秋になると色々なところで収穫体験が行われています。
ぶどうや梨、りんごなどの果物がポピュラーですが、それらに並んで人気なのが栗拾いです。
栗は秋の味覚の代表的なもので、栗ご飯や渋皮煮、モンブランをはじめとしたお菓子などおいしい料理がいっぱいあります。
栗を拾うことそのものも楽しく、家で自分の取ってきた栗を食べるのも格別です。
老若男女問わず好まれるので、恋人や家族で行くのにも向いていますし、取ってきた栗を友達や両親におすそ分けするのも喜ばれます。
お出かけと家とで2度楽しめる栗拾いは、秋のレジャーにピッタリです。
栗拾いに行こうと思ったら、やっている時期や服装、必要なものを事前に知っておきたいところです。
そんな方のために栗拾いの時期や服装、必要なものについてまとめてみました。
これを読んで秋の味覚をいっぱいに感じて下さい。
栗拾いの時期
栗拾いができる期間は概ね9月上旬~10月上旬くらいです。
地域ごとの主な実施時期は以下の通りです。
地域 | 時期 |
九州(福岡・大分・佐賀・長崎・大分・熊本・宮崎) | 9月上旬~10月中旬 |
中国・四国(岡山・広島・山口・鳥取・島根・香川・愛媛・徳島・高知) | 9月上旬~10月上旬 |
関西(大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀・三重・和歌山) | 9月中旬~10月上旬 |
中部(岐阜・愛知・静岡・山梨・長野・石川・福井・富山・新潟) | 9月上旬~10月上旬 |
関東(東京・神奈川・千葉・埼玉・栃木・茨城・群馬) | 9月上旬~10月上旬 |
東北(青森・宮城・秋田・岩手・山形・福島) | 9月中旬~10月上旬 |
北海道 | 9月下旬~10月上旬 |
8月くらいから行われている梨狩りやぶどう狩りと比べると、栗拾いは開始時期が遅めで、実施期間も1カ月程度と短めです。
農園によってはさらに実施時期が前後するので、栗拾いに行く前には事前にWEBサイトなどで確認しておきましょう。
栗拾いの服装
栗拾いは農園で行われますが斜面に栗林があることも多く、またハチなどの虫やイガ栗が落ちてくる危険もあります。
そのため、基本的な服装は歩くことが苦にならず、虫やイガ栗から身を守れる恰好になります。
具体的には上下長袖でズボンをはき、靴も歩きやすいものにして帽子を被ります。
トップスはTシャツやトレーナー、スウェット、ジャージなど長袖で動きやすいものにしましょう。
Tシャツの上にパーカーやカーディガンなどを羽織れば、暑くても脱げますし2重になって防御力も上がります。
ボトムスはジーンズなどの汚れてもいいズボンをはきます。
靴は丈夫なスニーカーもしくはトレッキングシューズといった、斜面を歩けて栗を踏んだ時にも足を守れるものがいいでしょう。
落ちているイガ栗を割るために足で踏むこともありますので、底が丈夫なものにするのが基本です。
山登りやアウトドア用の長靴があればそれがベストです。
頭も落ちてくる栗から守るために帽子をかぶります。
ニット帽などの毛糸の素材だと突き抜けて頭にイガ(トゲ)が刺さることもあります。
麦わら帽子やサファリハット、厚手のキャップなど、つばがあって生地がしっかりしているものがおすすめです。
栗拾いの持ち物
栗拾いに必要なものを重要度別にピックアップしてみました。
以下の通りです。
必須
- 手袋
- 長めのトング(火ばさみ)
- トゲ抜きまたはピンセット
- 消毒薬、絆創膏
- 虫よけスプレー
- 虫刺されの薬
あれば便利
- クーラーボックスと保冷剤
- 料理用のトング
- 栗剥きはさみ
必要に応じて
- かごまたはバケツ
- レインコート
- 日焼け止め
まず必須なものは手袋です。
栗を拾う時にイガごと触ることがあるので、手を守る手袋は必ず持っていきましょう。
