初詣で参拝に行く時間は午前中が良いのか、はたまた大晦日の深夜から参拝に行くべきなのか。
また、三が日は人が多いから、お年寄りやお子様連れでの参拝は難しいなど、都合もあるので毎年悩まれている方もいるのでは!?
初詣の正しい時間帯や、日程についてご紹介します。
もくじ
初詣の正しい時間帯は何時まで?
実は、初詣に行くのに正しい時間帯というものはなく、何時に詣でても大丈夫です。
ですが、古来の作法としては、大晦日の夜は家で歳神様を待ち、元日に雑煮を食べた後で初詣に行くのが基本の習わしとなっている地域が多いです。
もし、ベストの時間に行きたい!と思われるなら、午前中の参拝をおすすめします。
初詣は、そもそも地元の地元の氏神様や菩提寺に年頭の挨拶を述べることです。
早い時間帯にご挨拶に行くのが良いでしょう。
太陽が昇るのと同じように運気が上昇するとか、朝日や太陽のパワーを得られるといった、スピリチュアルな理由から午前中を推奨する人もいらっしゃいます。
大晦日の夜からお参りする「二年参り」
もしくは、大晦日の深夜から年明けにかけて参拝すると、二年参りと言われより功徳が積めるとも言われています。
2つの年をまたいでお参りするから「二年参り」。
地域によっては、大晦日にお参りした後一旦家に帰り、年が明けてから再度お参りする習わしのところもあります。
これらはもともと、新潟や長野、北関東、東北地方の一部での初詣の風習です。
地域を問わず行っているところもありますので、夜に開門してくれている社寺であれば初詣が可能です。
初詣では本来、地域の守り神や先祖が眠る菩提寺への新年最初のあいさつでした。
除夜の鐘を聞いてから、とくに歳神様のやってくる恵方の方角にある社寺に参るという風習は、実は江戸時代にエンターテイメント的な要素で広まったとされています。
そして、明治時代になると電車の終夜運転が始まり、多くの人が夜中に神社にお参りするようになりました。
結局初詣の時間のルールは?
いろいろご紹介しましたが、初詣は基本的には何時に詣でても良いものです。
近年では家族や仕事などのあり方が多様化していますので、ストレスなく余裕を持って詣でられる時間帯を選んで足を運んでみてくださいね。
大抵の神社は、通常は朝の5時ごろから夜の7時ごろまで営業しており、大晦日は夜通し営業している神社が多いですので、お出かけ前に確認してから詣でるようにしましょう。
初詣はいつまでに行けば良い?
初詣は三が日までに行かなければと思う方も多いと思います。
確かに、できれば初詣は元旦に、そうでなければ三が日中に行きたいものです。
三が日を外した場合は、歳神様がいらっしゃるのは「松の内」なので、その間に行けばよいとされています。
松の内は門松や注連縄などお正月飾りを飾る期間で、一般的には1月7日までとされています。
古い風習では15日までとなっており、関西ではこの15日を採用している事が多いですし、地域によっても差があります。
様々な事情で三が日の混雑している時に参拝するのが大変な人もいるかもしれません。
基本は3が日、松の内の7日までに詣でられればベストです。
それも難しければ1月中には詣でられるようにしましょう。
さらに難しければ、節分までにはお参りできれば良いとされています。
参拝する時に注意すべきことは?マナー
参道の中央を避けて歩く
参道の中央は「正中」と言われ、神様の通り道です。
ですので、神様の通り道は避けて、左右の端を歩くようにしましょう。
また、鳥居は外界と聖域の境界線ですので、くぐるまえに服装を整え、鳥居の前で軽く一礼しましょう。
その後、手水舎で手と口を清めてからお参りするようにしましょう。
参拝の作法は?
神社での参拝の基本は、二礼二拍手一礼です。
二拍手の時には、手をずらして拍手をし、お祈りをする時に手を揃えましょう。
なぜ手をずらすのかと言うと、拍手の時点では神と人がまだ一体になっておらず、拍手をすることで神を招き、手を合わせることで神と人が一体になると言われています。
お願いごとの数
まず、新年を無事迎えられたことに感謝を捧げましょう。
そして、お願い事を一つ祈願するようにしましょう。
あまり欲張ってはいけません。
有名な神社やお寺に行くべき?
初詣ですから、遠出をしてでも有名なところに詣でたくなりますが、まずはいつも見守ってくださっている地元の氏神様や菩提寺を訪れるようにしましょう。
その後、有名な神社や寺院を訪れると良いでしょう。
初詣の回数に決まりはありません。
喪中の時は?
神社への参拝は、身内の方が亡くなった場合は50日目以降に訪れるようにしましょう。
お寺は気にしなくても大丈夫です。
また、喪中期間は注連飾りや年賀状、お節料理など、お祝い事は控えましょう。
服装
まず、神社には神様に会いに行くわけですから、服装にも気を付けなければなりません。
短すぎるスカートや、胸元が大きく開いた服などは控えるようにしましょう。
ダメージ加工された服装もふさわしくないでしょう。
スーツや着物とまではいかなくても、きちんとした服装をこころがけましょう。
さいごに
初詣となると、午前中に行かなければ!とか三が日には絶対に行かなければ!と思いがちですが、詣でる時間や日程に、そこまで厳しい縛りがないことに驚かれた方も多いかと思います。
毎年この日に行っているからと、験担ぎされている方は是非そのまま続けてください。
もし、無理して三が日に詣でている方は、無理をせず自分のタイミングで詣でるようにしてくださいね。
初詣は、神様に一年のはじめに向き合う大切な行事です。
神様に失礼のないように、正しい参拝方法で詣でて、気持ちよく新年を迎えられるようにしましょう。