高血圧対策に酢ピーナッツ。どのような効果があるのか、循環器内科医・渡辺尚彦医師が教えてくれる食べ方の注意点や作り方のレシピをまとめました。

酢ピーナッツの作り方レシピ

渡辺尚彦医師は本も出されています。詳しいレシピは本でも詳しく紹介されています。

といっても、酢ピーナッツの作り方はとても簡単です。

用意するのはお酢とピーナッツだけです。

このとき、ピーナッツは塩やバターなどがついていない「素煎りピーナッツ」を用意してください。または、殻付きピーナッツ(落花生)の外側の殻を取ったものでもいいです。

よくある柿の種などに混ざっているピーナッツや、お酒のおつまみで売られているピーナッツには味がついています。

特に塩味がついているものが多いので、味付きピーナッツだと逆に塩分とりすぎになり、高血圧対策にはよくありません。

注意してくださいね。

作り方

茶色の薄皮付きのままでお酢に漬け込みます。

お酢は、醸造酢で、砂糖など加えられていないものであれば、どんなものでも大丈夫ですが、甘みが感じられておいしく食べやすい「リンゴ酢」がおすすめです。

【材料】

ピーナッツ:200g

酢:300ml

【作り方】

蓋つきのタッパーなどの容器にピーナッツ200g、酢300mlを入れ、半日~5日冷蔵庫に入れます。

半日置けば食べられますが、3~5日後が食べ頃です。

出来上がりは、ピーナッツがお酢を吸って、食感が柔らかくなっています。

酢ピーナッツの食べ方!1日何粒食べる?

毎日20粒程度食べればOKです。

人の血圧は朝起きたときに上がりやすいものです。なので、朝食に食べるのがおすすめです。

食前に食べれば、血糖値抑制効果も期待できます。

 

20粒程度であれば、そのまま食べるのもそんなに苦にならないでしょう。

例えばサラダにトッピングするのもおススメの方法ですね。

酢ピーナッツの高血圧への効果

ピーナッツを37日間食べた人の血圧の変化を調査した結果です。

ピーナッツを食べる前の上の血圧139でした。
それが、ピーナッツを1日20粒、37日食べた後は平均値で8下がっていました。

これは、例えば、減塩で塩分を控えた時に8g減塩したのと同じくらいの効果です。また、薬でもなかなかこれだけの効果を出すのは大変なのです。

高血圧の原因は主に、
①塩分の摂り過ぎ
②血管の過剰な収縮

と言われています。

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ピーナッツの栄養価

ピーナッツの「カリウム」が、体内の余分な塩分の排出に役立ちます。ピーナッツには思いの外カリウムがたくさん含まれています。100中に70mgも。
カリウムが多いと言われているバナナでも100g中360mgです。メロンでも350mgです。非常に多いことがわかりますね。

ピーナッツの茶色い皮に含まれる「ポリフェノール」は血管拡張に役立ちます。こちらも100gあたり、ピーナッツなら420mg含まれます。赤ワインが230mgですから、やはり同じ量で比較すると多いですね。

また、ピーナッツにはオレイン酸が含まれます。オレイン酸は、血圧が上がる原因となる悪玉コレステロールを減らす役割を持っています。

お酢に含まれる酢酸は、小腸でピーナツに含まれるオレイン酸を細かく分解します。

すると、オレイン酸の吸収が高まり、血液中のオレイン酸が増え、悪玉コレステロールを減らすのをより促進してくれるのです。

お酢の効果

また、お酢にも血管拡張作用があり、血糖値上昇を抑えて、血圧を下げます。だから酢ピーナッツは相乗効果でより効果的ということですね。

お酢には酢酸が含まれています。

酢酸が体内に入ると、細胞からアデノシンが分泌されます。アデノシンは血管を広げます。

摂取したら血管を広げるので、酢ピーナッツは継続して食べ続けることが大切です。

例えば、毎朝1回お酢を大さじ1杯(15ml)飲み続け、血圧の変化を測定する試験を行った結果、もともと血圧が150以上あった人が8週間で140前半まで下がったというデータもあるようです。

しかしその後お酢を飲まなく成ると、血圧は再び上がってしまいました。

毎日コツコツ続けるのが大事ですね。

高血圧対策には運動も大切

酢ピーナッツも効果的ですが、高血圧対策には運動も大事です。

渡辺先生が推奨しているのは、手足ブラブラ体操。

1回1分、1日3回、朝昼晩に、手足ゆらゆらぶらぶら体操をしましょう。

座ったままでも、寝転がってでも、立ってでも、好きな格好でOK。小学校で習った水泳の準備運動のときのように、手足をぶらぶらさせるだけです。

これで筋肉が緩み、血管が広がり、血行が良くなった結果、血圧が下がるようになります。

1分やって、5分くらい経過すると、血圧が下がっているとのことです。とても簡単ですね!

渡辺先生は、本もたくさん出されています。日常でできることがたくさんありますよ。

まとめ

秋から冬にかけて、11月~3月は、寒くなって血管が収縮しやすく、高血圧の人には危ない季節になります。

お医者さんの支持に従いつつ、日々の生活でできることを取り入れて、改善ができるといいですね。

酢ピーナッツ、ぜひやってみましょう。

血管には酢玉ねぎもいいですよ

高血圧にはこのぐらいは歩いておきたい!

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