寒い季節がやってくると、毎年のように流行するのがインフルエンザです。

インフルエンザは頭痛や38度以上の高い熱、体の節々や喉の痛みなど辛い症状が続きます。

感染力も強いので、かかると数日間は仕事や学校にもいけず、家にいても家族に感染するリスクがあります。

対策にはまず予防接種が挙げられますが、インフルエンザには型があり、予防接種をしても型に合っていないと意味がありません。

予防接種だけで防げないインフルエンザは、体の免疫機能を高めて感染しないようにすることが必要です。

今回はインフルエンザ対策に有効な食べ物や飲み物についてまとめました。

これを読んでインフルエンザにかからない強い体を作りましょう。

インフルエンザの予防に生姜

生姜には殺菌効果体を温め免疫力を上げる効果があります。

生姜に含まれるジンゲロールには強い抗ウイルス作用殺菌作用抗炎症作用があり、白血球の増加にも効果があります。

喉の痛みがあるときにもジンゲロールの殺菌作用と抗炎症作用が有効です。

ジンゲロールに熱を加えることで発生するショウガオールは胃壁を刺激して血流を高め、体を温めて免疫力を高めます

ショウガオールはジンゲロールよりも体を温める効果は高まりますが、逆に殺菌作用は下がります。

そのため、殺菌成分を多く摂りたい時はあまり加熱していない生姜を摂取するのがおすすめです。

生で取りたい場合はすりおろした生姜をお豆腐やおそば、焼き魚などと一緒に食べたり、はちみつをかけて食べるのがいいでしょう。

すりおろした生姜とはちみつを60度くらいのぬるま湯に入れた生姜湯は、ショウガオールとジンゲロールを同時に摂取できます。

80度以上になるとジンゲロールはほぼ無くなると言われているので、お湯の温度を上げすぎないのがポイントです。

スーパーなどで売られているチューブ入りの生姜はでんぷんや添加物が入っているので、生姜を生ですりおろしたものより摂れる成分が少なくなっています。

もし外食が多い時など毎日のレシピに入れるのが難しい場合は、しょうがの成分を摂取できるサプリを使うのもおすすめです。

インフルエンザの予防にヨーグルト

ヨーグルトに含まれる乳酸菌腸内環境をよくしてくれる善玉菌の一つです。

腸には人間の免疫細胞の7割があるとされ、腸内環境を高める事で免疫機能が活発化し、インフルエンザをはじめとした病気にかかりにくい体を作れます。

おすすめなのは乳酸菌に加えビフィズス菌入りのヨーグルトを摂ることです。

ビフィズス菌も善玉菌で、乳酸菌では作られない酢酸を作ることができるためより殺菌作用が高いとされています。

そのため乳酸菌とビフィズス菌を併せて摂れば、乳酸菌だけのものよりも腸内環境を良くする効果が高くなります。

加えて乳酸菌やビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維を一緒に摂取すれば、さらに効果が上がります

オリゴ糖と食物繊維が豊富に含まれているのはバナナリンゴ大豆などの食物が挙げられます。

ヨーグルトと一緒にバナナやリンゴを食べたり、これらときな粉を混ぜてミキサーにかけ、スムージーにしたりするのもいいでしょう。

体内の乳酸菌やビフィズス菌は加齢で徐々に減っていくと言われています。

外から摂取した乳酸菌は体内に棲みつきにくく体外に排出されてしまうので、摂るのを止めるとすぐ減少してしまいます。

そのため日々の習慣に組み入れて、毎日摂るようにしましょう。

インフルエンザの予防にココア

ココアにはカカオポリフェノール食物繊維など、免疫や喉に良い効果がある成分が多く含まれた飲み物です。

カカオポリフェノールは免疫物質を多く分泌させる効果があり、病気にかかりにくい体を作ってくれます。

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加えてインフルエンザウイルスの表面幕を破壊し、ウイルスの感染を防ぐ効果も持ち合わせています。

