若い女性を中心に人気があるスイーツの一つに挙げられるのがパンケーキです。
数年前のブームをきっかけに多くの店がパンケーキを提供するようになり、スイーツだけでなく食事としても食べられています。
パンケーキミックスを買って家で作る人も多いと思いますが、スーパーだと「パンケーキミックス」と「ホットケーキミックス」の両方が販売されていますよね。
それを見て「そもそもパンケーキとホットケーキって違いはあるの?」と思った人もいるのではないでしょうか。「どっちを買ったらいいの?」と疑問に思うことも?
今回はそんなパンケーキとホットケーキの違いについて調べてみましたので、迷った時にはこれを読んで違いを確認してみてください。
もくじ
パンケーキとホットケーキに明確な差はないが、日本でのイメージには違いがある
実は、パンケーキとホットケーキには明確な違いや両者を分ける定義はありません。
どちらも同じ材料を使い、同じように調理されますが欧米では全てパンケーキと呼ぶのに対し、日本ではホットケーキとパンケーキが混在しています。
それには以下のような理由が考えられます。
- 日本ではホットケーキという名前で先に浸透した
- 甘いホットケーキミックスが売れたため、ホットケーキ=スイーツの認識が強くなった
- そのためホットケーキはスイーツのみ、パンケーキはスイーツと食事両方のイメージになった
では、パンケーキとホットケーキについてそれぞれの由来を見てみましょう。
パンケーキとは
パンケーキの発祥は定かではありませんが、古代エジプトでは既に粉を混ぜて焼いたものが作られていたそうです。
庶民の間にも広まったのは16世紀からで、ヨーロッパを中心に広く食べられるようになりました。
パンケーキの「パン」は食べもののパンではなく、底の浅い平らな鍋を意味するパン(フライパンなど)で焼いたケーキという意味です。
そのためパンケーキと一口に言っても幅は広く、私たちの知っているもの以外にもフランスのクレープやガレット、オランダのポッフェルチェというたこ焼きのような形をしたものもパンケーキに含まれます。
ちなみに日本のお好み焼きも海外からはパンケーキとみなされているようです。
ホットケーキとは
ホットケーキは基本的にはパンケーキと同じものですが、この言葉が日本に入ってきたのは明治時代で、最初はハットケーキと言っていたようです。
大正時代になるとデパートのレストランでホットケーキが出されるようになり、人々の間に浸透していきました。
昭和に入ると無糖のホットケーキミックスが発売されますがこの時はあまり売れず、戦後に発売された加糖のホットケーキミックスが人気となったため日本ではホットケーキ=スイーツ、おやつという認識になっていきました。
このホットケーキという名前は日本以外ではほぼ使われないのですが、英語の慣用句に「Selling like hotcakes」(ホットケーキのように売れる=飛ぶように売れる)という言葉があるため、英語圏でもホットケーキという呼び方はあったようです。
パンケーキミックスとホットケーキミックスに違いはあるの?
パンケーキとホットケーキに違いはないのですが、スーパーに行くと同じメーカーが「パンケーキミックス」と「ホットケーキミックス」の両方を販売しています。
森永の場合その差は「砂糖が入っているかどうか」で、パンケーキミックスには砂糖が入っていませんが、ホットケーキミックスには入っています。
そのためパンケーキミックスは食事用も含めた幅広い食べ方、ホットケーキミックスはデザートなどスイーツとしての食べ方が想定されているようです。
ただ同じように両者を発売している昭和の場合はどちらも砂糖が入っているので、これもそれぞれの解釈による部分が大きいでしょう。
おわりに・まとめ
パンケーキとホットケーキは基本的には違いがありません。
しかし日本ではホットケーキ=スイーツのみ、パンケーキ=スイーツだけでなく食事用も含む、というイメージがあるようです。
ホットケーキミックスとパンケーキミックスどちらを買うか迷ったら、原材料に砂糖が入っているかをチェックして食べ方に合っているか確認しましょう。
話のネタ以外にも、近くにパンケーキ作りに挑戦する人がいたらシェアして教えてあげてくださいね。