秋の流星群といえばオリオン座流星群ですよね。

今回はオリオン座流星群の基本情報はもちろん、特徴や歴史、ピークの日時や見るべき方角についてもまとめました。

秋の夜長に流れ星にお願いごとなんていいですよね。

天体観測に興味を持ち始めた人へ、今年は流れ星を見てみませんか?

オリオン座流星群とは?2018はいつ?

正式名称:オリオン座流星群

時期:10月2日~11月7日

放射点:オリオン座

母体天:ハレー彗星

2018年のオリオン座流星群

2018年のオリオン座流星群の極大、つまりピークは10月22日です。

その前後合わせて、10月19日~10月25日の1週間は要チェックです!

オリオン座流星群の特徴

・スピードが速い

オリオン座流星群は全流星群の中で、2番目に速度が速い流星群です。

・明るくて、有痕率が高い

星の流れるスピードが早いということは、明るくて有痕率が高い流星群ということ。

「有痕率が高い」というのは、星が流れた跡に光が残る確率が高いという意味です。

例えば飛行機が飛んだ後には飛行機雲が残りますよね?

同じように流れ星の後には光が残ります。

オリオン座流星群はこの残光が高い確率で見られるというわけ。

オリオン座流星群は明るく、なおかつ流れ星のしっぽ(残光)が見られる流星群なのです。

・流星数が三大流星群についで多い

ピークの頃には1時間あたり10から20の流れ星が見られます。

これは三大流星群に次いで多い数です。

三大流星群とは、しぶんぎ座流星群・ペルセウス流星群・ふたご座流星群のことです。

・数日見られる

オリオン座流星群はピークがとてもなだらかに来ます。

そのため、ピークの日時の前後も同じくらいの流星数を見ることができます。

数日にわたって観測することができるのです。

そのため初心者でも観測しやすく人気の高い流星群ですね。

・母体天がハレー彗星

母体天が有名なハレー彗星です。

ハレー彗星を母体天とする流星群は他にもみずがめ座η流星群があります。

オリオン座流星群の歴史

最古の記録は 西暦288年の中国です。

さらに585年、930年にも中国で観測された記録があります。

日本でもしばしば見られましたが、ヨーロッパでは古い記録があまりありません。

母体天がハレー彗星ということで、 ハレー彗星の回帰年である1986年は熱心に研究がされました。しかし、目立った出現はなく期待外れに終わったそうです。

ハレー彗星の回帰年に関係なく、毎年1時間あたり15個ほどの流星数を記録しています。

そんなオリオン座流星群ですが、2006年には1時間あたり60個以上の流星数が観測され、話題になりました。これは約3000年前にハレー彗星から放出されたきりによって増加したものだと考えられています。

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オリオン座流星群のピークの時間は?

2018年のオリオン座流星群のピークの時間は10月22日 AM 2時です

天体観測をするにはちょうどいい時間ですね。

月齢をチェックしよう

しかしここで注意をしないといけないのが、月齢です。

月齢とは月の満ち欠けを表すもので、月の明るさの指標になります。

天体を観察する時には月の明るさはとても重要です。

2018年10月22日の月齢は13歳

月の半分が明るい状態です。

天体観測にはあまり向かない条件になっています。

できるだけ月を避けて空を見ましょう。

手で月を隠して見ることも効果がありますよ。

オリオン座流星群が見える方角は?

一言で言うと、どこの方角でも見ることはできます。

流星群は放射点から四方八方に流れますので、どの方角を見ていてもみつけることができます。

しかし、放射点を見つけることができれば、より流星群が見やすくなります。

放射点であるオリオン座を見つけてみましょう。

オリオン座を見つけよう

流星群のピークである10月の終わり、オリオン座は東の空に上がっています。

オリオン座は一等星が2つ、二等星が5つという明るくて見つけやすい星座です。

まずは一等星の赤い星ベテルギウスと青白いリゲルを見つけましょう。

ベテルギウスはオリオンの肩、リゲルは足にあります。

腰にはオリオンの三ツ星が並んでいて、とても見つけやすいですね。

流星群の放射点は、肩のベテルギウスから腕を振り上げた時の肘の辺りにある、と覚えておきましょう。

ぜひ放射点を見つけて、オリオン座流星群を楽しんでください。

オリオン座流星群はどこでも見れるの?

明るいところはダメ

天体観測の一番の敵は明るさです。

周囲が明るいと星がちゃんと見えません。

特に都会の明かりは空を照らしてしまいます。

ですので、都心を離れた山や公園など暗い場所で天体観測をするようにしましょう。

夜中の観測になりますから十分ご注意ください。

流星群の観測は夜中になります。

冷えや安全面には十分に注意して下さい。

オリオン座流星群のピークは秋から冬に季節が変わる頃です。

夜中は冷え込むことが多いでしょう。

防寒着などしっかりと寒さ対策をしてください。

寝袋で観測するのがおすすめですよ。

防寒にもなりますし、寝転がって空を見上げるのにも便利です。

ずっと首を上に向けているのも疲れますから、寝転がって空を眺めましょう。

うっかり寝てしまわないように注意ですよ!

また、安全面にも十分注意しましょう。

一人で山や公園などの暗い場所に行くことは避けましょう。

必ずお友達やご家族と一緒に観察してください。

ぜひこれらのことに注意して、オリオン座流星群を楽しんでください。

おわりに・まとめ

少し月明かりが明るくて見えにくいかもしれませんが、毎年安定して見ることができるオリオン座流星群です。

初めての人でも観測するにはもってこいの流星です。スーッと星が流れる瞬間を見た時の感動は格別ですよ!

ぜひチャレンジしてみてくださいね。

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