10月になると各地でハロウィンイベントが行われ、仮装パーティーなどで盛り上がります。

日本でももうすっかり定着した感のあるハロウィンですが、そもそもどんな由来のあるものかを知っている人はあまりいません。

仮装やカボチャで顔を作ることにどんな意味があるのか、あまりわからないまま楽しんでいる人がほとんどでしょう。

しかしハロウィンが定着したからこそ、意味が気になっている人も増えています。

今回はハロウィンで行うことの意味やハロウィンの起源をまとめました。

ハロウィンのことをよく知れば、これまでよりもさらに楽しくなること請け合いです。

ハロウィンの意味

ハロウィンは10月31日に行われるお祭りです。

ヨーロッパにいた民族ケルト人の行っていた大晦日のお祭りが元とされ、秋の収穫を祝うと共に悪霊を遠ざけるお祭りでした。

年月を経るに従って宗教的な意味は薄れ、今はカボチャをくりぬいてろうそくを入れたちょうちんを作ったり、おばけの仮装をした子供たちが近所の家々を回っておかしをもらうイベントになっています。

仮装をした子供たちは「トリック・オア・トリート」と言って近所の家を回ります。

トリックは「いたずら」、トリートはこの場合「おごる」または「ごちそう」で、「ごちそうかそれともいたずらか」という意味です。

日本語に訳す時は子供のニュアンスをくみ取って「おかしをくれなきゃいたずらしちゃうぞ」という風に訳されます。

ハロウィンは主にイギリス・アメリカ・オーストラリア・ニュージーランドなど英語圏の国で行われており、それ以外の国ではあまり行われていません。

日本にもアメリカ経由で1980年ごろからハロウィン関連のイベントが行われてきましたが、近年までは一部のイベントでしかありませんでした。

2000年代に入ると東京ディズニーランドやユニバーサルスタジオジャパンがハロウィンイベントを開催し、コスプレ文化とも融合、SNSでの拡散もあって爆発的に広まりました。

現在日本では子供だけでなく大人を巻き込んだ仮装パーティーの意味合いが強くなっています。

ハロウィンはケルト人の文化が起源の祭りのためキリスト教とは無関係とされていて、キリスト教の教えを純粋に守っているところではハロウィンのお祭りを禁止することもあります。

ハロウィンの起源

ハロウィンの起源はヨーロッパの民族ケルト人が行っていた、秋の収穫を祝い悪霊を追い払うために行ったサウィン祭だと言われています。

ケルト人は紀元前からヨーロッパに住み、独自の文化を持っていました。

ケルト人の暦では11月1日から新年が始まり、10月31日は大晦日にあたります。

新年の前には家族の霊が家に帰ってくると共に、悪霊や悪い妖精が降りてきて子供を連れ去ると信じられていました。

そこで悪霊を追い払う焚火が炊かれ、悪霊に襲われないために扮装をするようになったと言われています。

ハロウィンの由来

その後ローマがヨーロッパ全域を支配すると、キリスト教による支配が始まります。

ケルト人たちはキリスト教に改宗しますが、一方で伝統行儀であるサウィン祭も残り続けました。

サウィン祭の行われる10月31日の翌日11月1日は、カトリックでは万聖節または諸聖人の日といって、キリスト教の聖人や殉教者を記念した祭日です。

この諸聖人の日を英語でオール・ハロウズ(All Hallows)またはハロウマス(Hallowmas)と呼び、この前の晩に行われることから、All Hallows eveningまたはHallowmas eveningがハロウィン(Halloween)になったとされています。

元々ケルト人独自の祭りであったサウィン祭とカトリックのお祝いの日が関連付けられた結果、現在のハロウィンが誕生したといえるでしょう。

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その後アイルランドに多く住んでいたケルト人は飢饉をきっかけにアメリカに移住し、同時に持ち込まれたハロウィンの風習もアメリカに定着しました。

またハロウィンで子供が「トリック・オア・トリート」と言ってお菓子をもらうのは、9世紀ごろにヨーロッパで行われていたキリスト教の習慣ソウリング(souling)が由来とされています。

キリスト教では11月2日を万霊節または死者の日と呼び、全ての死者に祈りをささげる日でした。

この時にキリスト教信者が家々を巡ってソウルケーキというレーズンの入ったケーキをもらう習慣があり、それがソウリングです。

このソウルケーキはまだこの世をさまよっている霊を天国に送るための供え物で、もしもらえなければ霊は現世に残り、災いをもたらす元となるのです。

このソウリングの風習が時期の近いハロウィンと一緒になり、お菓子がなければいたずらするという形になりました。

ハロウィンで使うカボチャの名前は?

ハロウィンではカボチャをくりぬいて顔の形にしたものにろうそくを入れてちょうちんにします。

このカボチャはジャック・オー・ランタンという名前で、オーが省略されてジャックランタンということもあります。

ジャックは人の名前、ランタンはちょうちんなので、日本語にするとちょうちんジャックという意味です。

ハロウィンになぜカボチャを使うの?

ハロウィンではカボチャをくりぬいて顔の形にしたジャック・オー・ランタンを作りますが、なぜカボチャを使うのでしょうか?

実はこのジャック・オー・ランタン、元々はカブを使っていて、現在でもスコットランドではカブをくりぬいて作っています

カブがなぜカボチャになったかというと、アイルランド人が移住した当時アメリカで多く作られていたカボチャをカブの代わりに使ったのがはじまりと言われています。

このジャック・オー・ランタンそのものの由来はヨーロッパの伝承が元とされていて、その内容は以下のようなものです。

 

あるところにジャックという男がいました。

ジャックは酒好きのろくでもない男ですが、口のうまい男でもありました。

ある時悪魔がやってきて、ジャックの魂を取ろうとします。

しかしジャックは持ち前の口のうまさで悪魔を丸め込み、魂を取られずに悪魔を帰してしまいます。

10年後にまた同じ悪魔がやってきましたが今後もジャックは悪魔を丸め込み、ついにもう魂を取らないと約束させました。

その後ジャックは老いて亡くなりましたが、生きている時の悪行のせいで天国には入れてもらえません。

ジャックは地獄に行きますがそこには以前現れた悪魔がいて、魂を取らないと約束したので地獄にも入れないと言われます。

天国にも地獄にも行けなくなったジャックは、近くにあったカブに地獄の火を入れ、明りにしていつまでもさまよい続けるのでした。

 

悪魔をやり込めたように見えても、いずれ自分の行いは自分に返ってくるということですね。

おわりに・まとめ

ハロウィンはケルト人のお祭りサウィン祭が由来で、ハロウィンに行うこともヨーロッパの風習や伝承が元となっています。

ハロウィンは家族の霊が帰ってくる日のお祭りですが、その時に野菜を使ったオブジェを作るのは日本のお盆とも共通しています。

両者には全く関係はないと思われますが、それだけに同じような時期に似たことをするというのはなんだか不思議ですね。

今年のハロウィンはヨーロッパからつながる長い歴史に思いを馳せながら、楽しく過ごしてみてはいかがでしょうか。

話のネタ以外にも、ハロウィンパーティーを計画している人がいたらシェアして教えてあげましょう。

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