年末年始やゴールデンウィーク、お盆の大型連休は、旅行好きな人には待ち遠しい時期でもあります。
今は宿泊先の予約もネットでする人が多いですが、その時知っておくと便利なのが「旅館」と「民宿」の差。
国内旅行をする人は、これを知っておくだけで宿泊先を選ぶときに役立ちますよ!
それでは旅館と民宿の違いを見ていきましょう。
旅館と民宿の違いは施設の規模
それぞれの定義を簡潔に説明すると、以下のようになります。
- 「旅館」は和式の構造が主で客室の数は5室以上、客室の床面積がそれぞれ7平方メートル以上
- 「民宿」は「旅館」の定義を満たさない宿泊施設
旅館営業については法律で定められているのでもう少し色々な条件があるのですが、ざっくり言うと和風で泊まれる部屋が5部屋以上あれば「旅館」、それ以下であれば「民宿」と思っていいでしょう。
それでは旅館と民宿についてそれぞれをもう少し詳しく説明します。
旅館とは
旅館は旅館業法によって定められた和式の構造を持つ宿泊施設で、営業には都道府県知事の認可が必要です。
その歴史は古く、日本最古の旅館は山梨県にある慶雲館で創業は慶雲二年、西暦だと705年なのでなんと創業1300年!
これは日本だけでなく世界でも最古で、ギネスに認定されています。
慶雲館以外にも数百年を誇る旅館が日本各地にあり、主に観光や温泉などを目的にした旅人に利用されています。
民宿とは
民宿は旅館業法では旅館の条件を満たさない「簡易宿所」にあたる宿泊施設で、旅館と同じく営業には都道府県知事の認可が必要です。
元々は民家の一室を海水浴やスキーなどのシーズンのみ客室として使う営業形態が主だったのですが、現在ではプライバシーなどへの配慮もあって家主の住居スペースと宿泊客が泊まる部屋が分離したところが多くなっています。
ちなみに名前として使うのには制限がないため、建て替えなどで構造が旅館になった後も民宿を名乗り続ける場合があります。
旅館と民宿、ホテルとの違いは?
ここまで旅館と民宿の違いを説明しましたが、「ホテル」も旅館業法で定義されています。
ホテルの定義は以下の通りです。
- 「ホテル」は洋式の構造が主で客室の数は10室以上、客室の床面積がそれぞれ9平方メートル以上
旅館と似ていますが、より客室が増えて全体の規模が大きくなっていますね。
施設の規模は民宿<旅館<ホテルの順で大きくなると思っていいでしょう。
おわりに・まとめ
いかがでしたか?
民宿と旅館には施設の規模によって分類されています。
規模が大きい旅館とアットホームな民宿にはそれぞれの良さがありますので、旅の目的に応じて両者を使い分けていきたいものですね。
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