大人の楽しみの一つといえばお酒ですよね。
毎日の晩酌はもちろん、歓送迎会、忘年会、新年会など社会の中でもお酒を飲むシーンは多く、コミュニケーションの場でもお酒は重要な役割を果たしています。
皆さん色々好きなお酒はあると思いますが、やはり人気が高いのが日本酒と焼酎。
芳醇な香りと深い味わいは言葉では表現しきれない良さがあります。
日常的に日本酒や焼酎を飲んでいる人はたくさんいますが、両者の違いをはっきり説明できる人は案外少ないものです。
原料が違うのはわかるけど、それ以外の違いはわからないという人が大半なのではないでしょうか。
今回は日本酒と焼酎の違いを調べてみましたので、これを読んでお酒通になりましょう!
それでは説明します。
日本酒と焼酎の違いは原料と製法
日本酒と焼酎の違いは原料と製法で、それぞれを簡潔に説明すると以下のようになります。
- 日本酒は酒米を原料とし、醸造して作られる
- 焼酎は米や芋、そばなどを原料とし、蒸留して作られる
日本酒は原料が米と決まっており麹を使って発酵させて作るもので、焼酎は様々な原料を蒸留することで作られます。
それでは日本酒と焼酎についてそれぞれをもう少し詳しく説明します。
日本酒とは
日本酒(清酒)は酒税法によると、「米、米こうじ及び水を原料として発酵させてこしたもの」と定義されており、アルコール度数は22度以下と決まっています。
また使われる米も日本酒用に栽培された「酒米」が使われます。
日本酒は稲作の伝来と共に作られるようになったと考えられており、奈良時代には造酒司(さけのつかさ)という役職があり宮廷でも酒が造られていました。
戦国時代には精米した米での清酒が始まり、江戸時代になるとほぼ現在の酒造りの基礎が確立しています。
明治期以後には産業革命や技術の進歩により大量生産と質の向上が可能になり、今日へと続いています。
焼酎とは
焼酎は酒税法によると「アルコール含有物を蒸留器により蒸留したもの」で、アルコール度数は45度未満と定められています。
材料の定義はないため、芋、米、砂糖、そばといったポピュラーなものに加え、トウモロコシなどの穀物やニンジン、カボチャなどの野菜、牛乳などさまざまなもので焼酎は作られます。
焼酎が日本に伝わったのは16世紀ごろと言われており、まずタイ(シャム)から沖縄に伝わり、それから九州を経て日本に広まっていきました。
九州では現在も焼酎造りが盛んで焼酎の本場と言われますが、それにはこうした歴史的背景があるんですね。
日本酒と焼酎、太らないのはどっち?
お酒好きが気になるのがメタボとの関係です。
もし飲むとしたら日本酒と焼酎はどちらの方が太らないのでしょうか?
文部科学省の日本食品標準成分表によると100mlあたりのカロリーは日本酒が103~109キロカロリーなのに対し、焼酎(本格焼酎)は146キロカロリーと多くなっています。
しかしお酒そのもののカロリーは栄養素がなく体に蓄えられないため、この差はそれほど気にしなくてもよいでしょう。
見るべきなのは糖質で、日本酒は100mlあたり3.6gあるのに対し焼酎は0gです。
焼酎は蒸留する過程で糖質が除かれるためで、同じ量を飲むなら日本酒よりも焼酎の方が太らないことになります。
ただお酒を飲むと満腹中枢が鈍り食べ過ぎてしまいがちなので、お酒と共に食べるものにも十分注意しましょう。
おわりに・まとめ
いかがでしたか?
日本酒と焼酎は原料と製法で違いがありました。
また製法の違いで成分も異なり、日本酒と焼酎では焼酎の方が太りにくくなっています。
日本酒と焼酎の違いを理解して、酒席の多いシーズンも楽しく過ごしてくださいね。
話のネタ以外にも、近くに飲み会を控えている人がいたらシェアして教えてあげましょう。