加湿器の種類の中で、一番手入れが楽で簡単なものを、比較しながらわかりやすくご紹介します。
加湿器はは手入れしないと菌を撒き散らして不衛生。でも、お手入れ掃除が面倒なのも嫌なんですよね。
手入れ不要なものはあるか、どのくらい掃除するものなのか、加湿器の選び方の参考にしてください。

加湿器で手入れ不要な機種はない!

残念ながら、加湿器で、お手入れが全く不要な機種はありません・・・。

掃除が少なくて良い機種でも、2ヶ月に1回は必要です。

この2ヶ月に1回を多いと思うか少ないと思うか?は人それぞれです。でも、その1回の手間だって楽な方がいいですよね。

手入れが楽な加湿器はある

加湿器は、加湿方法のタイプによって、お手入れの頻度とお手入れ方法も異なります。

加湿器のカビ・ニオイ・ぬめりは、水アカから発生します。水道水に含まれるミネラル分が気化せずに残ったものが水垢になります。

加湿器の中のフィルターやタンクの水垢に、雑菌が繁殖して、カビ・ニオイ・ぬめりが発生します。

手入れが楽な加湿器は、

・水垢が溜まりにくく、カビや雑菌が発生しにくい仕組み

・手入れが必要なパーツが少ない

という2点が条件になってきます。

加湿器で掃除が楽で簡単なのはポット型のスチーム加湿器

加湿器には大きく分けて4種類のタイプがあります。

その中で一番掃除、手入れが楽なのが、スチーム式加湿器です。

スチーム式加湿器は、電気でお湯を沸かし、その蒸気で加湿するシンプルな仕組み。熱い蒸気が出てきます。

湯沸かしポットと同じような仕組みなので、お手入れはポットと同じです。

長期間使って、ポット内にミネラルや水垢が溜まってきたら、クエン酸を入れて加熱するだけ。

タンクと本体が一体になっていて、細かいパーツがありません。お手入れの頻度も2ヶ月に1回で大丈夫です。

使いながら、常にタンク内の水を沸かして消毒してくれているので、カビやぬめりが出ず清潔です。

代表的なのは、こちらの象印マホービンのポット型加湿器。家電ショップへ行っても、手入れの楽なものといえばコレを勧められます。

注意!スチーム型でも蒸発皿型は手入れが多い

もし購入する際には、スチーム式というだけで選んでしまうと、手入れが大変なものもあります。

ポット型とは別に、「蒸発皿型」のスチーム式加湿器というものがあります。

例えばこちらの「±0」の加湿器。

スチーム式で、これはおしゃれだな!と思いますよね。

でも、蒸発皿型の加湿器なので、蒸発皿、フィルター、タンク、とパーツが多く、分解清掃が必要です。

スチーム加湿器 アロマ ★フィルターの特典付き★【ポイント10倍 送料無料】 加…

スポンサーリンク

 

楽天で購入

 

少量の水を蒸発皿で気化させて加湿する仕組みで、ポット型より電気代が安くて、本体が熱くなりにくいというメリットもあります。

ですが、この蒸発皿型は、水垢フィルターや仕切り、蒸発皿、水タンク、とパーツが多く、分解清掃が必要になります。

フィルターは、加湿器の中でもカビやニオイが発生しやすいパーツ。

そのため、蒸発皿型の加湿器は、週に1回以上のお手入れ、掃除が必要になります。

お店や通販では、ポット型も蒸発皿型もどちらもスチーム式と表記されていますので、間違えないように注意しましょう。

手入れが簡単なのはポット型です。

加湿器の種類ごとに掃除の頻度を比較

では、加湿器の4タイプ、それぞれのお手入れの頻度と特徴を見てみます。

超音波式加湿器

蒸気が目に見えるタイプの加湿器で、デザインがおしゃれなものがたくさん販売されています。
加湿の力は一番弱いです。
水を超音波で細かくして放出し、加湿するので、蒸気は冷たいです。

フィルターが付いており、汚れやすいので分解してお手入れが必要です。

水に含まれるミネラル(カルシウム)が付着しやすい特徴があります。白い粉が加湿器内部や加湿器の外にこぼれていることもあります。
また、タンク内の水に雑菌が繁殖しやすく、放出されるミストに雑菌が混ざる可能性がああります。

