秋は実りの秋という言葉がある通り、野菜や果物などの収穫体験が各地で行われています。

特に果物の収穫体験は大人と子供がそろって楽しめるとあって、毎年家族や恋人連れで賑わっています。

その中でも人気なのが秋を代表する味覚の一つである梨の収穫体験、梨狩りです。

採れたての梨を口に入れるとシャリッとした歯ごたえとさわやかな香り、甘い果汁が口に広がって幸せな気持ちになれます。

梨狩りに行こうと思った時に知っておきたいのが実施時期や必要なもの、梨の見分け方などのコツなどでしょう。

今回は梨狩りの主な実施期間、持ち物、コツをまとめてみました。

これを読んで、梨狩りをめいっぱい楽しみましょう。

梨狩りの時期

梨狩りのシーズンは概ね8月~10月くらいで、地域ごとに差があります。

各地域での梨狩りを行っている主な期間は以下の通りです。

地域 時期
九州(福岡・大分・佐賀・長崎・大分・熊本・宮崎) 8月上旬~10月中旬
中国・四国(岡山・広島・山口・鳥取・島根・香川・愛媛・徳島・高知) 8月中旬~9月下旬
関西(大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀・三重・和歌山) 8月中旬~9月下旬
中部(岐阜・愛知・静岡・山梨・長野・石川・福井・富山・新潟) 8月中旬~10月中旬
関東(東京・神奈川・千葉・埼玉・栃木・茨城・群馬) 8月上旬~10月上旬
東北(青森・宮城・秋田・岩手・山形・福島) 9月上旬~10月下旬
北海道 9月下旬~10月下旬

ある程度地域ごとにばらつきはありますが、8月の中旬から始まり、10月の中旬くらいまでがシーズンです。

全国的に見ても夏が少し落ち着き、涼しくなり始める9月~10月くらいが一番人気の時期でしょう。

農園ごとに収穫できる種類や実施期間は異なるので、WEBサイトなどで事前に確認しておきましょう。

梨狩りに必要な持ち物

梨狩りに持っていった方がいいものを重要度別にまとめました。

必須

  • ウェットティッシュ
  • ビニール袋
  • 虫よけスプレー
  • 虫刺され用の薬
  • 絆創膏
  • タオル

あれば便利

  • ピーラー
  • クーラーバッグ、クーラーボックスと氷、保冷剤
  • 皿とフォーク
  • ボウル
  • レジャーシート
  • 折り畳み式のテーブルや椅子
  • 帽子

必要に応じて

  • 軍手
  • 長靴やレインコート
  • お菓子やお茶
  • 日焼け止め
  • 上着、羽織もの
  • 新聞紙

ウエットティッシュは土で汚れたり、梨の果汁がついた手をふくのに使います。

タオルやハンカチと違い、使い捨てできるのが一番の利点です。

は飲料用だけでなく手や梨を洗ったり冷やしたりするのに使えます。

梨狩り農園にも手洗い用の水道があるところが多いですが、いざ食べるときに水道の場所が遠い・・・、なんてこともありますから、1~2リットルくらいあれば安心です。

ビニール袋は何枚か持っていきましょう。

使い終わったウエットティッシュやタオルを入れたり、持ち帰りの梨を入れたりと役立つ場面が多くあります。

また梨狩りをする農園には蚊やハチなどの虫がいる場合もあるので、虫よけスプレー虫刺されの薬を持っていきましょう。

特に暑い時期に行く場合は、どうしても半袖などの薄着になるので虫に刺されやすくなります。

ハチに刺されるとせっかくの楽しい梨狩りが台無しになってしまいますので、虫刺され対策は必ずしておきましょう。

虫よけスプレー以外での対策は、黒い服を着ないことです。

ハチは黒い色を狙いやすい性質があるので、白を基調にした服装にしましょう。

肌はできるだけ隠し、女性はパンツが一番です。

暑い時期だと長袖で全身ガードというわけにもいきませんが、服の色と虫よけスプレーはしておきましょう。

また梨狩りに限らず収穫体験ではジーンズにスニーカーなどの動きやすい服装が基本ですので、色と共に動きやすさも注意した服装がおすすめです。

梨狩りは皮むきで刃物を使いますし、小さな子供が転んだりして怪我をすることがありますので念のため絆創膏があると便利です。

タオルは汗や、洗った梨をふくのに使います。

ハンドタオルを複数枚持っていくと汗ふき用、梨磨き用といった感じで用途別に分けて使え、汚れても新しいものに取り換えられるのでおすすめです。

あれば便利なのものの一つがピーラーです。

農園でもナイフは貸してくれますが、切れ味が悪いものが用意されていることがあります。

ピーラーを持っていけば安全かつきれいに皮をむくことができ、丸かじりで楽しむこともできますので、おすすめです。

梨を刺してハンドルを回すと皮むきできるものもあるので、持っていけるものの中からいいものを選びましょう。

合わせてよく切れる慣れたナイフを持っていければばっちりです。

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クーラーバッグクーラーボックスは、保冷材とセットで使い梨を冷やしたり持って帰るのに使えます。

