秋の空にはおうし座流星群。寒くなりだした夜中、流れ星を見るのも楽しいですね。
今回はおうし座流星群の基本情報から、特徴や歴史、そして2018年のピークの時期や時間、見るべき方角についてまとめました。
ぜひ参考にしてください。
もくじ
おうし座流星群とは?2018はいつ?
おうし座流星群基本情報
<名称>
おうし座南流星群
おうし座北流星群
<時期>
10月上旬~11月終わり
<放射点>
おうし座
<母体天>
エンケ彗星
3.3年の周期で太陽の周りを公転している彗星です。天文学者の間では、2022年にはこのエンケ彗星の巨大な破片が地球に衝突するとささやかれていて、話題になってます。
日本では「日本スペースガード協会」という組織が、監視システムをもって隕石衝突の災害を抑えるべく見張りをしていますので、心配はないですよ。
2018年のおうし座流星群
2018年の南群、北群のそれぞれのピークは
・南群 2018年11月6日
・北群 2018年11月13日
前後合わせて、11月3日~11月16日は見ものですね。
おうし座流星群の特徴
・南群と北群に分けられている
以前は両方とも同時期に活動すると考えられていたのですが、
前半は南、後半は北が活動していることがわかりました。
・スピードがゆっくり
流星の流れるスピードが比較的遅いです。
お願い事がたくさんできるかもしれませんよ!
・流星数が少ない
ピーク時の流星数が1時間あたり、約3~5個です。
多いものだと1時間あたり100個に届く場合もありますから、とてもすくないですね。
なかなか見ることができないので、見逃さないように要注意です。
・火球が多い
流星数は少ないですが、「火球」の可能性が比較的高いです。
「火球」とは、流れ星の中でも特に明るいものをいいます。
通常の流れ星は地上100~200kmで発光し、70~90kmで消滅します。
一方「火球」は質量が大きいため、地上40~50kmまで残っています。
そのため、通常の流れ星よりも長い時間みることができますよ。
ちなみに、燃え尽きずに地上に落下したものが「隕石」と呼ばれます。
数が少ないもののスピードが遅く、火球が多い流星群なので、
見ることができれば迫力がありますよ。
見られたときの喜びもひとしおです。
おうし座流星群の歴史
11世紀に記録されたのが、最も古い記録になります。
正確な記録は、19世紀後半からなされ始めました。
それ以来、特に多くの数が観測されることもなく、
1時間あたり5個弱の記録が続いています。
おうし座流星群のピークの時間は?
おうし座流星群は流星数が少ないので、ピークの時間をピンポイントで言えません。
ですので、ピークの日の夜中が観測するには適しています。
具体的には
<南群>
2018年11月6日の午後9時~夜明けまで
<北群>
2018年11月13日の午後9時~夜明けまで
月齢をチェックしよう
天体観測をする時に大事なのが、月の明るさです。
月が明るすぎると、星が見にくくなりますからね。
月の明るさは「月齢」によってチェックすることができます。
月齢とは新月を0歳としたときの、月の満ち欠けを表すもので、
満月は15歳になります。
<南群>
2018年11月6日の月齢は28歳です。
ほぼ新月ですので、月光もありません。
天体観測をするのにとても適した条件です。
<北群>
2018年11月13日の月齢は5歳です。
新月から5日後ですね。
月の四分の一に満たないくらいの面積が光っています。
比較的月光は少ないので、天体観測にはまずまずの条件でしょう。
南群、北群ともに天体観測には悪くない条件です。
2018年のおうし座流星群は観測のチャンスですよ!
おうし座流星群が見える方角は?
一言でいうと、どこの方角にも見ることができます。
流星群は放射点を中心として、四方八方に星が流れます。
そのため、特定の方角ではなく、どの方角でも見ることができます。
ただし、ポイントは放射点です。
流星群は放射点から四方に流れるので、放射点を見ていれば、流星を見つける確率は格段に上がります。
おうし座を見つけよう
おうし座流星群の放射点はおうし座です。
おうし座を見つけられると、より観測がしやすくなります。
ピークの11月あたりは、おうし座は東の空に昇ります。
まずは東の空を見上げましょう。
目印になるのは、アルデバランという赤い星です。
アルデバランと周りの星でV字を作ることができ、これが牡牛の顔にあたります。
このアルデバランを見つけるには、オリオン座を見つけるのが早いです。
オリオン座は1等星が2個に2等星が5個という、とても明るくて見つけやすい星座です。
初心者でも簡単に見つけられますよ。
そのオリオン座の腰の部分に、3つの星が並んでいます。
いわゆる「オリオンの三ツ星」ですね。
この三ツ星をそのまま西にたどっていくと、アルデバランにいきつきます。
アルデバランは赤い星ですから、見つけやすいと思います。
ぜひおうし座をみつけて、流星群を楽しんでください。
おうし座流星群はどこでも見れるの?
明るいところはダメ!
明るい場所は天体観測には向いていません。
星が見えなくなってしまいますからね。
特に都会は避けたほうがいいでしょう。
ですので、明かりが少ない山や公園などに行くことをおすすめします。
流星群の観測は夜中になります。
冷えと安全面には注意しましょう。
おうし座流星群は11月ですから、夜は冷え込むことは間違いありません。季節の変わり目からぐっと寒くなる時期なので、油断は禁物です。
防寒着の用意はしていきましょう。
温かい飲み物も準備していことも大事です。
また、寝袋はぜひ持っていってください。
防寒にもなりますし、ずっと首を上に向けるのは大変ですから、寝転がって空を見上げるのが楽ですよ。
また、暗い場所には一人で行くことは避けましょう。
お友達やご家族と一緒に楽しんでください。
おわりに・まとめ
おうし座流星群についてまとめました。
2018年は比較的いい条件がそろっています。
数が少ないですから、見逃さないように注意してください。
それでは、楽しい天体観測を!