換気扇の掃除を簡単にするコツがここでまるごとわかります。毎日お料理をするキッチンの換気扇は、気がつくと油汚れでベタベタ。

よし!お掃除するぞ!と気合いを入れないとなかなか手が出ない部分ですよね。

少しの工夫で、いつもの換気扇掃除がグッと簡単に汚れ落しできるようになりますよ。大掃除も効率よく済ませてしまいましょう。

換気扇の掃除を簡単にするための洗剤や道具

まず、以下のものを準備しましょう。

 

・ゴム手袋

・バケツ

・食器洗い用のスポンジ

・ブラシ(使い古しの歯ブラシでOK

・ゴミ袋

・お好み焼きのテコ(100均で手に入ります)

・マドラー(ステンレス推奨。100均で手に入ります)

・マジックリンスプレータイプ

・ワイドマジックリン(漬け置き用)

どれもお掃除が終わったら捨てられる、使い古しや使い捨てのものがよいでしょう。

洗剤は何を使う?

油汚れを簡単に落とすには、洗剤選びが一番のポイントです。

汚れの性質ですが、キッチンの換気扇は酸性の油汚れが主ですので、アルカリ性の洗剤を使って中和させることで汚れが落ちやすくなります。

油汚れ専用に市販されている「アルカリ性洗剤」を選びましょう。

液体のスプレータイプと、つけ置き用を準備します。

マジックリンやルック、ダスキンなどの油汚れ用洗剤が、コスパもよく頑固な油汚れもキレイに分解してくれるのでおすすめです。一番手に入りやすく、私が使っておすすめなのがマジックリンです。

換気扇だけでなく、コンロやグリルなどのしつこい油汚れにも効果があるので1つ買い置きがあると重宝します。

夜中の通販や、ホームセンターで海外のものや専用洗剤が売られていますし、スチーム洗浄機などもいいと言われていますが、正直マジックリンで十分です。

なお、最近はよく重曹もおすすめされています。溶かして使うには問題ないのですが、重曹をふりかけて洗う際には十分気をつけてください。

重曹パウダーは研磨効果もありますので、塗装に傷がつくケースもあります。

また、重曹は安全で手が荒れにくくて人気が出てきていますが、こと換気扇のひどい汚れにはマジックリンのようなアルカリ洗剤が楽に汚れが落ちます!

さっさと簡単に終わらせたいなら、手袋をシッカリはめて、マジックリンを使うことをおすすめします。

換気扇を簡単に掃除するための手順

お掃除をはじめる前に、換気扇の電源を切り電源プラグを抜いておきましょう。

それから、近くにあるコンロやシンクが汚れないように新聞紙を敷いてお掃除汚れを防ぎましょう。

換気のために窓をあけて、手袋やマスクをして始めましょう。

換気扇のパーツを取り外す

まずは、フィルター換気扇の羽根シロッコファンを取り外します。

簡単に取り外せるように設計されているはずですので、留め具などでケガをしないようゆっくり取り出してくださいね。

取り外したフィルターは、一度熱めのお湯(40〜50℃)で、油汚れをある程度流します。

その後、まんべんなく洗剤を直接スプレーして5分ほど放置します。スプレー洗剤も容器ごとお湯に浸して温めることで洗浄力がアップしますよ。

油が浮いてきたら、水で洗い流すか布類でふきとります。

しつこい汚れや落ちにくい部分は、スポンジや歯ブラシを使って軽く擦り落としましょう。

スポンジは柔らかい面を使ってください。タワシや固いブラシは、場合によっては塗装を剥がしてしまいます。

換気扇の羽根やシロッコファンを漬け置きする

換気扇の羽根、シロッコファンは、お湯と洗剤の入ったバケツで漬け置きします。

40〜50℃のお湯にワイドマジックリンを溶かしてつけておくと汚れが落ちやすくなります。厚めのポリ袋をバケツに敷いてつけ置きすればお掃除後の片付けも楽です。バケツに油汚れがこびりつくのを防げます。

つけ置きをている間に、他の部分を掃除してしまいましょう。

外せない本体部分を掃除する

パーツを取ったあとの本体は、中心部分のモーターの部分を、ビニールで覆ってテープで止めてマスキングします。感電を防止するためです。

取り外せないレンジフード内部は、布類に洗剤をスプレーして拭きます。高い場所に直接スプレーをすると、洗剤が身体にふりそそぎ危険ですので、目線より高い場所に使うときは布類にスプレーが安全だからです。

