温かいご飯によく合う納豆ですが、「気づいたら冷蔵庫の中で賞味期限が切れていた」そんな誰もが一度は経験したことがある期限切れ納豆。
納豆は賞味期限が切れた方が美味しくなるという噂は本当なんでしょうか。
そもそも賞味期限切れの納豆は食べられる？
また、期限切れの納豆はいつまでなら安全なのかなど、気になることをまとめてご紹介いたします。
もくじ
納豆は賞味期限切れが美味しい？
実は納豆は賞味期限から2～3日過ぎたころが1番美味しいと言われています。
納豆は大豆に納豆菌を付着させ発酵して出来、この発酵中にアミノ酸などの旨味成分がどんどん生成され、美味しい納豆に変身します。
その1番美味しい時期が賞味期限切れから2～3日経ったころということです。
そもそも賞味期限って？
賞味期限は美味しく食べられる期間のことを指します。
期限を過ぎたからと言って食べられないことはありません。
似たような言葉に消費期限がありますが、こちらは期限を過ぎると急速に劣化し、健康被害が起こる恐れがあるので、必ず守らなければいけない期間になります。
納豆の賞味期限を決めた理由は？
賞味期限切れから2～3日経ったころが1番美味しいのであれば、そもそもなぜ納豆メーカーはその期間を賞味期限に入れないのか、疑問が沸いてきますよね。
その理由は安全性を第一にする日本の考え方にあったのです。
食品メーカーが商品を販売するにあたり、1番怖いのが食中毒などを含む健康被害です。
そのため、健康被害が出ないように賞味期限は短めに設定することが理由と考えられます。
なにか基準はある？
賞味期限を短めに設定しているという「短め」という表現は曖昧で、よくわからないですよね。
実は賞味期限を決めるには基準があったのです。
製品には「安全係数」という数字をかけて賞味期限の期間を決めていきます。
消費者庁のQ&Aにはこう載っていました。
一定の安全をみて、食品の特性に応じ、1未満の係数（安全係数）をかけて期間を設定することが基本です。
引用元：http://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/information/qa/common_02/#a12
ということは、例えば専門機関などでの検査により10日間はほぼ同じ状態で安全に食べられる納豆があったとします。
安全係数を0.8としたとき
10日間×0.8＝8日間となり、これを賞味期限として表示することになります。
賞味期限はこのような基準で決まっているんですね。
賞味期限切れの納豆はいつまで食べていい？
賞味期限を過ぎたあとはどのくらいまで食べられるのでしょうか？
今回ご消化する目安は市販品のパック容器に入った納豆を、冷蔵庫で保存した状態を基本としています。
賞味期限から1週間後
見た目が少し黒っぽくなり、固くなってきます。
食べて体調を壊したという話は聞いたことがありません。
ご家庭によっては当たり前に食べるご家庭もあるくらいの期間です。
賞味期限から2週間後
見た目の黒さと硬さが増してきます。
食感が変わり、シャリシャリといった食感になります。
このシャリシャリの正体はチロシンというアミノ酸の一種が結晶化したものです。
食べても問題はありません。
実はこのくらいの納豆は私も食べたことがありますが、大丈夫でした。
個人的にはこのころのシャリシャリ食感より、しっとりいつも通りの食感の納豆が好きかなといった感じがしました。
一緒に食べた人の中には美味しいと言っている人もいたので、好き嫌いが分かれ出す時期になってくるようです。
賞味期限から1ヶ月後
保存状態にもよりますが、2週間後の状態より、少し水分がなくなったような感じになるようです。
かびや異臭などがしなければ食べても問題はありませんが、しっかりとした観察が必須です。
賞味期限から2ヶ月後
このくらい経つと納豆はパラパラしてくるそうですが、食べて健康被害が出たという報告はないようです。
美味しいと感じるかどうかは人それぞれですが、2ヶ月経つまでに、納豆の存在に気づいて食べることをおすすめします。
今回ご紹介した状態は平均的なもので、賞味期限が切れた納豆を食べる際には変な匂いがしないか、カビが生えていないかなど、よく観察をして自己責任でお召し上がりください。
また、賞味期限が大幅に過ぎてしまった場合は加熱して食べるようにしましょう。
それにしても納豆は意外と長く食べることが出来る食品とはびっくりですよね。
ちょっとした食べ合わせ豆知識
せっかく食べるならより効率的に栄養を吸収できると嬉しいですよね。
納豆+ねぎ
よく食べる組み合わせではないでしょうか？
この組み合わせは納豆に含まれる疲労回復作用を持つ、ビタミンB1をネギに含まれる硫化アリルが助け、単体で食べるより、疲労回復効果がUPします。
納豆+キムチ
発酵食品同士の納豆とキムチは相性がよく、納豆菌がキムチに含まれる乳酸菌をより活性化させてくれます。
そのため、腸内環境が整い、便秘改善に効果的です。
まとめ
納豆は賞味期限から2～3日後が1番美味しく、1～2週間過ぎても安全に食べることができるなんてびっくりですよね。
とは言っても賞味期限くらいで食べきってしまうのが理想的なので、冷蔵庫の中を整理整頓して食材を無駄にしないようにしてくださいね。