冬になると、天気予報で「冬将軍」という表現を耳にしますが、冬将軍ってどういう意味で、由来は何から来ているのでしょうか?

意外と知らない由来に少しびっくりするかもしれません。

また、いつからいつまで続くのか、時期まで詳しく解説いたします。

冬将軍って?

冬将軍が来るという表現をわかりやすく言うと、厳しい寒さが来るということです。

シベリアからの寒気がそのまま日本に来るので、日本海側では大雪になり、太平洋側では北西から冷たく乾燥した風が吹きます。

冬の中でも特に厳しい寒さになる場合に使われることが多いです。

普段から雪が降る地域ではひどい吹雪になったり、普段雪が降らない地域でも雪が降る可能性があります。

また冬将軍は擬人化した表現であって、気象用語ではありません。

冬将軍の語源ってなに?

冬将軍の語源にはナポレオンという人物が大きく関わっています。

1812年フランス皇帝となったナポレオンは、当時、産業革命中イギリスがヨーロッパ諸国との通称を禁止する大陸封鎖令というものをヨーロッパ全土に出していました。

いわゆる経済封鎖命令です。

それを破ってしまったロシアに対してナポレオンは侵攻を決意し、遠征しました。

4月から戦いは始まり、9月にはモスクワを占領しました。

しかし、だんだんと寒さが厳しくなり、その後寒さによりナポレオンは敗北してしまったのです。

諸説ありますが、ナポレオンは約50万の大軍でロシアに侵攻しましたが、最後ロシアを抜け出せたのはわずか2万人ほどだったと言われています。

敗北を伝えるイギリスメディアが「general frost(霜将軍)」と報道したことを日本では冬将軍と訳し、この言葉がうまれました。

ナポレオンはとても強かった?

現在も日本で冬将軍という言葉が使われているということは、とてつもない大きなニュースだったと考えられます。

それもそのはず、ナポレオンは記録に残っている戦いの勝率が9割以上と、とても強い方だったのです。

こんなにも強いナポレオンが敗北した理由が冬の寒さだったというのは、かなりの衝撃でした。

新しい言葉が生まれるのも納得ですね。

冬将軍が来る時期と期間は?

冬将軍の到来は二十四節気の大雪(たいせつ)の時期と言われています。

12月7日ごろを大雪といい、雪がいよいよ降り積もってくるという意味です。

期間としては12月~2月の間で、一度到来すると1~2日居座ります。

また1年で1回ではなく何度か来るので、冬の時期は冬将軍の到来に備えましょう。

二十四節気とは?

余談になりますが、二十四節気とは簡単に言うと1年を24等分し、約15日ごとに設けられたその時期を表す名称です。

よく知っているものの中では“冬至”や”立冬”などがそれにあたります。

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早めに準備を。冬将軍への対策は?

冬将軍が到来するとかなり冷え込むので、対策をしないと風邪を引いてしまったり、体調不良を起こしてしまいます。

この時期はインフルエンザも流行っているので、同時に注意をしてくださいね。

また、雪国で生まれ育った私が実際に行っている、雪道で歩くときの注意点もまとめてお伝えします。

まずは風邪をひかない食事から

風邪をひいてしまう前に普段からの食事を見直してみてください。

忙しいとついついご飯や麺類などの炭水化物に偏りがちです。

朝はパン、昼はコンビニのおにぎり、夜はラーメンのような食事をしていると、身体を作る材料のたんぱく質が不足してしまいます。

身体を作る材料が不足すると免疫機能も落ち、風邪をひきやすくなってしまいます。

そこで朝のパンにチーズやヨーグルトをプラスしたり、昼はおにぎりだけではなく、卵やお肉をプラスしましょう。

また、ビタミンが不足することでも免疫機能は低下します。

忙しい方は、みかんのように包丁を使わなくても食べられるフルーツやトマト、カット野菜などを上手に取り入れてビタミンも補ってください。

そうすることで、風邪をひかない身体を作ることができます。

疲れた時はしっかり休む

身体が疲れていると、風邪をひきやすくなったり、体調不良が悪化します。

疲れたなと思ったらしっかり休んで、睡眠時間を確保するようにしましょう。

体調を壊してしまったら、治すまでに時間がかかるので、壊す前に対策をとるのがおすすめです。

雪国育ち。私のおすすめ歩き方

私は冒頭で述べたように雪が多く降る地域で生まれ育ちました。

都会で雪が降るとたくさんの人が転んでいる様子をニュースで見かけます。

実際私はほとんど転んだことがないですし、周りの人が転んでいるのを見かけたこともほとんどありません。

実は歩き方のコツがあるのです。

それは歩幅は狭く、かかとから踏みしめるように歩くことです。

普段のようにスタスタ歩いたり、体重をしっかりかけずに歩くと滑って転んでしまうので、かかとから踏みしめて歩いてください。

また、車などが通ったあとの固まった雪の上は出来るだけ歩かないように地面の状態を確認するのも大切です。

固まった雪の上はとても滑りやすい状態になっています。

できるだけぼこぼこしているところか、雪が降ってまだ固まっていない場所を歩くようにしましょう。

最後に荷物はリュックがおすすめです。

バランスが取りやすいことと、両手があくのでもし転んだ時に手がつきやすいです。

転んで頭を打ったりなんかしたら大変ですよね。

雪が降り積もる日はファッションも少し考えてみてください。

まとめ

冬将軍という言葉の語源にナポレオンが関係していたなんてびっくりですよね。

毎年冬将軍が訪れるので、しっかり防寒対策をして寒さに負けず、元気に過ごしましょう。

雪国に住む私からのちょっと得するアドバイスもぜひご参考にしてくださいね。

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