また食物繊維と共に腸内の善玉菌を増やして悪玉菌を減らす効果があり、ここでも免疫機能が向上します。

それ以外のココアの成分は、せきや喉の炎症に効果があるものが多く含まれています

エピカテキンは鼻や喉の炎症を抑えるグルココルチコイドの働きを助け、テオプロミンやカフェインの成分はせきを鎮め、ココアバターは喉を潤してくれます。

スーパーなどでよく売られているミルクココアより、ミルクや砂糖が含まれていないピュアココアの方がカカオ含有量が高く効果も期待できます。

飲み方は普通に飲むのもいいですが、生姜を加えた生姜ココアを作るのもおすすめです。

生姜ココアは生姜湯にココアを入れたもので、お湯にピュアココアを入れ、すりおろし生姜とはちみつを加えて作ります。

生姜とココアの持つ免疫効果、体を温める効果、炎症や殺菌・抗ウイルス効果、腸内環境改善効果の全てに効果があります

インフルエンザの予防に野菜。緑黄色野菜がおすすめ

にんじんやかぼちゃなどの緑黄色野菜にはビタミンCβカロテンが多く含まれています。

ビタミンCは抗酸化作用や免疫機能を高め、ウイルスを抑え込む働きがあるとされています。

βカロテンは体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を保護したり視力の維持に良い効果があります。

ウイルスは鼻や喉の粘膜から侵入するので、ビタミンAを補給することで予防につながります。

ビタミンCを多く含む野菜はピーマンブロッコリーパセリで、βカロテンを多く含むのはにんじんほうれん草カボチャなどです。

厚生労働省の推奨している毎日の摂取量は野菜全体で350g、その内緑黄色野菜が120gです。

βカロテンは脂溶性、ビタミンCは水溶性のため、料理をする際には溶けだしたビタミンも一緒に摂れるようなものがおすすめです。

具体的には野菜スープやシチュー、ジュースなど、野菜と一緒に成分が入ったスープが飲めるものが無駄なくビタミンを摂取できます。

これらの野菜が苦手な人は、ビタミンAが多く含まれる動物や魚のレバー、ビタミンCが多いアセロラなど肉や果物から摂取するのもいいでしょう。

その他インフルエンザの予防に有効な食べ物・飲み物

その他のインフルエンザの予防に聞く食べ物や飲み物をまとめました。

納豆

納豆に含まれる納豆菌は免疫を高めてくれる効果があり、腸内では乳酸菌やビフィズス菌が活動しやすい環境を作る働きがあります。納豆にもサプリがあるので、苦手な人は納豆成分を摂れるサプリを使うことも考えましょう。

緑茶

お茶も種類により様々な効果があり、緑茶にはビタミンCやβカロテンが豊富に含まれています。

ルイボスティー

ルイボスティーには抗酸化作用があります。ノンカフェインなので妊婦さんにもおすすめです。

紅茶

紅茶には紅茶ポリフェノールが口の中の歯周病菌やインフルエンザの感染に作用する酵素を除去してくれます。

梅干し

梅干しにもインフルエンザウイルスを抑制する効果があり、緑茶と一緒に摂るとさらに効果が増すと言われています。

 

おわりに・まとめ

インフルエンザの予防に効果がある食材はいくつかありますが、その中でも効果が高いのは生姜、ヨーグルト、ココア、緑黄色野菜です。

これらは免疫力を上げてくれたり免疫細胞が集中している腸内環境を高め、喉や鼻に良い効果がある食材で、どれもインフルエンザの予防に効果があります。

もちろんこれらの食材を摂るだけでなく、寝不足や疲労を溜めたりといった不摂生にも気を付け、体調を整えてインフルエンザに負けない体を作ってくださいね。

話のネタ以外にも、インフルエンザによくかかっている人がいたらシェアして教えてあげましょう。

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