台風のたまご(卵)の正しい意味がサクッとわかる解説です。台風のたまご(卵)ができた!と聞いて台風が来ると思って慌ててしまうかもしれませんが、台風のたまごはすべてが台風になるわけじゃないんですよね。台風のたまごとはどんなものなのか、知っておきましょう。

台風のたまご(卵)とは?意味は

台風のたまごとは、弱い熱帯低気圧のことです。そして、台風へと発達する可能性があるものをいいます。

台風の定義は、強い熱帯低気圧のことです。

そこまで発達していない、弱い熱帯低気圧が、台風のたまごです。

台風の卵が台風になるとき

では、強い弱いの境目は?というと、

日本の場合では、最大の平均風速が、17.2m以上になると「台風」と呼ばれることになります。

台風と呼ぶ基準は、国によって異なります。

「台風のたまご」という言い方は、正式な気象用語ではなく、いわゆる俗称ですので、気象庁などでつかわれることはあまりありません。

熱帯低気圧とは?

熱帯から亜熱帯の地域の開場で発生する低気圧のことです。海の上で発生するのが特徴です。

進路や強さは、地域や季節によって異なります。

温帯低気圧とは?

ここで、温帯低気圧にも触れておきましょう。

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よくニュースや天気予報で、「台風が温帯低気圧に変わった」といわれることがあります。

温帯低気圧とは、陸の上で発生するものになります。

台風のたまご(卵)は消滅することも

さて、台風のたまごは発生しても、すべて台風になるとは限りません。

米軍やヨーロッパの台風進路予想図などで、台風のたまごが発生していたとしても、熱帯低気圧として強くならずに、消滅することもあるのです。

台風は暖かい海の上で発達します。亜熱帯や熱帯で海から大量の水蒸気が上昇することにより、空気が渦を巻いて出来あがるんですね。

ですが、海水温度がさほど高くもなく、水蒸気の供給が少ない場合、台風にならずに消滅することもあります。

ただし、台風のたまご状態の熱帯低気圧の場合は、最大風速が17m/s未満になだけで、強い雨が降ることがあります。

まとめ

2018年は特に台風が連続してきています。台風のたまごが見つかると心配になったり、憂鬱になる人もいるかもしれませんが、たまごがすべて台風になるわけではありません。

台風ができたらすぐに警戒と備えが必要になりますが、台風のたまごの段階では、まだ来るのか来ないのか、発達して台風になるかもわからないのですね。

あまり心配しすぎず、かといって、台風になったら気を抜かず注意をする。

そんなスタンスで、情報と向き合うといいですね。

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