初めてしし座流星群の名前を聞いた方、じつはこの流星群も有名なんです。

冬になると毎年、話題になっています。2018年はいつ頃ピークなのか。

その時間や方角はどこ見たらいいの?

そんなあなたのために、しし座流星群についてまとめました。
ぜひ参考にしてください!

しし座流星群とは?2018はいつ?

名称:しし座流星群

出現期間:11月6日~11月30日

放射点:しし座

2018年のしし座流星群

2018年のしし座流星群のピークは、11月18日です。

前後合わせて11月15日~11月21日の一週間は要チェックです。

しし座流星群の特徴

流星天文学を発展させた!

しし座流星群の最大の特徴は、33年ごとにとんでもなく活発になることです。

その観測によって流星天文学が発展してきた歴史があります。

放射点の存在や流星と彗星の関係を見つけたのもしし座流星群の観測によってでした。

33年ごとに活発になる獅子座流星群ですが、活動期以外は1時間あたり10個以内と極端に少なくなります。

ぜひ活動期に見てみたいものです。

・火球が多い

しし座流星群のもうひとつの特徴は、火球が多いということです。

火球とは流れ星の中でも特に明るいもののことを指します。

しし座流星群は、明るくて迫力があるものが多いので、観測するのにはとてもぴったりです。

しし座流星群の歴史

最古の記録は西暦902年の記録です。

その後33年ごとにしっかりと記録が残っていて、興味深いです。

日本の記録だと967年に観測されています。

33年ごとに活発になるしし座流星群ですが、特筆すべき3年があります。

1833年は1時間あたり50,000個の流星数がありました。

1秒間にすると13個です。

また、1966年は1時間あたりに、なんと150,000個!!!

1秒あたり40個、というとんでもない数字が記録されています。

近年では2001年に、日本で1時間あたりに2000個が観測されました。

こちらは1秒あたり5個の計算になります。

このように定期的に、とても活発な活動を見せるしし座流星群。

その観測を通して流星天文学は発展してきました。

1833年には、しし座流星群の観測から放射点があるということがわかりました。

また、1866年には流星と彗星の関係が発見されています。

彗星の塵が大気圏に突入し、燃えたものが流星として地球上から見えるということですね。

1966年には写真で記録することができ、1999年には映像で記録されました。

また1999年には、「ダストトレイルモデル」と呼ばれる出現予報が発表されました。

これは以前の予報に比べて、とても進化した画期的な予報でした。

これ以降、予測の精度が飛躍的に向上し、流星天文学は新たなフェーズに突入したのです。このように、しし座流星群の活動を観測することで、流星天文学は発展してきました。

こんな歴史を知ると、ロマンがありますよね!

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しし座流星群のピークの時間は?

2018年の獅子座流星群のピークの時間は11月18日午前7時です。

夜明け前が好条件となっています。

月齢をチェックしよう

天体観測をする際に注意すべきのは、月の明るさです。

いくら流星数が多くても、月が明るすぎてはなかなか見ることができません。

そのため月齢をチェックしましょう。

月齢とは、新月の時を0歳として月の満ち欠けを数える方法です。

満月は15歳になります。

しし座流星群がピークとなる11月18日の月齢は10歳です。

月の半分を少し超えたくらいの月明かりです。

天体観測をするには、少し明るいかなという程度ですが、

この日は午前2時頃に月が沈みます

その後はとても観測しやすい条件になります。

しし座流星群が見える方角は?

一言で言うと、どこでも見ることができます。

流星群というのは、放射点を中心として四方八方に流れるものですので、

どの方角の空を見上げていても見ることができます。

ただし放射点を見つけることができれば、より流星群を見ることは簡単になりますよ。

ぜひ見つけてください。

しし座を見つけよう

放射点であるしし座を見つけましょう。

流星群がピークになる午前3時の空を想定しています。

その時間にしし座は東の空から昇ってくる頃です。

ポイントは獅子の顔から前足にかけてが柄杓の形をしているということ。

一番見つけやすい星は、一等星のレグルスです。

この星は獅子の前足部分になります。

また双子座のカストルとポルックスという二つの星から南に視線を移すと、レグラスを見つけやすいです。カストルとポルックスは二つ並んで光っていますので、比較的見つけやすいですよ。

獅子座を見つけて、ぜひ流星群を楽しんでください。

しし座流星群はどこでも見れるの?

流星群は、どこからでも見ることができるといえばできるのです。

しかし、明るいところから見ることには向いていません。

特に都会は街が明るすぎて、空の星が見にくいです。

ですから天体観測をする場合、山や公園といった暗い場所で観測することをお勧めします。夜中の観測になりますから、それらの場所に行くときは十分に注意してください。

夜中の観測の注意

天体観測は夜中にせざるをえません。

ですから、冷えと安全面には十分に注意してください。

しし座流星群は11月の後半です。

夜中になるととても寒くなります。

防寒着はしっかり用意しましょう。

あったかい飲み物を準備することも忘れないでください。

おすすめなのは寝袋を使うことです。

寝袋は防寒にもなりますし、寝転がって空を見ることができるということで、とても人気があります。

うっかり寝てしまわないように注意してくださいね。

また暗い場所での観測ですから、一人では絶対に行かないようにしましょう。

お友達やご家族と一緒に流星群を楽しんでください。

おわりに・まとめ

しし座流星群についてまとめました。

2018年はとても条件が良さそうなので、ぜひ見たいものですね。

もうすっかり寒くなってくる頃ですから、防寒や安全対策は気をつけてください。

それでは楽しい天体観測を!

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