グリーン車の設備ってどう違うの?料金はどれだけちがうの?と、新幹線のグリーン車について疑問を持っている方に、普通車とグリーン車の違いを紹介します。グリーン車は設備やサービスが整っており、移動するオフィスのように利用することも!忙しいビジネスパーソンは必見です。
もくじ
新幹線の指定席(普通車)とグリーン車の大きな違いは静かさと快適さ
普通車との違いは以下の点です。
・料金
・充実のサービス
・車両の構造
・座席の設備
これらの違いは”快適さ”に大きな影響があります。
料金が高くてもグリーン車を選ぶ理由の一番に、「騒音が少なく落ち着ける」というものがあります。
普通車で感じる騒音の原因は、話し声・車両の振動・移動時の足音です。
グリーン車はこれらの原因に対策がされているので、快適な空間となっています。
乗客が少ないから静か
グリーン車の乗客を見てみると、若者や子どもの姿はほとんどありません。
料金の高さがハードルになっていますし、実はグリーン車は子ども・大人で同じ料金に設定されています。
子どもだから半額になるということはありません
そもそも乗客の数が少ないというのもあります。
普段から窓際が空いていますし、隣に別の乗客が座ることは珍しいくらいです。
繁忙期で普通車は満席でも、グリーン車には空席があることも。
乗客の数が少なければ、話し声や物音も小さくなるので静かな空間となります。
カーペットで足音が小さくなる
床に敷いたカーペットのおかげで足音が発生しにくくなっています。
振動・騒音が発生しにくい構造
実は車両が防音・振動抑制の構造になっており、車輪の音や振動を感じにくいです。
と、とにかく至れり尽くせりで静かな空間を作ってくれています。
一度乗ってみるとわかるのですが、PCを持ち込みで仕事をしたり、読書をする時の快適さが全然違います。
新幹線特有の、ゴーっという走行音が少ないので集中しやすいですし、本やディスプレイを見ていても、ブレが少ないので目の疲れがましになります。
新幹線の指定席(普通車)とグリーン車の料金の差額はどれくらい?
グリーン車の料金は乗車距離によって変動するのですが、同じ距離であってもJR各社で料金が違います。
▼東海道・山陽新幹線
0〜100km 1,280円
101〜200km 2,750円
▼東北新幹線
0〜100km 1,030円
101〜200km 2,060円
▼東京〜新大阪(約2時間30分、556km)を移動した場合
普通車:14,650円
グリーン車:19,230円
ほとんどが100kmごとに料金が設定されており、約1000円ずつ値上がりします。
あくまで目安なので、正確な料金は乗り換え検索などで再確認は必要ですが、イメージはつかんでいただけるかと思います。
新幹線のグリーン車特有のサービスは何がある?
グリーン車には普通車にない特別なサービスがあります。
これが快適なんですよね。
※注意:一部の車両ではセルフサービス、もしくはサービスそのものが無い場合があります。
おしぼりの配布
グリーン車で配布されるおしぼりは特別なもので、素材が綿100%、厚手の生地で作られています。
丈夫で破れにくく、その使い勝手の良さを絶賛する芸能人もいるくらいです。
ひざ掛けの貸し出し
車内がちょっと寒いときに便利ですね。長距離移動で寝たいときなど最高です。飛行機に乗っているときみたい。
アテンダントにお願いするか、車両の端にある荷物棚から自由に借りることができます。
列車から降りるときは、自分の席に置いたままで大丈夫です。
アテンダントか車掌が回収します。
このひざ掛けをホテルのアメニティのように持って帰ってしまう人がいますが、それは禁止されているので真似をしないように。
ゴミの回収
アテンダントが各席を周り、ゴミの回収をしてくれます。
食べた後の駅弁やジュース・ビールの缶は邪魔になるので、ありがたいサービスですね。
階段やエスカレーターが近い
すべての駅ではありませんが、停車時に改札につながる階段やエスカレーターが近くなるように設計されています。
探す手間がはぶけ、荷物が多いときでも移動がしやすいですね。
グリーン車の座席の特徴は?便利なところは?
