加工肉の中でもなじみが深いウインナーとソーセージ。
目玉焼きに添えたりお酒のおつまみとしてよく使われる食卓の名わき役で、子供のお弁当でお世話になっているお母さんも多いでしょう。
でもウインナーとソーセージの違いって何、と聞かれてすぐ答えられる人は少ないのではないでしょうか。
どちらも棒状で、薄皮の中にひき肉を入れていて‥とどちらも同じようなイメージです。
今回はウインナーとソーセージの違いを調べてみましたので、ご飯やお弁当を食べる時の話のネタにしてみてくださいね。
それでは説明します。
ウインナーとソーセージは材質と太さで決まる!
まず「ウインナー」は「ソーセージ」の種類の1つで、「ウインナーソーセージ」という言い方もします。
「ソーセージ」と「ウインナー」は農水省の規格(JAS)によって定められており、簡潔に説明すると以下のようになります。
- ソーセージはひき肉を袋(ケーシング)に入れて加熱もしくは乾燥したもの
- ウインナーはケーシングに羊の腸をつかったもの、もしくは太さが20mm未満のもの
つまり外側の薄皮が羊の腸であれば全てがウインナー、そうでなくても太さが20mm未満であればウインナーとなります。
現在ケーシングについて表記する義務はありませんので、基本的には太さで判別するのがいいでしょう。
それではウインナーとソーセージについてそれぞれをもう少し詳しく説明します。
ソーセージとは
ソーセージの歴史はハムよりも古く、紀元前8世紀ごろに成立したとされる古代ギリシアの叙事詩「オデュッセイア」の中にその記述があります。
それによると兵士の携行食として肉を腸に詰めたものを作っていたそうで、この時点で現在のソーセージの原型が既に出来上がっていたことがわかります。
ソーセージは年月が進むとともに各地で作られるようになり、ヨーロッパの代表的な保存食としての地位を確立しました。
そうした中で地方により様々な作り方が生まれ、バリエーションも増えています。
ウインナーとは
ウインナーは前述したソーセージの歴史が生んだバリエーションの一つです。
ウインナーはそもそも「ウイーンの」という意味で、オーストリアのウイーンで作られたソーセージが原型となっています。
ケーシングに羊の腸が使われており、他の材料となる豚や牛の腸よりも細いためサイズが小さく、食べやすいのが特徴です。
ちなみに外側が赤いウインナーは日本独特のもので、いい素材が手に入らなかった時代に色の悪さを着色で補ったのが始まりです。
ウインナーとソーセージ、ボロニアやフランクフルト、チョリソーとの違いは?
ソーセージにはウインナー以外にもボロニアやフランクフルト、チョリソーなど色々な種類があります。
これらの違いは以下の通りです。
- ボロニアはケーシングに牛の腸をつかったもの、もしくは太さが36mm以上のもの
- フランクフルトは豚の腸をつかったもの、もしくは太さが20mm以上36mm未満のもの
- チョリソーは細かく刻んだ豚肉を腸詰にしたもの
上記の内ボロニアとフランクフルトはJASによって定められますが、チョリソーは規定がありません。
ただソーセージ自体にひき肉を使うという規定があるため、厳密に言えばチョリソーはソーセージではないことになります。
この規格は日本の農水省が定めたもので世界基準ではないものの、それでも加工の手順で差が出るということに違いはありません。
おわりに・まとめ
いかがでしたか?
色々な種類があるソーセージですがソーセージとウインナー、ボロニアやフランクフルトは日本では明確な定義があり、使い分けられています。
普段よく口にするものだけに、違いを知っておくと普段の食事もより楽しくなります。
話のネタ以外にも、お弁当を作るお母さんたちにシェアして教えてあげましょう。