テレビや新聞、ネットなどで日々提供されているニュースでは、世間の様々な出来事を知る事ができます。

ニュースでは学校に通っている人のことを児童や生徒、学生と表現するのですが、実はこれらには明確な違いがあるのをご存じでしたか?

一般的には差があいまいなこれらの言葉ですが、時と場合によっては使い分けを求められる場合もありますので、この違いを知っておくと役立ちますよ。

今回は児童と生徒、学生の違いについて調べてみましたので、この機会に違いを確認してください。

それでは説明します。

児童と生徒、学生は就学している学校で違う

日本の法律では複数の定義があるのですがニュースでは学校教育法のものに従っており、そこでは児童と生徒、学生が以下のように定義されています。

  • 児童は小学生
  • 生徒は中学・高校・専門学校生
  • 学生は大学・短大・高専生

それぞれどの段階の学校に進んでいるかで呼び方が異なります。

それでは児童と生徒、学生についてそれぞれをもう少し詳しく説明します。

児童とは

児童は学校教育法では小学生のことを指し、「学齢児童」という呼び方もあります。

ただこの児童という言葉は法律によって定義が異なり、まず児童福祉法や自動虐待防止法などでは満18歳未満のものと定義されています。

道路交通法では6歳以上13歳以下のものと定義されていて、学校教育法とほぼ同じ。

児童扶養手当法では満18歳になって最初の3月31日を迎えるまでを児童としています。

母子家庭の支援をするための法律、母子及び父子並びに寡婦福祉法では満20歳までが児童になります。

一般的には幼稚園含む小学生までのことを児童ということが多いですが、法律では定義に違いがあることを覚えておきましょう。

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生徒とは

生徒は学校教育法では中学生や高校生、専門学校生のことを指します。

これらの学校の生徒で作られる自治会のことを「生徒会」と呼ぶのもそのためです。

「徒」という言葉には「弟子」の意味があり、学生よりも受動的に教えを受けるものというイメージで使われています。

学生とは

学生は学校教育法で大学や短大、高専に通っている人のことを指します。

このため高校までの「生徒会」は大学になると「学生会」になります。

学生のはじまりは飛鳥時代に作られた官僚の養成機関「大学寮」に通う人を指す「学生(がくしょう)」で、現在では大学などの高等教育を受ける人に用いられます。

元々は生徒との明確な違いはなかったようですが法律で定義する際に高等教育を受けるものとして使われ、そのためか学生には生徒よりも自発的に学問や研究を行うイメージがあります。

ニュースでの使われ方は学校教育法の通りですが、一般的にはより広く「学校に行っている人」という意味でも使われており、「学生服」や「学生割引」など大学だけでなく中高生や小学生も対象になるものがあります。

学割などのサービスは提供している会社が適用範囲を決めるので、あくまでサービス名であると考えておきましょう。

おわりに・まとめ

いかがでしたか?

児童・生徒・学生は学校教育法では通っている学校によって区別されていて、ニュースでもその定義に沿っています。

しかし一般的には境目があいまいになっていて、中学生を学生と呼んでも間違いとは言えません。

公的な場面など使う場所によっては使い分けが必要なので、この定義を頭にいれておきましょう。

話のネタ以外にも、学校に通う子供を持つ人がいたらシェアして教えてあげましょう。

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