マンションやアパートの名前を見てみると、よく〇〇ハイツや〇〇ハイム、コーポ〇〇という名前がついているのを見かけますよね。
このハイツやハイム、コーポって何か基準があってつけられているのか、気になっている人もいるでしょう。
特に部屋探しで物件を調べていると、この違いが気になる人も多いのではないでしょうか。
ハイツ、ハイム、コーポについて調べてみましたので、この違いを知って物件選びなどに役立てましょう!
もくじ
ハイツ、ハイム、コーポの違いは元になる言語の差
それぞれの意味を簡潔に説明すると、以下のようになります。
- ハイツは「高台」を意味する英語で、高台に建てられた集合住宅
- ハイムはドイツ語で「家」の意味
- コーポは「共同住宅」を意味する和製英語コーポレートハウスの略
ハイツは英語、ハイムはドイツ語、コーポは英語ですが和製英語となっています。
これらの言葉は日本では明確な基準があって使われているわけではなく、マンションやアパートの名前の一部として付けられているのがほとんどです。
一部の不動産業者では使い分けをしているケースもあるのですが、業界全体で統一されているわけではありません。
「〇〇マンション」や「〇〇アパート」よりも少し変わった名前にしたいというオーナーが「〇〇ハイツ」「〇〇ハイム」「コーポ〇〇」とつけていると思っていいでしょう。
それではハイツ、ハイム、コーポについてそれぞれをもう少し詳しく説明します。
ハイツとは
ハイツとは英語で「高台」を意味し、それが転じて高台の住宅地を指すようになりました。
日本でいう「山の手」のようなもので、そこに住む人は富裕層が多いことから高級住宅地をハイツと呼んでいます。
アメリカではニューヨークのブルックリンにあるコロンビアハイツやダイカーハイツが有名です。
日本ではそうした高級なイメージからマンションやアパートの名前として使われるようになったようです。
ハイムとは
ハイムとはドイツ語で「家」「家屋」「家族」を意味した言葉です。
特別に共同住宅や集合住宅を指す言葉ではありませんが、ドイツ語の響きが好まれて命名されているようです。
コーポとは
コーポは英語で「共同」を意味するコーポレイト(corporate)もしくはコーポレイティブ(corporativ)と「家」のハウスを合わせた和製英語コーポレートハウス(コーポラティブハウス)を略したものです。
元々は入居者で結成された共同組合が建設した住宅のことだったのですが、日本ではその形式で建設したものでなくとも名前として使われています。
コーポ、ハイツ、ハイムとメゾン、カーサ、ヴィラ、シャトー、レジデンスとの違いは?
これまでコーポ、ハイツ、ハイムについて説明しましたが、これら以外にもメゾン、カーサ、ヴィラ、シャトー、レジデンスなどの呼び方もありますよね。
これらの呼び方についてもコーポなどと同じく、ほぼ建物の名前として付けられているだけです。
コーポ、ハイツ、ハイム以外でよく使われる言葉と本来の意味は以下の通りです。
- メゾンはフランス語で「家」の意味
- カーサはイタリア語で「家」の意味
- ヴィラは英語で「別荘」の意味
- シャトーはフランス語で「城」の意味
- レジデンスは英語で「大邸宅」の意味
家を意味する言葉がほとんどで、日本では高級感を出したいところでレジデンスやヴィラが使われる傾向にあるようです。
おわりに・まとめ
コーポやハイツ、ハイムは現在の日本ではただ単に建物の名前として使われています。
これらの名前が使われていてもマンションもしくはアパートとの明確な線引きはないと思っておきましょう。
どうせ住むならおしゃれな名前のところがいいですが、あまり名前に惑わされすぎずに部屋探しをしたいものですね。
話のネタ以外にも、もし周囲に引っ越しを考えている人がいたらシェアして教えてあげましょう。