10月23日放送の『林修の今でしょ!講座』は健康長寿が良く飲むお茶ベスト10。それぞれのお茶の健康効果が紹介されます。気になる内容をまとめます。
もくじ
林修の今でしょ講座!健康長寿お茶ベスト10
放送内容
「健康長寿がよく飲むお茶ベスト10」を大発表!血管・血糖値・腸活性…健康効果に期待できるのは何茶?緑茶や麦茶、ルイボスティーや玄米茶など、それぞれの特徴や栄養パワーの違いを学ぶ!更に栄養を無駄にしない緑茶の正しい淹れ方や、適量は1日何杯?お茶を飲むベストの時間は?など「お茶」に関する日常の疑問を検定問題で楽しく学ぶ
ご長寿が飲むお茶ベスト10
1位:緑茶
2位:麦茶
3位:ほうじ茶
4位:ウーロン茶
5位:紅茶
6位:ルイボスティー
7位:玄米茶
8位:ドクダミ茶
9位:プーアル茶
10位:ごぼう茶
お茶のスペシャリスト、松井先生が教えてくれました。
お茶は飲み方を間違えると効果が台無しだそうですよ!正しい飲み方をマスターしましょう。
血管におすすめ!緑茶の効果
ごく茶に入っている、エピガロカテキンガレードが血管のつまりによい働きが期待できます。
悪玉コレステロールを減らしてくれる効果があります。
食事でとったコレステロールは腸で吸収され血管へ。血管へたまると一部が悪玉コレステロールになっていきます。
脳でこれが起こると脳梗塞に。
エピガロカテキンガレードは、小腸での吸収をブロックし、悪玉コレステロールを便として排出してくれます。
ウーロン茶や紅茶も同じ茶葉からできているのですが、発酵させていないので、エピガロカテキンガレートがたくさん残るのです。
栄養を無駄にしない緑茶の淹れ方
エピガロカテキンガレードが多く出る緑茶の淹れ方は
1.お湯を少し冷ます。
2.湯呑から急須へお湯を注ぎ、しばらく置く
カテキンが出やすいのは70~80度です。
冷たいお水で入れると、テアニンが出てきます。これはリラックス効果が期待できますが、カテキンの前物質。
血管対策のためには、70~80度で入れましょう。
緑茶の適量
一日に何杯飲めば、血管によい効果を得られるのでしょうか。
大規模調査により判明した緑茶の適量があります。
緑茶を1日5杯以上飲む人は、脳梗塞のリスクが低下します。
静岡県の100歳以上の8割が、1日5杯以上の緑茶を飲んでいたそうです。
緑茶は湯呑1杯でカフェイン量が20㎎。一日400㎎までは大丈夫。ですが、緑茶以外でもカフェインをとることもあるので、10杯が上限と考えるとよいでしょう。
トクホの緑茶はカフェインが多いので、一日1本が目安になります。
お茶を飲むベストな時間
緑茶を飲むタイミングもとても大事です。血管にコレステロールをためない緑茶を飲むベストタイミングは、
・食後3時間
です。
食事でとった油が小腸で吸収されるタイミングで飲むのがベスト。脂は3時間くらいで小腸にたどり着き、吸収されます。そのタイミングで飲むのがいいのです。
飲む以外で緑茶の栄養素を最大限に摂る方法
緑茶のエピガロカテキンガレートを最大限に摂取するにはお茶がらを食べる方法が良いです。
カテキンはお茶に40%出ますが、60%は茶がらに残ります。
ちなみに、お茶のティーバッグや粉末緑茶のほうがカテキンが良く取れるそうです。
お茶がらレシピ
食べ方として、お茶がらチャーハンが紹介されていました。
お茶がらに豆乳、バナナ、リンゴを加えてスムージーにするのも。
おちゃがらの和え物。ジャコとゴマで和えるとおいしいそうです。野菜がない時の一品にも。
静岡県のご長寿は
・お茶がらに鰹節を加え、ポン酢で和えたもの
をそのまま食べたり、ごはんのおともにして食べているそうですよ。
また、お茶がらの天ぷらにして食べているそうです。タマネギやニンジンと一緒にかきあげに!