軍手一枚ではイガが突き抜けてくるので、厚手で丈夫なものを用意して下さい。
栗農家向けのイガが刺さりにくい手袋も売っていますが、5000円から10000円くらいするので普通の手袋に比べるとかなり高価です。
そんなに頻繁に栗拾いに行かないのであれば、まず軍手をしてその上に厚手の革手袋をするのがおすすめです。
革手袋は数百円~1000円くらい、軍手は3セットで500円くらいで売っています。
次に必要なのが栗を拾う時に使う長めのトングまたは火ばさみです。
短いトングだと腰を曲げて拾うことになるので、回数が多いと腰が痛くなってきます。
貸し出してくれるところも多いですが、長さが合うものがあるかどうかは行ってみないとわかりません。
子供と大人など持つ人の身長も考えて、腕と地面の間にちょうどいいサイズのものを選びましょう。
トゲ抜きやピンセットはイガが刺さってしまった時に使います。
消毒液と絆創膏はイガが刺さった時にも使いますし、斜面で転倒したり滑ってすりむいたりした時にも使うので持っていきましょう。
虫対策として虫よけスプレーと虫刺されの薬も持っていきましょう。
長袖で手袋をしていればある程度は守れますが、顔や首筋など隠せないところもあります。
子供がハチに刺されてしまうと栗拾いどころではなくなってしまいますので、虫対策はしっかりしておいて下さい。
あれば便利なのが栗を持って帰る時に使うクーラーボックスです。
栗は生ものなので、常温のままで置いておくと鮮度はどんどん落ちていきます。
特にまだ暑い時期だと中の水分が飛んでしまい、パサパサでおいしくなくなります。
また栗は冷やすと甘みが増すので、保冷剤を入れたクーラーボックスがあれば、おいしさを保つだけでなく増すことができます。
料理用のトングは長さが短めになっていて、イガ栗の奥に入っている実を取り出すのに使えます。
栗剥きはさみはイガの中にある栗の実の皮をむくための道具です。
後でも栗剥きはできますが、栗には結構虫がついています。
実に穴があるものは取らないというのは基本ですが、成長する前に虫がつくことがあり、割ってみないとわからないケースもあります。
虫がついたものを持って帰っても捨てるだけなので、不安な時は栗剥きハサミで割って調べてみましょう。
いちいち調べるのが手間という場合は、家に持って帰ってから調べることができます。
まずバケツに水を入れて、栗を半日ほどそこに漬けると中が軽い栗は浮いてきます。
中に虫がいると食べられた分軽くなっているので、浮いてきた栗は虫がついている可能性が高くなります。
次に平らなところに数時間置いて、白い粉がつくものは虫がついています。
栗につく虫は決まっていて、万が一栗と一緒に食べてしまっても害はありません。
知らないうちに食べてしまっても大丈夫ですが、虫が見えるのはやっぱり嫌ですから確認して虫があるものは除いておきましょう。
かごやバケツは取った栗を入れておくものですが、ほとんどのところでは栗拾い中の容器は貸してくれます。
事前に確認してもし貸し出しがなかった時には持っていきましょう。
レインコートは当日の天気が怪しい時に持っていきます。
日焼け止めはまだ日差しが強い日がある9月くらいに行く場合は念のため持っていった方がいいでしょう。
おわりに・まとめ
栗拾いのシーズンは9月から10月です。
服装はおしゃれはあまりできませんが、安全を重視してイガ栗と虫から身を守れる長袖の服、斜面を歩ける丈夫な靴を履きましょう。
持ち物は必須のもの以外は当日の荷物や持てる人に応じて選んでください。
時期と服装、必要なものを理解して、栗拾いを楽しんだ後は、おいしい栗をいっぱい食べてくださいね。
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