荒ゴミと聞いて意味が分かりますか?実は神戸弁で神戸に昔から住んでいる人だと、方言だと気づかずに使ってます。
ほかの土地から神戸に来た人は耳にしてもよくわからないでしょう。神戸人のライターが解説します。
荒ゴミの意味はズバリ
荒ゴミとは、「燃えないゴミ」のことです。
粗大ごみともまた違います。漢字の表記も「粗ゴミ」じゃなく「荒ゴミ」です。
荒ゴミは神戸の方言
荒ゴミという言葉は、神戸で使われている方言です。
神戸以外の地域から来た人は、突然「荒ゴミ」と言われたらなんのことかとびっくりすると思います。
神戸の人も、神戸の方言と自覚なしに使っていることが多いので、びっくりされたことにびっくりして会話が止まることもあります(笑)
神戸市ではかつて「荒ごみ」「燃えるごみ」「ペットボトル・缶」の3つに分けてゴミ収集をしていました。
だいたい阪神淡路大震災の前ぐらいまでです。
こうして実際に呼び方を並べてみると、燃えないゴミでいいんじゃないかと地元民でも思ってしまいますね。
おそらく、「ペットボトル・缶」を資源として認識するまでは、「燃える」か「燃えない」かだけの区別しかなかったでしょう。その燃えないものを「荒ゴミ」と呼んでいたはずです。
現在の神戸市では「缶、ビン、ペットボトル」「容器包装プラスチック」「大型ごみ」「燃えないごみ」「カセットボンベ・スプレー缶」「燃えるごみ」の6分別に変更されています。
神戸市のホームページなどでも、荒ゴミという表記は使用されていません。
じゃあもうこの言葉は使われなくなったかといえばそうでもなく、昔から神戸に住んでいる人は燃えないゴミをいまだに荒ゴミと呼ぶことがあります。
神戸の街中でも、「荒ゴミは指定の日を守って」などと張り紙がされていることもあります。
また、神戸市では事業系のゴミについては、「可燃ごみ」「資源ごみ」「粗大(不燃)ごみ」という3区分で分類しています。
飲食店などお店をやっている場合は、「粗大(不燃)ごみ」を荒ゴミと言ったりする人もいるでしょう。
おしゃれな異人館で有名な北野でも、「荒ゴミ」の看板をまだ見かけます。
荒ゴミは神戸弁!近隣でも通じないことが
荒ゴミはいわゆる神戸弁。神戸市を離れたら、周辺のどの地域まで使っている言葉なのかは定かではありません。
個人的な経験ですが、神戸のお隣の芦屋市や西宮市の人と話したときには、「荒ゴミという言葉は聞いたことはあるが使わない」と言われたことがあります。
「燃えないゴミ」と言うそうです。
大阪に行くと全く通じません。
神戸弁は大阪弁ともまた違います。関西以外の人だとわかりにくいですが、例えば
「来ない」というとき、神戸では「こーへん」
「~してる」という言うとき、「~しとう」というなど、微妙な差があります。
荒ゴミも同様に神戸独特です。
仮に関西人同士でも、通じない!初めて聞いた!と思っても、無理はないんですよね。
おわりに・まとめ
荒ゴミは燃えないゴミのことです。
神戸弁として、使われる頻度は減ってるかもしれませんが、まだ使われてます。
もし、神戸以外で荒ゴミという言葉を昔から使う地域があったらぜひ教えてください。