家でお料理をするとき、小麦粉は欠かせない材料の1つですよね。

天ぷらなどの揚げ物、ケーキやクッキーのお菓子、パンやうどんなどの主食に至るまで幅広く使われています。

小麦粉は薄力粉、中力粉、強力粉の3つに分かれますが、使い道は理解していても具体的な差についてはわからない人も多いでしょう

薄力粉、中力粉、強力粉の違いと用途をまとめてみましたので、違いを理解してお料理に役立てましょう。

薄力粉、中力粉、強力粉の違いはタンパク質の割合

それぞれの定義を説明すると、以下のようになります。

  • 薄力粉は「タンパク質の割合が8.5%以下」
  • 中力粉は「タンパク質の割合が9%前後」
  • 強力粉は「タンパク質の割合が12%以上」

小麦粉は成分の70~80%がデンプンでタンパク質が10%前後、残りは水分や脂質などです。

小麦粉に含まれているタンパク質は水を加えるとグルテンに変化し、この割合が高ければ高いほど粘りと弾力が強い小麦粉になります。

つまり薄力、中力、強力というのは粘りと弾力の強さを表しているんですね。

それでは薄力粉、中力粉、強力粉についてそれぞれをもう少し詳しく説明します。

薄力粉とは、薄力粉の用途

薄力粉はタンパク質の割合が8.5%以下で粘りが少なく、主にアメリカ産の軟質小麦が原材料です。

主な用途は天ぷらの衣やお好み焼き、ケーキやビスケット、クッキーなどの洋菓子に使われます。

家庭料理に使われる際に最もよく使われるのがこの薄力粉です。

中力粉とは、中力粉の用途

スポンサーリンク

中力粉はタンパク質の割合が9%前後で薄力粉と強力粉の中間の性質を持ち、オーストラリア産や日本国内産の中間質小麦が主な原材料です。

主な用途はうどんなどの麺のほか、クラッカーやドーナツにも使われます。

薄力粉と強力粉の中間の成分のため、この二つを1:1で混ぜることでも代用できます。

強力粉とは、強力粉の用途

強力粉はタンパク質の割合が12%以上で強い粘りと弾力を持ち、カナダ産やアメリカ産の硬質小麦が使われます。

主な用途はパンやピザ、パイ生地やギョーザの皮、ラーメンなどの中華めんに使われます。

強力粉は一番粒子が粗く粉を握ると薄力粉は固まりになりますが、強力粉は固まらずに崩れます。

見た目でどちらかわからなくなった時はこの方法で強力粉と薄力粉を判別することができます。

薄力粉、中力粉、強力粉とデュラムセモリナ粉との違いは?

小麦粉には薄力粉、中力粉、強力粉の他にもデュラムセモリナ粉というのもあります。

これは硬質小麦の一種デュラム小麦を粗く曳いた黄色の粉で、パスタやマカロニ、シリアルなどに使われます。

強力粉よりも弾力があるのが特徴で、パスタの食感はこのデュラム小麦の性質によるものです。

おわりに・まとめ

いかがでしたか?

薄力粉、中力粉、強力粉は料理に使った時の粘りと弾力が異なり、材料となる小麦の産地も色々です。

それぞれの特性を生かして使うことで、より料理がおいしくなるでしょう。

話のネタ以外にも、料理を勉強中の人がいたらシェアして教えてあげましょう。

スポンサーリンク