盗難対策でクーラーボックスを持ち込めない農園もあるので、持っていく際には事前に確認しておきましょう。

梨を食べる時に使うお皿フォークは用意されてない農園が多いです。

手やナイフでも食べられますが、やはり切り分けてフォークの方が衛生面でも安心です。

ボウルはむいた後の梨の実を入れたり、梨を冷やしたりするのに使えます。

レジャーシートは地面に座って休みたい時や、農園の椅子やテーブルが土で汚れていたり雨で濡れている時に使えます。

自分たち専用の椅子が欲しい人はアウトドアで使う折りたたみ式のものを持っていきましょう。

帽子は熱中症と虫刺され両方の対策になるります。

大きめのUVハットなど、防御力が高いつばが広めの帽子を選ぶのがいいでしょう。

梨は道具を使わず手で取れるので、軍手は用意していないところが多いです。

手や爪を汚したくない、という人は持っていきましょう。

レインコートと長靴は雨の時用で、長靴は雨の翌日などで土が緩んでいる時に使えるので必要そうであれば持っていきましょう。

お菓子やお茶は梨の味に飽きてしまった時に口に入れてみましょう。

一度口の中をリセットすればまたおいしく食べられます。元を取りたい!たくさん食べたい!という方はやってみてください。

日焼け止めは日差し対策、羽織るものは涼しい時に羽織る用です。

新聞紙はクーラーボックスが持ち込みできない場合に持ち帰る梨を包むのに使えます。

梨狩りのコツ

梨狩りを楽しむコツは、収穫の際に甘いものを選ぶことと食べる時に冷やして食べる事です。

ちなみに収穫自体は実を下から手で持ちあげれば簡単に取れますので、コツは必要ありません。

梨狩りでの甘い梨の見分け方

梨狩りする時に甘いものの見分け方をご紹介します。

見わけるポイントは以下の通りです。

  • 枝の先についている
  • 表面の皮の色が他よりも濃い
  • つぶつぶが他より薄い
  • 触った時に固い
  • 実の下の部分が丸くてふっくらしている

まず梨は日当たりのよいところで育ったものほど甘い傾向があります。

そのため、他の葉や実に隠れにくい枝の先についているものの方が甘いものが多いです。

次に表面の皮の色が他の実よりも濃いことで、これも日当たりが良いものほど色が濃くなるためです。

色は梨の種類で変わり、二十世紀梨や二十一世紀梨、サンゴールドなどの青梨は薄緑の表面に黄色がかったものです。

熟しているものはまだら色になってきますので、その状態のものが見つかればベストです。

幸水や豊水などの赤梨は薄茶色から赤みがかったものが食べごろです。

梨の表面にあるつぶつぶは熟す前ははっきりした模様になっていますが、熟すほど薄くなり、表面もつるつるになってきます。

梨は柔らかくなると熟れすぎの状態で、固くて張りがあるものほど甘いとされています。

また同じ大きさであれば重いものほど水分が多く含まれているため、甘みも強くなります。

梨は実の下の部分に甘みが集まるので、その部分が大きいほど甘い梨になります。

梨は袋がかぶせられているところも多く、触った感触も初めてだとよくわからないかもしれません。

まずは枝の先にある大きめの梨から収穫し、できれば味を見て感覚をつかむとよいでしょう。

梨狩りで梨がぬるい時の冷やし方

梨狩りで収穫した梨は常温なのでぬるくなっています。

梨は冷やした方が甘みを感じられて美味しいので、できるだけ冷やして食べたいところです。

そんな時にはクーラーバッグやクーラーボックス、ボウルなどの容器に水と氷を入れて、その中に梨を入れると効率よく冷やせます

20~30分程度すれば十分冷えると思われますが、大きさや気温によっても異なるのでその時に待てる範囲で冷やしましょう。

梨狩りのあと、どうやって食べる

梨狩りでは収穫した梨をその場で食べますが、その時は皮をむいて食べるのが一般的です。

梨は皮ごと食べられるので、水できれいに洗うことができればそのまま食べてもかまいません。

家に持ち帰ってからは調理に工夫をするといいですね。

水分が多いので、実はすりおろしてジュースにするのもおいしいんですよ。

家であればケーキに入れたりシャーベットやジャムにしたりもできます。

軽く砂糖をかけて、レンジでチンするだけで梨のコンポートも作れますよ。

冷蔵庫に入れれば一週間ほど保存できますので、色々な梨の食べ方を試してみて下さい。

おわりに・まとめ

梨狩りの時期は9月から10月下旬くらいがシーズンです。

必要なものは色々書きましたが、行く農園に合わせて必要なものを選びましょう。

あとはできるだけ甘い梨を選んで、楽しい梨狩りにしましょうね。

あなた以外にも梨狩りに行く人がいたらシェアして教えてあげましょう。

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