秋の流れ星といえば、りゅう座流星群です。
秋の空を見上げて流れ星を観察するなんて、乙なもんですねぇ。
一年にはいろいろな流星群がありますね。興味が出はじめてきた方に向けて、りゅう座流星群はいつ見れるのか、ピークの時間、りゅう座流星群が見える方角や場所についてご紹介します。
特徴や歴史もまとめましたので、楽しんでみてください。
もくじ
りゅう座流星群とは?2018はいつ?流星群の基本情報
【正式名称】 10月りゅう座流星群
【時期】 10月初旬から中旬
【放射点】 りゅう座
2018年のりゅう座流星群は10月9日がピークです。
その前後の10月6日から12日の一週間は要チェックですよ。
りゅう座流星群の特徴
まず、スピードがゆっくりです。他の流星群に比べて少し長めにお願いができますよ。
そして、放射点が沈まないのも特徴です。
放射点とは?
流星が放射状に流れ出してくるように見える1点のことです。輻射点とも言われます。
りゅう座流星群は、りゅう座の中に、この放射点があります。
中心から、四方八方へふわーっと放射線状に流星が流れていきます。
日本では北緯35°よりも北の地域では放射点が沈みません
つまり、関東や長野よりも北の地域では放射点であるりゅう座がずっと北の空にあります。
北の空を見ると・・・
こちらは2011年の動画です。画面真ん中あたりから、スーッと流星が見えていきますね。
こんな風に、じっくり見てると、ふわっと星が現れて消えてくんですよ。
また、りゅう座流星群は、ジャコビニ・ジンナー彗星という名前の母天体の名前からジャコビニ流星群とも呼ばれています。松任谷由実さんの楽曲にも、ジャコビニ彗星の歌というのがありますがこの彗星の名前です。
りゅう座流星群の歴史
最も古い記録では1926年に観測されています。
その後の観測により、13年毎に活動が活発になることが分かっています。
1926年の13年後の1933年、1時間あたりに4700個もの流れ星が流れました。
これは1分あたりに直すと78個になります。すごい数ですね。
またその13年後、1946年には1時間あたり6800個 もの流星数がありました。
1分間あたり113個の計算です。
しかし、その13年後と26年後である1959年と1972年は大きな期待を集めましたが、残念ながらそれほど活発な活動は見られませんでした。
ところが、1972年の13年後、1985年にはなんと日本で、1時間あたり200から300の流星水が観測され、久々の 大きな活動で話題になりました。
さらに、1998年には再び日本で1時間あたり800個が観測され、期待通りの迫力をみせてくれました。
直近の2011年でも、ヨーロッパで1時間あたり300個が観測されています。
しかし、
これまで定期的に大量に流星が観察されていましたが、現在では1時間に数個の流星が出るレベルです。
2025年にはまた14年ぶりに活発になるかもしれません。
りゅう座流星群のピークの時間は?
2018年りゅう座流星群を見るべき時間は?
2018年のりゅう座流星群のピークの時間は10月9日 AM 9時です。
流れ星を見るには明るすぎる時間ですね。
ですので観察するとしたら、
10月9日の夜明け前(AM 5時頃まで)が観察できる時間です。
夜中の観察になりますから、十分お気をつけてください。
月齢をチェックしよう
天体を観察する時に月の明るさは邪魔になります。
月の明るさは月齢で確認することができるのでぜひチェックしましょう
2018年の10月9日月齢は29歳です
ほぼほぼ新月ですね。
月明かりは全くないと言っていいでしょう。
星空を眺めるには最適の条件です。
りゅう座流星群が見える方角は?
一言で言うとどの方角でも見えます。
流星群はその中心点である放射点から、その名の通り放射状に星が流れてきます。
そのため、どの方角でも流れ星を見ることができます。
とはいえ、放射点を見つけることができれば、流れ星も見やすくなるので、ぜひ放射点を見つけてみましょう。
りゅう座を見つけよう
放射点であるりゅう座を見つけましょう。
りゅう座は北の空にある星座です。
北斗七星とこぐま座の間にあります。
北斗七星は見つけやすい星座ですので、まずは北斗七星を見つけることがポイントです。
1.まず北の空を見上げます。
2.うするとすぐに北極星が見つかります。
3.そこから地上の方へ視線を下ろしていくと、柄杓の形をした北斗七星が見つかります。
この時期の北斗七星はとても高度が低く、地上すれすれにありますよ。
よく観察して見つけてください。
柄杓が上向きになった状態で見つかります。
4.そして、その少し上にりゅう座があります。
こぐま座を見つけることができれば、北斗七星とこぐま座の間にはさまれてりゅう座があるので、より見つけやすくなりますよ。
りゅう座を見つけることができれば、あとは流れ星が流れるのを待つだけです。
どこでも見れるの?
流星群は放射状に流れますから、どこからでも見れることは見れます。
しかし明るすぎるところでは、見ることができないので注意ですよ。
そのため、都会ではあまり見ることができません。
明かりが少ない山や公園などが見やすい所になります。
暗いところは危険もありますので、十分に注意してください。
真夜中の観測の注意
夜中の観察になりますので、寒さ対策はバッチリにしてください。
残暑も過ぎ去り10月になっています。
夜中は冷え込むことが多いでしょう。
防寒服や温かい飲み物を忘れずに。
おすすめなのは寝袋です。
防寒にもなりますし、寝転がって空を見る時にも便利です。
ずっと空を見上げていると首が痛くなりますからね。
うっかり寝てしまわないように注意ですよ。
また、暗い場所での観測には安全面にも意識しましょう。、
決して一人で暗い場所に入ってはいけません。
必ずご家族やお友達と一緒に天体観測を楽しみましょう。
おわりに・まとめ
以上、りゅう座流星群についてまとめました。
流星は、瞬きしている間に、あっという間に星が流れて行ってしまいますよ!じっくり腰を据えて観察してくださいね。
秋の夜に流れ星を見るのもいいですね。
13年周期でピークがくる流星群なので、2018年は少ないかもしれません。
しかし見ておく価値はあると思います。
それでは楽しい天体観測ライフを!