手入れの頻度は、最低でも1週間に1回、できれば3日に1回は行いたい。
タンクの水も毎日変え、週一回は本体やタンクを乾燥させることも大事です。

気化式加湿器

加湿力は弱めで蒸気が出ないタイプ。

スポンジ状のフィルターに水を吸い込ませ、内蔵された送風機の風で水蒸気を出す仕組みです。

このフィルターがカビ発生しやすいパーツになります。
また、水タンクの中に水垢がたまり、腐敗することもあります。

手入れの頻度は最低でも1ヶ月に1回必要
定期的な加湿フィルターの手入れや交換が必要です。

ハイブリット式加湿器

送風の「気化式」とヒーターで加湿をアシストする「温風気化式」タイプ。
または、
超音波式にヒーターを組み合わせたもので、温めた水を振動させて細かいミストにして加湿するタイプ。

お湯を沸かして、そのお湯をフィルターに染み込ませ、空気を送ることで加湿する仕組みです。

加湿フィルターに汚れ、カビが付きやすいので、手入れや交換が必須です。

お手入れの頻度は最低でも1ヶ月に1回必要。

水に含まれるミネラル(カルシウム)で白い粉が付着することがありますので、それもこまめに掃除が必要です。

スチーム式加湿器

こうして比較してみると、シンプルなポットタイプのスチーム式の
お手入れは2ヶ月に1回というのが、一番ラクだというのがよくわかります。

ポット型スチーム式加湿器は、仕組みの特性上、分解するパーツも、カビが生えやすいフィルターもありません。

(繰り返しになりますが蒸発皿タイプは逆に一番大変ですよ!)

超音波式やハイブリッド式のお手入れはどのくらい大変?

超音波式加湿器の手入れの基本は、

・お手入れブラシで振動を起こす部分の汚れを落とします。
・40度以下のお湯で洗います。
・洗った後に、いったん完全に乾かします。

ハイブリッド式は上記に加え、もう一箇所フィルターの清掃が必要です。

空気を吸い込む口の部分にもフィルターが使われているからです。掃除機などでホコリがたまらないよう手入れが必要です。
ハイブリッドはファンで空気を送り出すので、一旦空気を吸い込む必要がありますので、その分フィルターがもう一つあるのです。

フィルターは消耗品ですので、定期的に交換も必要になります。

超音波式、気化式、ハイブリッド式には、パーツに抗菌作用を施したものや、除菌、滅菌の仕組みがついたものがたくさん出てきていますが、
基本的なこれらのお手入れをしなくて良いわけではありません。

まめにパーツ洗浄と乾燥が必要であり、最悪カビを室内に撒き散らすと、加湿器病(正確には「過敏性肺臓炎」)というアレルギー性の肺疾患になることもあります。
咳が止まらなくなります。

こまめな掃除は安全に使用するために必ず必要となります。

カビが生えたり菌が繁殖すると、ニオイがひどくなり、取れないので結局ワンシーズンで捨ててしまった!ということにもなりかねません。

週に1度や月に1度の掃除が大変かどうかは、その人の感覚によるものですので、「このくらいのお手入れなら大丈夫」と思えるかどうかで選んでくださいね。

おわりに・まとめ

・加湿器でお手入れ不要の機種は残念ながらありません。
・手入れ掃除が楽で、清潔を保ちやすいのはスチーム式加湿器です。
・スチーム式には、ポット型と蒸発皿型があります。蒸発皿型はパーツが多く手入れの頻度も必要なので注意。
・気化式、超音波式、ハイブリッド式は、フィルター清掃やタンク清掃、乾燥がこまめに必要です。

加湿器はデザインや蒸気のタイプ、電気代など様々比較するポイントがありますが、お手入れの頻度も大事ですよね。

健康にも直結する部分ですし、お手入れが面倒で使うのをやめてしまったとなったら、もったいないです。

ライフスタイルにあわせて、使いやすい物を選びましょう。

スポンサーリンク