日本にはこれまでも色々な記念日が制定されていて、これからも増える傾向にあります。

国の祝日だけでなく、会社などの団体が制定した日も含めるとほぼ毎日が何かの記念日になっています。

そんな中で近年少しづつ取り上げられるようになってきたのが10月の「孫の日」です。

でも考えてみると、昔は敬老の日はあっても孫の日はなかったですよね。

孫の日はいつから言い始めたのか、どういった由来なのかが気になっている人も多いでしょう。

孫の日について2018年から3年間の行われる日、いつどうして作られたのか、意味をまとめました。

これを読んで、おじいちゃんおばあちゃんと孫の交流を深めるのに役立てましょう。

孫の日はいつ?2018年から2020年までの孫の日をご紹介

孫の日は、毎年10月の第3日曜日と制定されています。

2018年から3年間の孫の日は以下のようになっています。

  • 2018年 10月21日
  • 2019年 10月20日
  • 2020年 10月18日

日が決まっている記念日とは違い、平日になることはないのでおじいちゃんおばあちゃんと会うのに向いています。

孫の日はいつからある?

孫の日が制定されたのは1999年です。

最初にこの日を提唱したのは日本百貨店協会で、日本記念日協会が認定しました。

20年ほど前なので、祝日に比べると新しい記念日ですが、一般的な浸透度から考えれば意外に古いとも言えます。

ちなみに敬老の日は戦後直後の1947年に兵庫県で敬老会を開催したのがはじまりとされ、1966年には正式な国の祝日として制定されています。

孫の日よりは歴史がありますが、こちらも祝日としては比較的新しい部類に入ります。

孫の日の由来

孫の日は9月の敬老の日から1カ月後にあたることから、おじいちゃんおばあちゃんから孫に気持ちを伝える日として作られました。

気持ちを伝えるのであれば電話でも手紙でもいいのですが、この記念日は日本百貨店協会が作ったものです。

なので百貨店協会側の本音としては、おじいちゃんやおばあちゃんが百貨店でおもちゃなどのプレゼントを買ったり、レストランでご飯を食べたりしてほしいのでしょう。

孫の日が世間に浸透すれば、プレゼントなどの孫の日市場ができますので、そこでフェアを開催して売り上げにつなげたいのだと思われます。

敬老の日から1カ月、と聞いてピンとくる人もいるかもしれませんが、この関係はバレンタインデーとホワイトデーの関係にそっくりです。

バレンタインデーはキリスト教の聖人である聖バレンタインを記念する日ですが、海外では日本のように女性から男性にチョコレートを贈る日ではありません。

プレゼントとしてチョコレートを贈ることもありますが、メッセージカードなどのチョコレート以外のプレゼントも贈ります。

またプレゼントや告白をするのも女性よりも男性からの方が多くなっています。

日本のバレンタインデーが現在の形で定着したのは1970年代で、お菓子業界のプロモーションがきっかけです。

そしてそれに付随する形で、男性から女性にチョコレートのお礼をする日としてホワイトデーが作られました。

もちろん海外にはホワイトデーはありません。

結果的にこのプロモーションは大成功し、どちらも大きな市場を作り出しています。

2018年の市場規模はバレンタインデーが1300億円、ホワイトデーは530億円と推定されています。

この再現を孫の日でも狙ったというのが実際のところでしょう。

ディップ株式会社が行った60歳以上の人を対象にした調査によると、孫の日の認知度は2012年には13%だったのが翌年の2014年には43%と大幅に上昇しています。

調査時点では過半数は越していないためまだ浸透中とも言えますが、現在でも孫の日が近づくと子供が好きなおもちゃ屋や花屋、スイーツ店などでフェアが開催されています。

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商魂たくましいと言ってしまうと下心が多いようにも見えてしまいますが、バレンタインデーとホワイトデーの盛り上がりを考えれば発想としては悪くないのかもしれません。

孫の日にいいプレゼントやイベントは?

孫の日におじいちゃんやおばあちゃんと孫を会わせるのであれば、何をすればいいでしょうか?

おすすめのものをピックアップしてみたところ、以下のようになりました。

  • プレゼント
  • お出かけ、旅行
  • 食事
  • 記念写真

それぞれを順にご紹介します。

プレゼント

まずおじいちゃんおばあちゃんからのプレゼントはやっぱり孫にとっても嬉しいものです。

おもちゃやゲーム、服などのお金がかかるものがすぐ思いつきますが、それ以外にもメッセージカードや手紙、手書きの絵や手作りのお菓子など愛情がこもったものも立派なプレゼントです。

教育方針で誕生日とクリスマス以外はあまりものを買い与えないという家庭もありますので、そういった事情があれば手作りのプレゼントにしておきましょう。

多少お金をかけてもよいという場合はボードゲームやレゴブロックなど、孫とおじいちゃんおばあちゃんが一緒に楽しめるものがおすすめです。

お出かけ、旅行

ものではなく楽しい時間をプレゼントするにはみんなでお出かけするのもおすすめです。

孫の日はまだ世間に浸透している最中なので、百貨店などの孫の日フェア以外ではまだイベントはあまり開催されていません。

しかし子供が楽しめるところであればイベントにこだわる必要はありません。

お出かけ候補としては遊園地や水族館、キッザニアなどの子供向け施設、料理や工作などの体験教室、海や山などの自然の遊び場が挙げられます。

旅行は道中も含めると長い間一緒に過ごすことができますので、絆を深めたい人におすすめです。

旅行というとお金がかかりそうですが、マイカーを使った日帰り旅行であればかかるのはガソリン代と駐車代くらいです。

お出かけでも旅行でも、孫とおじいちゃんおばあちゃんが楽しい時を一緒に過ごせる場所に行くことが大切です。

食事

食事はプレゼントやおでかけと一緒に行くことも多いですが、食事だけでも十分楽しい時間を過ごせます。

その中でも子供が喜ぶのはケーキバイキングなどお菓子の食べ放題、リアルな恐竜や動物の模型が展示されているカフェ、ボールプールなどの遊び場が設置されているレストランといったところです。

近くにどんなレストランがあるか、一度チェックしてみてください。

記念撮影

記念写真を撮るのもいいでしょう。

自分たちで撮影するのもいいですが、フォトスタジオや出張などプロに写真を撮影してもらうのもおすすめです。

最近のフォトスタジオは衣装とメイクをしてくれるので更にかわいくなった孫の姿を残せます。

孫だけで撮影してもいいですし、おじいちゃんおばあちゃんと一緒に撮影して家族の思い出を残すのもいいでしょう。

プロに撮影の依頼をする場合の注意点は七五三の撮影をする時期と孫の日が重なるので、できるだけ早めに予約をしておくことです。

フォトスタジオと出張どちらもWEBサイトからの予約が可能なので、行くと決まったらまず予約状況を確認しておきましょう。

おわりに・まとめ

孫の日は毎年10月の第3日曜日で、敬老の日の1カ月後にあたります。

おじいちゃんおばあちゃんは孫の喜ぶ顔を見たいものです。

孫の欲しいものをプレゼントできなかったとしても、もの以外の方法で喜ばせることは充分できます。

せっかく制定されている日なので、孫の日を利用して家族の交流をより深めてみてはいかがでしょうか。

あなた以外にも家族の交流をもっとしようと考えている人がいたら、シェアして教えてあげましょう。

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