さつまいものベタベタした白い汁や黒いネチャネチャ(アク・シブ)をすっきり短時間で落としたいですよね。
重曹や石鹸だけじゃなかなか落ちないです。灯油なんて家にないし、ましてペーパーで拭こうものなら紙と絡まって余計に汚れがひどくなります。
手や包丁、まな板など料理の時につくサツマイモの白いベタベタ汁や、皮についた黒いベタベタは「ヤラピン」というさつまいものアクです。実はあるポイントさえ理解すれば簡単に落ちるんです。ご紹介しますね。
もくじ
さつまいものベタベタを落とす方法
さつまいものベタベタを簡単に短時間で落とすために必要なものは、「油」です。
サツマイモの白いベタベタや黒いベタベタ、ネバネバしたものは、ヤラピン(ヤラップ樹脂)というアクです。
樹脂なので、油性の汚れなんです。
ですから、簡単に落とすために必要なアイテムは、
・クレンジングオイル
もしくは
・油 + 台所用洗剤
どちらかがあればOKです。
油性の汚れは油で浮かせて、取り除くってことですね。
昔は田舎の農家では、サツマイモを収穫したときに手にベタベタのアクがついてしまったら、灯油やガソリンをなじませてふき取り、その後手を洗っていました。
これも、油で汚れを浮かして楽に落とすという知恵なんです。
でも今の時代、灯油が季節問わず常に家にあることも少ないでしょう。それにすごいニオイがしますから現実的じゃないです。
じゃあ次に油汚れに強いということで、重曹とか台所洗剤で代用していくわけなんですが、何度も洗わないと落とすの難しいでしょう?
刺激が強いので何度もゴシゴシやっていると手荒れがひどくなり、おすすめできません。
漂白剤でも落ちますが、手に付けたら間違いなく手荒れですしね。
さつまいもで手がベタベタの場合は
料理していたら、さつまいもの白い汁で手がベタベタ、キュッキュッとなるときは、メイク落としに使っているクレンジングオイルをなじませて洗い流せば、あっという間に落ちます。
本当に簡単ですから!
クレンジングオイルは、メイクの油汚れを浮かせて落とすように成分設計されています。
だから、さつまいもの油性のアクを効果的に浮かせてくれますし、その後の水洗いでサッと落ちます。
もし皮をむく前のサツマイモの黒いベタベタが手についてしまっても同じです。
クレンジングオイルを手になじませて、洗い流すだけ。
芋掘りで手が汚れても、買ってきたさつまいもの黒いねとねとが手についても、クレンジングオイルがあれば大丈夫です。
女性だとメイク用に持っている人も多いと思うので、活用してみてください。
私が使ってよく落ちたと思ったのは、DHCのディープクレンジングオイルです。ドラッグストアで買えます。
もし、手元にクレンジングオイルがなければ、次の方法を試してみてください。
さつまいもで包丁・まな板・鍋がベタベタの場合
手のベタベタ落としにも、台所の包丁やまな板、鍋にも使える方法です。
さつまいもの白い液がついて、まな板が汚れて変色したり、鍋が汚れて黒い汚れになったりするので、すっきり落としてしまいましょう。
さつまいもの皮をむいて切った後の包丁とまな板には、一度食用油をなじませて、さつまいものベタベタを浮き上がらせ、その後台所洗剤で洗い流せば簡単に落ちます。
油はなんでも構いません。
一番安いサラダ油でいいです。オリーブオイルでもゴマ油でもいいですが、洗い流してしまうので、もったいなくない油を使えばいいです。
包丁やまな板のベタベタした部分に直接油を垂らして、指でクルクルとなじませます。
ベタベタが溶けてくるのがわかるので、汚れが浮いたな、と思ったら、一度キッチンペーパーでふき取ります。
ふき取りしておくと、次の洗剤で洗う工程が楽になりますよ。
この時ついでに、手についたさつまいものベタベタも一緒に油で浮かしてしまうのもアリですね!
そのあと、台所洗剤を付けたスポンジで、いつもの通り洗えばOKです。
油をなじませなくても、いきなり台所洗剤だけで洗って落ちることもあります。
でも、頑固なベタベタは、繰り返しこすって洗わないと落ちなかったりしますよね。洗った後にまだこびりつきがあったらうんざりです。
業務用の強力食器洗い洗剤など、洗浄力が強力であればあるほど落ちやすいですので、あれば使えばいいでしょう。
でも、台所にあるアイテムだけで、簡単に落とせますから、試してみてください。
さつまいもの白や黒いベタベタの正体は?
さつまいもの白い汁や黒いベタベタ粘着質の、ヤラピン(ヤラック樹脂)。いわゆるアクです。
多くは皮の内側の部分に含まれています。
切って出てくるときには白い汁なのですが、空気に触れると黒く変色する性質があります。
だから、さつまいもを掘り起こしたり、買ったりしたとき、サツマイモの皮に傷ができている部分が黒くベタベタしているんです。
腐ったり傷んだりしているわけじゃないんです。
むしろ逆。
ヤラピンがたくさん含まれているのは、新鮮なさつまいもだけなのです。
ベタベタになる白いアクがたくさん出るということは、大当たりの新鮮なさつまいもなのです。
買うときに傷の部分に黒くなったヤラピンがついているのも同様です。
ヤラピンに毒性はありません。
ヤラピンの体への働きかけは、ゆっくりとした下剤のような働きと言われています。
よくさつまいもを食べると便秘によいという話を聞きますが、それはさつまいもの繊維質に加え、ヤラピンを一緒に取ることでお通じがよくなるという仕組みなんですね。
ベタベタは厄介だなぁと思うかもしれませんが、本来は歓迎すべきものなんですね。
さつまいものアクでベタベタをひどくしないために
油を使えばベタベタは簡単に落ちますが、できれば調理中にあまりベタベタが付かないほうがいいですよね。
包丁でカットする以上、手や調理器具に全くベタベタがつかないようにするのは難しいですが、汚れを最小限にすることはできます。
そのためには、あく抜きが大事です。
さつまいものアク抜き方法
1.ボールに水を入れておき、サツマイモの皮を剥いたらすぐ水につける。
2.料理に合わせてカットしたら、水を換えて、塩を一つまみ入れた水につける。
3.少し置いてからボールにあける。
水につけないと、ヤラピンがどんどん黒く酸化して色が悪くなりますので注意しましょう。
切ったそばから、すぐに水につけていきます。
包丁やまな板も、都度、水ですぐに洗い流すようにしましょう。
おわりに・まとめ
・さつまいものベタベタはクレンジングオイルか、油+台所洗剤で落ちます。
・さつまいものベタベタはヤラピン。ベタベタは新鮮な証拠です。
・汚れを最小限にするため、あく抜きをしましょう。
他にもベタベタ落としには、お酢を使ったり、消毒用アルコール(エタノール)を使う方法もあります。
でも、手肌にやさしくて、かつ家にありそうなもので、おススメをご紹介しました。
新鮮なさつまいもをおいしく食べましょう!
ベタベタ対策、ぜひシェアしてあげてくださいね。