旧暦と新暦の歴史、季節がズレる理由を紹介します。旧暦の日本では1年が13ヶ月の年があったのです!しかも7月7日七夕は旧暦の行事でした!旧暦と新暦の関係を知れば季節行事がより味わい深いものになるでしょう。チェックしてみてください。

旧暦とは?新暦とは?

暦には旧暦と新暦の2種類があり、それぞれ暦の数える際の基準が違います。

旧暦(太陰太陽暦)

旧暦は別名、太陰太陽暦と言います。

その名の通り、月の満ち欠けで数える「太陰暦」と太陽の移動を基準にして数える「太陽暦」を合わせた方法です。

そもそも暦は中国で発祥し、7世紀に日本に伝えられました。

これが日本で使われてる間に何度も改良が加えられ、最終的に「天保暦」と呼ばれたものを太陰太陽暦として扱っています。

ですが、太陰太陽暦には欠点がありました。

太陰暦では新月を1日、満月を15日と数えます。

月の周期は29.5日なので1年が354日になり、1年が365日の太陽暦と比べ、11日のズレが生まれます。

そこで、ズレを調整するために考え出されたのが「3年に1度、1ヶ月増やしてしまえばいい」というものです。

1年で11日のズレなら3年で約1ヶ月になるので帳尻が合います。

増やした月は”閏月”と呼ばれ、その年は1年が13ヶ月になりました。

ただし、「13月」という月が増えるのではなく、1月のあとに「閏1月」というように増えました。

これは1月に決まってるわけではなく、その年によって違います。

このような経緯があり、太陰太陽暦が生まれました。

旧暦(太陰太陽暦)では1月から春がスタートしますが、3ヶ月ごとに季節が変わるのは現在と変わりません。

新暦では冬のお正月にあたり、年賀状で「新春」や「迎春」といった表現をするのは旧暦の名残があるからです。

新暦(太陽暦)

新暦は現在の日本で使われている暦の数え方で、太陽の位置を基準にします。

実はこの数え方は世界共通でして、別名「グレゴリオ暦」とも言います。

この名前は聞いたことあるかも知れませんね。

グレゴリオ暦の由来は1582年までさかのぼります。

キリスト教の最高位聖職者であったローマ教皇グレゴリウス13世がそれまで使っていたユリウス暦の改良を命じて生まれました。

この新暦にも旧暦ほどではありませんが、1年にプラスで約6時間のズレがあります。

それを調整するため4年ごとに1日足し、その年のことを”閏年”と呼ぶのです。

ただし、厳密に言うと閏年は4年に1回ではありません。

400年に97回なのです。

このことから2100年は閏年になりません。

旧暦と新暦ではなぜ季節がずれている?

2月の初旬にある「立春」。

暦の上では春の始まりとなりますが、まだまだ寒さが厳しい頃です。

新暦では冬なのにどうして春の始まりとされているのでしょうか。

これには旧暦時代の二十四節気が関係しています。

二十四節気で季節を決める

二十四節気とは、旧暦での季節の分け方のことで、季節が大きな影響を与える農業のために取り入れられました。

旧暦(太陰太陽暦)では月の満ち欠けを基準にし暦を数えていましたが、1年に11日ずつズレが生じます。

3年経てば1ヶ月も季節がずれてしまうので、農業にとっては大打撃となるからです。

二十四節気ではその名の通り、1年を24等分にして季節を分けました。

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その節目が夏至・春分・立秋なのです。

ですが、旧暦と同じく二十四節気も中国で作られて、日本に取り入れられています。

季節の基準が中国だから、旧暦と新暦で季節がズレるというわけです。

季節のズレが行事にも影響する

中国では旧暦でお正月を祝う”旧正月”という行事があります。

新暦の2月頃におこなわれ、新暦のお正月よりも盛大にお祝いするのです。

日本なら”伝統的七夕”が旧暦で祝う行事ですね。

そもそも「7月7日が七夕の日」というのは”旧暦”で決まっていました。

新暦でいうと8月にあたる頃です。

新暦で7月7日といえば梅雨の最中で、星が見えないことが多いですよね。

このように旧暦と新暦のズレは行事にも影響してしまいます。

六曜が決められない!?旧暦2033年問題

冠婚葬祭のときに気になる、大安や仏滅などの六曜。

これが2033年に決められないという問題があります。

理由は暦を作るルールを満たそうとすると、特定の月が作れなくなるからです。

 

暦を作るルール

・旧暦ではその月を決める際、新月の日を1日とし次の新月までを1ヶ月とする。

・夏至や春分などの二十四節気を定める。

二十四節気の決め方は、春分を2月、夏至を5月、秋分を8月、冬至を11月とする。

 

 

9月と10月が決められない

2033年の暦ではこのルールを満たそうとすると、

・新暦9月23日が新月であり秋分の日でもあるので、その日から旧暦8月1日が始まる。よって旧暦8月は新暦9月23日~10月22日になる。

・新暦12月21日が冬至で新暦11月22日が新月なので、新暦11月22日から旧暦11月1日が始まる。

よって旧暦11月は新暦11月22日~12月21日になる。

 

ここで問題が生まれます。

旧暦の8月と11月の間には1ヶ月分の隙間しかありません。

よって、9月と10月が決められないのです。

このような問題が他にも4ヶ月分あり、旧暦ではこれだけの問題が発生することを想定していませんでした。

六曜は旧暦をもとに定められているので、旧暦が決まらないと六曜も決められません。

日本は新暦なので旧暦を公的に決める機関がなく、民間団体で六曜を決めています。

このまま2033年までに決まらなければ、

「このカレンダーでは友引なのに、こっちのカレンダーでは大安になってる……」

ということもありえます。

ちょっと心配ですよね。どうなるのでしょうか?

日本では旧暦から新暦にいつ変わったの?

さて、日本が旧暦から新暦に変わったのは明治5年12月3日です。

この日を明治6年1月1日に変えて新暦に移りました。

明治5年の12月は、1日と2日の2日間だけなのです。

あえてこの日に改暦したのは、とある理由によるとされています。

明治6年がちょうど閏月のある年で、月給制度であった官吏(国の役人)の給料を1ヶ月分払いたくなかった、というものです。

なんと知恵の働くことでしょうか……。

まとめ

暦の数え方には旧暦と新暦があり、旧暦では3年に1度、1年が13ヶ月になりました。

新暦では4年に1度、1日増えるだけですから大したズレもなく、農家のような季節に左右される職業には喜ばれたでしょう。

新暦となった現在でも旧暦でおこなう行事があるので、当時の季節感を楽しんでみるのもまた一興ですね。

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