グリーン車といえば豪華な内装もさることながら、機能豊富な座席が魅力的です。
PCを広げて仕事をするもよし、背もたれを倒して仮眠をとるもよし。
快適に過ごすための環境が用意されています。
座席が大きくてくつろげる
普通車とグリーン車で座席の大きさ・間隔を比較しました。
▼座席の大きさ
普通車:幅40㎝
グリーン車:幅51㎝
座席が広く、隣席の人と距離があるのでゆったりと使うことができます。
▼前席との間隔
普通車:52㎝
グリーン車:54㎝
▼座席の数
普通車:2×3の5席が20列
グリーン車:2×2の4席が17列
一列の席数が少ないので通路が広く、他の乗客と行き違うのに苦労しません。
列数が少ければリクライニングを使っても後ろの席の迷惑になりにくいです。
疲れて仮眠をとりたいときには助かりますね。
座席の質が良い
見た目からも普通車とは違い豪華な作りになっています。
クッション性があり長時間座っても疲れにくい仕様です。
全席にコンセント完備
普通車では車両の一部にしかなかったり、通路側から窓際のコンセントは使いにくかったりということがあります。
グリーン車には全席にコンセントがあるので、移動中にPCで仕事をする人にとっては嬉しいサービスですね。
https://twitter.com/mashakiyoshi/status/947986522183147521
テーブルが2つある
うひょぉ~!快適ぃ( 〃▽〃)
のぞみのグリーン車初体験(*>∇<)ノ座席広~い!全席コンセントと読書灯付き!悠々足伸ばせる!テーブル2つ!しかもガラガラ空いてる~!更に乗務員がおしぼりくれるしゴミも回収しにくる!
これでなんと(ある特典により)普通車と同じ料金で乗ってます\( ̄0 ̄)/ pic.twitter.com/924W0HGuJp— 雛真夜@関東支局長 (@hina_mayo) August 3, 2018
前席の背もたれに大きいテーブル、肘掛けに小さいテーブルがあります。
大きいテーブルはPCが置くには十分。普通車よりも奥行きがありますのでさらに便利です。
さらに、大きいテーブルは前後にスライドでき、姿勢を変えずとも最適な位置をキープできます。
肘掛けが広い
普通車よりスペースが広いので、隣席の人に気を使うこともありません。
その他にも下記のような設備があり、快適に過ごすための手助けをしてくれます。
フットレスト
横にあるペダルを踏んで、高さを調節することができます。
長距離になればなるほど、これがあると楽。使うと足のむくみ方が違います。
レッグウォーマー
ラジオ(要イヤホン)
読書灯
北陸新幹線できてから始めてグリーン車乗ったらいろいろ進化しててびっくり…なにこれ、読書灯とは…? pic.twitter.com/KJbW7qmeqR
— きょーーーか! (@kyokyo_vnva) May 6, 2018
席上部にあるエアコンは風量調整もできます
微調整が自分でできるのはうれしいですね。
東京、
と言うか東京駅暑いな。席ちょこちょこ空いてたけど、このスポットのエアコンとホリデー料金考えたらグリーン車。
て言うか、E2系のシートよりも普通車グリーンの方が快適なのはなんで? pic.twitter.com/iq8EK3GOzF
— ブヒ本さん (@D_ymasan) July 29, 2018
おわりに・まとめ
新幹線の普通車とグリーン車では、料金・サービス・設備に違いがあります。
東京〜新大阪の移動を例に考えてみましょう。
料金の差は4580円で、所要時間は約2時間30分です。
その間で、料金に見合った価値を生み出すことができれば、乗る価値あり!ということになります。
「仮眠をとり、疲れを癒すことに価値がある」
「移動中は仕事をして、料金に見合う価値を生み出す」
と思う方は、迷わずグリーン車を使ってみてください。快適さのとりこになりますよ。