ワイシャツとブラウス、この違いって何かをサクッとわかりやすく解説します。
ワイシャツとブラウスの明確な違いって何だかわかりますか?シャツは男性、ブラウスが女性用?でも女性用のシャツもありますし・・・。
それに、デザインや形が似ていたりでパッと見ただけでは見分けがつきにくいものもありますよね。
クリーニングに出すと料金が違って、だいたいブラウスのほうが値段が高かったりして、どうして?と思うことも。
今回はそんなワイシャツとブラウスの違いについて調べてみましたので、クリーニングに出す前に確認してみて下さいね。
もくじ
ワイシャツとブラウスの違いは
ワイシャツとブラウスについて、現代の一般的な定義は
- ワイシャツはもともとは男性用の下着から発展。直線的なデザイン。
- ブラウスは主に上着として発展。現代では主に女性用。デザインも様々。
ワイシャツは今では男性用も女性用もあり、性別の区別はないです。もともと男性用下着から発展したこともあり、男性が着るものという印象が強いかもしれません。
しかし、女性がビジネスシーンでスーツを着て働くようになると、男性のワイシャツとほとんど変わらないデザインのシャツが着用されるようになっています。
女性のシャツは、男性と同じデザインでも、ブラウスと呼ばれることもあります。同じデザインで男女どちらのものかを区別するには、男性なら右前、女性なら左前というボタンの付け方を見るとわかります。
そして、もっとデザインに富んでいたり装飾がついている「ブラウス」は現在は、女性の服として定着していますね。
ワイシャツとブラウスでクリーニング代が違うのはなぜ
クリーニングに出すと、シャツよりブラウスの方が高い料金を取られることがあります。
女性がシンプルなワイシャツをクリーニングに持っていったら、男性用のワイシャツと分けられて、倍以上する値段を取られてしまった!となると、なんだか理不尽に思ってしまうこともしばしば。
これはシャツはデザインが直線的でクリーニングもほぼ機械だけでできるのに対し、ブラウスは曲線的なデザインが多く人の手でクリーニングしなければならない部分があるためです。
男性用のワイシャツは、プレスする機械(挟むだけでアイロンができる機械)にかけて、襟、袖口、袖、身ごろ、と順番に処理していくだけでシワ伸ばしができ、仕上がります。
しかし、女性用のワイシャツは、ウエストが絞ってあったり、見ごろや袖の絞りなど細かい部分が曲線的に作られています。シンプルでも微妙にラインが違うのです。
そのため、全て人の手でアイロン仕上げをすることになります。
曲線の多い女性のワイシャツを男性用のワイシャツのプレス機で処理してしまうと、逆にシワだらけになってしまうのですね。
人件費がかかる分、女性のワイシャツは、「シャツ・ブラウス」とまとめられて、アイロンがけの料金を取られてしまうというわけです。
シャツでもブラウス扱いされた!という背景には、こうした処理の違いが隠されているのです。
とはいえ、思ったより高い料金がかかるとショックです。
クリーニング屋さんの料金設定で、男性用のワイシャツを150円や200円といった安い価格で仕上げている場合、必ずと言っていいほどプレス機でワイシャツを仕上げています。大手のクリーニングチェーンに多いです。アイロンがけのプロの手仕事がいらないので、安いのですね。
女性のブラウスは別料金で、800円など高額に設定されていることが多いです。
逆に、ワイシャツの料金設定もブラウスも、男性女性区別なく、料金差があまりないクリーニング屋さんもあります。個人経営や、昔からやっているクリーニング店など、調べてみましょう。
男性のワイシャツと女性のブラウスの金額差が100円程度だったり、一律の場合があります。ただし一着400~500円くらいの設定になります。
女性用のシャツと男性用シャツの枚数でトータルの金額を出してみて、安い方のクリーニング店にお願いするといいですね。
もちろん、仕上がりの良さも比べて、トータルで考えてくださいね。
ワイシャツとは?ワイシャツの語源と成り立ち
ワイシャツの語源は、英語のホワイトシャツ(white shirt)が変化したものです。現在の日本ではスーツなどの中に着るシャツを指します。襟のあるシャツをワイシャツと呼ぶのは日本独自の言い方で、海外ではドレスシャツと言います。
シャツは当初は男下着でしたが、襟の形やデザインのバリエーションが出てきて、徐々に普段着や礼服の中に着るものとしても使われるようになりました。
今でも海外でスーツにこだわる人は、米国人を除いて『シャツは下着だ』と、感覚的に思っていることが多いです。
だから、ジャケットを脱いだら下着で外をうろつくことになるから、どんなときでも脱いではいけないと考えています。
ブラウスとは?ブラウスの歴史と成り立ち
ブラウスは、シャツと異なり、もともと一枚で着られる『上着』として発展してきました。
元は上流階級の女性が着るもので、自分で着るのではなく、メイドに脱ぎ着させていました。ブラウスの後ろ衿にボタンが付いているデザインなどは、その名残でもあります。
ブラウス(blouse)は英語で動詞としては「たるむ」を意味し、名詞では衣服のブラウスを指します。
ブラウスは意味通りふくらみのあるゆったりした形になっており、ズボンやスカートの中に裾を入れてふくらみを出すことをブラウジングと呼びます。
現在は主に女性が着るもので、デザインもバリエーションに富んでいます。襟の有無、裾の広がりや長さ、ウエストの絞り込みなど女性の体に合わせたライン作り、フリルやビジューなどなど、多彩です。
ボタンの付き方は女性服の付け方である左前(前から見るとボタンが左、ボタンホールが右)になっています。
おわりに・まとめ
ワイシャツとブラウスの違いとクリーニング店での処理を知ると、料金の違いもわかるかもしれませんね。
デザインで見分けがつかない時はボタンの位置を確認して右前ならシャツ、左前ならブラウスと判別されます。
女性用のシンプルなシャツはプレスでは処理できないとは、なんでも女の人はお金がかかるんだなぁと感じてしまいますが・・・。
よくクリーニングを利用する人がいたらシェアしてあげてください。