緑茶と相性の悪い食べ物は
緑茶が食べ物の良いところを抑えてしまうことがあります。
それは、レバー。
緑茶の担任は鉄分の吸収を抑制してしまいます。
そもそも鉄分は10%程度しか吸収されません。鉄分と緑茶の組み合わせは、貧血気味のひとは避けたほうがいいです。
睡眠によい麦茶の効果
睡眠は健康長寿に欠かせません。睡眠が損なわれると、認知症になりやすくなります。
骨にも影響があり、骨粗鬆症になりやすくなります。
睡眠によいお茶は、麦茶。
睡眠によい、正しい麦茶の作り方は、ティーバッグはつけっぱなしにせず適度に出たら出すことです。(説明書き通りに)
麦茶は香りをかぐだけでリラックス効果があります。
ティーバッグを入れっぱなしにすると、焦げ臭い香りになり、リラックスが難しくなるのと、雑菌が繁殖しやすいためです。
また、睡眠によいのは温かい麦茶です。体も暖まり、カフェインもなく、リラックスできます。
寝る前に1杯程度。香りを楽しんで飲むといいです。
ちなみにほうじ茶は焙煎の温度が高いので、200種ある香りの成分が出ています。ただ、ほうじ茶は緑茶の一種なので、3分の2くらいカフェインが残っています。寝る前はやはり麦茶が最適。
ほうじ茶が最近よく売れているのは、香りでリラックスできるからといわれています。
血糖値対策によいお茶 玄米茶
玄米茶の原料の玄米に、日本の研究チームが世界で初めて明らかにした結果があります。琉球大学による発表です。
玄米のヌカの部分に入っている、ガンマオリザノールという成分が、血糖値の上昇を防いでくれるのです。
ガンマオリザノールは、インシュリンの分泌を促進してくれます。
玄米と緑茶をブレンドしているので、両方のいいとこどりができるのも魅力です。
緑茶のカテキンも血糖値対策につながります。
武庫川女子大学が行った研究で、緑茶の血糖値改善効果が報告されています。
玄米茶を飲むベストなタイミングは、食前です。
ガンマオリザノールは食欲を押さえる働きも期待できます。
ただし、まだ研究途上ですので、何杯も飲んだ結果は出ていません。飲みすぎには注意しましょう。
玄米茶を使ったレシピ
名医のおススメは、玄米茶のお茶漬け。
血糖値が上がる原因になる白米などは、玄米茶でお茶漬けにするとよいそうです。
毛細血管によいお茶
毛細血管は、体の隅々まで栄養と酸素を届けています。静脈と動脈をつなぐ大事な血管です。
100億本の毛細血管が体内にあり、すべてつなげると地球2周半。衰えると、顔がくすんで老けて見えますし、認知症にもなりやすくなります。
加齢とともに減っていきます。
この毛細血管によい働きがあるのは、ルイボスティー。
抗酸化成分SODが毛細血管の壁を強くして、はがれにくくしてくれます。
腸によいお茶 どくだみ茶
腸が老けると毒素を排出できず、発がん性物質が増えて体内に回ってしまいます。
毒素排出が期待できるのは、どくだみ茶です。
どくだみ茶のクエルシトリンが腸の蠕動運動を促進して、便の排出を促してくれます。
体の毒素の75%は便から出ています。だから便通を改善するのは大切。
その他のお茶
紅茶にはテアフラビンという抗ウイルス効果があります。
ウーロン茶にはポリフェノールが入っており、脂肪分解、中性脂肪への効果が期待できます。
おわりに
お茶は予防としての効果はありますが、いったん傷んでしまった体をお茶で治すことはできません。その点は先生も注意されていましたね。
お茶でこんな健康パワーが得られるのですね。日常で実践しやすい方法です。ぜひ取り入れていきましょう。
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