拭くだけでは落ちないくらいこびりついている場合は、ティッシュにマジックリンスプレーを染み込ませて、汚れの上に貼り付けて汚れを浮かせます。

細かい隙間は、割り箸やマドラーに布を巻き付けて、底に洗剤をスプレーし、こするようにするとうまく汚れを落とせます。

スポンサーリンク

レンジフード内部の汚れが浮いてきたら、お好み焼きのテコを使って、汚れをこそげ落とします。テコにごそっと油汚れが付きますよ。

テコでまず、浮いた汚れを乗り除く作業を入れると、一気にきれいにできます。

こそげ落としが終わったら、布で拭き上げれば、きれいに仕上がります。

漬け置きしていたファンの汚れを落とす

先程つけおきしていてた、羽根やシロッコファンを洗います。特にシロッコファンは、隙間が多いので洗いにくいです。ブラシで洗っても、斜めになった羽根部分の汚れにブラシが届かないことも。

なので、マドラーで、一つ一つの羽根の溝の油汚れをこそぎ落としていきます。

その後、スプレータイプのマジックリンを吹き付け、スポンジでこすり洗いをして、お湯で流せばきれいになります。

パーツを組立てる

キレイになったフィルターやファンは、よく乾燥させてから戻しましょう。

モーターのマスキングを外し、元通りに組み立てをします。

外部の拭き上げ

換気扇の外側、周囲を固く絞った布で拭きます。油汚れの付着があれば、スプレータイプのマジックリンをつけて、拭き取りましょう。

換気扇のベタベタ油汚れを簡単に取るコツ

まずは、熱めのお湯で予洗いをすること。予洗いで油汚れがある程度落ちます。

その後に洗剤を使えば、洗浄力を頑固な汚れを落とすことに集中させることができます。

そして、洗剤で浮かせた油汚れは、テコやマドラーといったアイテムでこそげ落としすること。

これをせずにいきなり布で拭くと、何度も布を洗う事になり、大変です。それに布だとかなり力を入れてこする必要もありますし、こすりながら汚れを広げてしまうこともあるんですよね。

強力な洗剤を使うときも、洗剤無しで落とせる部分は落としておくのがポイントと言えます。

頑固な汚れを換気扇につけないために

頑固な換気扇の汚れですが、例えば年末に一度に掃除しようとすると、大変です。

換気扇掃除を楽にするには、

・フィルターカバーを使い、定期的に交換する

・こまめに油分を拭き取る。

・夏に換気扇掃除をする

この3つが効果的です。

換気扇のフィルターカバーで油をブロック

まず、フィルターカバーです。つけておくと、このように汚れをカットしてくれます。

ファンカバー フィルター

不織布のカバーが販売されています。サイズに合わせてカットできるタイプが便利です。

換気扇に吸い込まれていく料理中の蒸気は、霧状になった油を含んでいます。換気扇全体が油っぽくなるのはこのせいです。

フィルターカバーをつけておくと、この油汚れをカットしてくれますので、換気扇のファンの油汚れが劇的に減ります。

うっすら黄色く油がついてきたら交換しましょう。

料理の頻度や油ものの調理の量によって、汚れ方は差がありますが、3ヶ月に1回変えたら、換気扇の中は相当きれいに保もてます。

逆に汚れたフィルターを放置すると、換気扇の吸い込みが悪くなるデメリットが出ますので注意してください。

キレイにお掃除した後は、手の届く外部やカバーだけでも、こまめに油分をふきとることでキレイなままの換気扇を保つことができます。

一週間以内の外側の汚れはさっと拭き掃除

一週間以内の油汚れなら、台所用の中性洗剤を少量含ませて拭くだけで落ちます。

使い捨てのキッチンシートで、コンロ周りのお掃除の際についでにさっと撫でておくのもいいですね。

換気扇は夏に大掃除

そして、換気扇の掃除は夏に行うと楽です。理由は、油汚れが落としやすいから。

気温が高いと油も柔らかいので、掃除が楽なんです。

特に漬け置きできない内部の汚れの落としやすさは冬と比べるとかなり楽ですよ。

換気扇は一日あれば掃除できますので、換気扇だけ夏に大掃除することも検討してみてください。

おわりに・まとめ

大掃除の中でもやっかいな換気扇ですが、洗剤選びとちょっとしたコツで簡単にベタベタ汚れをキレイにすることができます。

キッチンの換気扇は、蒸気に含まれた油分が冷えて油が付着し、その油に空気中のホコリが付着してガンコな汚れになっていきます。

放置すればするほど油汚れの酸化が進み、こびりついて落ちにくいやっかいな汚れになってしまうのです。

汚れたままの換気扇を使い続けていると、フィルターが目詰まりを起こし換気力が弱まってしまいます。

キレイな換気扇は、回転効率がアップして電気代の節約にもつながりますのでぜひお試しくださいね!

スポンサーリンク