このお正月の風物詩である「鏡餅」いつから飾って、いつ鏡開きし、いつ食べればいいのか、ご存知ですか?
毎年必ずどこかで目にする鏡餅ですが知らないことが沢山ありますよね。
「鏡餅」は日本の大切な伝統文化です。
きちんと意味も歴史も知っておくと、来年の鏡開きをいつもと違った気持ちで迎えることができますよ。
また美味しい鏡餅の食べ方も紹介したいと思います。
もくじ
鏡餅とは?
そもそも鏡餅とは神様と人を仲介するもので、1年間の幸せを願う「晴れの日」にお供えした餅をみんなで分け合って食べ、今年1年の家族の健康を願っていた昔からの文化の名残りです。
鏡餅が丸い形をし重なっているのにも意味があります。
形が丸いのは家庭円満を表し、重なっている姿は1年をめでたく重ねられるようにという意味が込められているのです。
何気なくみていた鏡餅にはこんな深い意味が込められていたのですね。
鏡開きはいつから?2019年は?
鏡開きは地域によって日にちが違いますが日付は毎年同じです。
ですので2019年も以下の日程で鏡開きということになります。
関東・・・1月11日
関西・・・1月15日または1月20日
※京都府やその近隣一部では1月14日の所もある
なぜ地域によって鏡開きの日にちが違うのでしょうか?
その理由は江戸時代まで歴史を遡ります。
鏡開きはもともと門松を飾っておく期間とされている「松の内」が終わった1月20日に行われていました。
しかし江戸時代に三代将軍の徳川家光公が慶安4年の4月20日に亡くなると、幕府のお膝元であった関東は月命日である20日を避けて11日に鏡開きを行うようになったと言われています。
またそれに伴い松の内の期間も関東は12月15日から1月7日までに変更になりました。
地域によって鏡開きの期間が違うのは、変更になった関東での風習が全国的に広まらなかったためと考えられています。
なので鏡餅は年末から飾って年始の11日または20日までの約半月間飾っておくということですね。
鏡餅を食べるタイミングは?いつ食べるのがいいの?
鏡餅を食べるタイミングはズバリ「鏡開き」をした時です。
神様のお下がりとして鏡餅をいただくことで、年神様の力を授けてもらうという意味があります。家族の健康と繁栄を願いありがたくいただきましょう。
鏡餅は飾って、食べてこそ意味があるのですね。
またお供えから下げた鏡餅は必ず刃物は使わず、木槌などで餅を叩いて食べやすい大きさにしていただきます。
鏡開きとはもともと武家から始まった行事なので、鏡餅に刃物を向けることは切腹を連想させる行為なので禁じられていたのです。
そこで木槌で割ってお餅を頂くのですがこの「割る」という言葉も縁起が良くないので、末広がりを意味する「開く」という言葉に変わり鏡餅を食べる日が「鏡開き」と言われるようになったのです。
今の市販の鏡餅はもうすでに小包装になっているものが多いので随分と手軽になっていますよね。
なので餅を割っていたことが鏡開きの起源になっていたなんて、現代の人はあまり知らないかもしれませんね。
余ったお餅の簡単レシピ!
お雑煮におしるこ、焼き餅などお正月に欠かせない定番レシピでお餅を食べるのも幸せ~ですが、飽きてしまった頃にぜひオススメしたいお餅レシピを紹介します!
簡単なのでお子様と一緒に作るのも楽しいですよ。
お餅で簡単おかき
【材料】
お餅・・・好きなだけ
塩、醤油、粉チーズなど・・・好きなだけ
①お餅をなるべく薄く小さくちぎりトレーの上などで半日ほど乾燥させます
②くっつかないアルミホイルの上に重ならないように①のお餅を並べオーブントースターで焼く
③軽く焦げ目がついてきたら好きなフレーバーを絡めて出来上がり!
※塩や粉チーズなどはくっつきにくいので少量の水をパッと振りかけてからまぶすと味がなじみやすくなります。
カリカリのおかきもあれば少しお餅が残った部分もあってとても美味しいですよ。
お餅ピザ
【材料】
お餅・・・好きなだけ
焼き海苔・・・お餅と同じ枚数
ピザソース、ピザ用チーズ・・・好きなだけ
玉ねぎ、ピーマン、ウインナーなど・・・好きなだけ
①お餅を薄くスライスします
②①のお餅の大きさに合わせた海苔を用意
③くっつかないアルミホイルの上に海苔→お餅→ピザソース→お好きな具材→ピザ用チーズの順にのせてオーブントースターで6~7分焼きます
④チーズがとろけてお餅に少し焦げ目がついてきたら出来上がり!
お餅の下に海苔を引くことによってお餅をくっつきにくくする効果もあります。
ピザソースを抜いて作り、出来上がりに醤油をまわしかけて食べると和風なピザも楽しめますよ。
鏡餅は飾って、食べて意味がある!
いかがでしたか?何気なく毎年目にしていた鏡餅にはおめでたい由来が沢山あったのですね。鏡餅を飾っていない方も今年はぜひ鏡餅を飾って、食べて2019年を素敵な年にしてくださいね。