喪中はがきを出す必要がある方は、こちらを見ればいつどうすればいいかわかります。身内にご不幸があったとき、お葬式や法事など大変ですよね。またみなさんへのお知らせもしなければいけません。
そのときに出すのが喪中はがき。
・そもそも喪中はがきとは何なのか
・いつ出せばいいのか(投函時期)
・誰に、どの範囲に出すものなのか
今回はこのような疑問への答えをまとめました。
ぜひ参考にしてください。
もくじ
喪中はがきとはそもそも何?いつ出すもの?
喪中はがきとは、家族や親族が亡くなったときに年賀状の交換を辞退する旨を伝える挨拶状です。そのため「年賀欠礼状」ともいいます。
身内が亡くなった場合、一定期間喪に服します。仏事の場合は、四十九日の間が「忌中」です。
その後、四十九日を過ぎて、半年から一年くらいを『喪中』とするのが一般的です。
というのも、「喪中」の期間というのは確実に決まった期間があるものではなく、宗教や宗派の考え方により、喪の期間がないこともあります。
また、故人と関係性や、付き合いの度合いによっても変わるものなんです。
喪に服す期間
そもそも「喪に服す」とはどういうことでしょうか。
家族や親族が亡くなった場合に、祝賀行事や社交行事を控えることです。
新年のお祝いや結婚式などは遠慮することが多く、年賀状もその中に入ります。
喪に服す期間は亡くなった方との血縁や付き合いの深さで異なります。
一般的な期間を紹介します。
期間例
親族の範囲 | 喪中期間 |
父母・夫・妻・同居の義父母 | 1年 |
祖父母 | 6ヶ月 |
兄妹姉妹・子供・同居の曽祖父母・別居の義父母 | 3ヶ月 |
義理の兄妹姉妹・孫 | 1ヶ月~3ヶ月 |
伯父伯母・叔父叔母・別居の祖父母 | なし |
あくまでも一例ですので、各々の付き合いで長さは変わります。
ご自身の関係性に合わせて、長さを決められるといいでしょう。
目安としては「一周忌」法要をもって喪明けとなります。喪中はお祝い事を慎みます。
喪中はがきは亡くなって1年以内のお正月に出す
新年の挨拶もめでたいことですので、遠慮することを付き合いのある方にお知らせしなければいけません。
年賀状が来ないと、それはそれで失礼に当たりますから、前もって喪中であることをお知らせするのですね。
目安となる、亡くなって1年以内に迎えるお正月には、喪中はがきを出すことになります。
喪中はがきの書き方
主なポイントは次の3点です。
1.まず喪中であることを伝えます。
2.故人の名前や亡くなった日付、年齢、差出人からの続柄なども添えることがあります。
3.そして新年の挨拶を遠慮することを伝えます。これが主な目的です。
喪中はがき作成の際の注意点
・「拝啓」「敬具」などの頭語や結語は不要です。
・句読点も使用しないのが一般的です
・「年賀」や「お慶び」などのおめでたい言葉も使えません。
・年賀欠礼の挨拶ですから、それ以外の近況報告はしません。
※もし近況報告をしたい場合は、元旦~1月7日を過ぎた頃に寒中見舞いを出しましょう。
例文
「喪中につき年末年始のご挨拶ご遠慮申し上げます
今年◯月に〇〇が永眠いたしました
本年中に賜りましたご厚情を深謝いたしますと共に
明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます
向寒の折柄皆様のご健勝をお祈り申し上げます」
「今年◯月に〇〇が永眠いたしましたので年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます
本年中に賜りましたご厚情を深謝いたしますと共に
明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます
厳しい寒さがつづきますが皆様のご健康をお祈り申し上げます」
喪中はがきの投函時期はいつ?
喪中はがきを出す時期、投函時期は、11月中旬~12月初旬です。
喪中はがきは新年の挨拶を辞退するお知らせです。
ですから、相手が年賀状を出す前に届くようにしましょう。遅くても12月15日までに届くようにしたいところです。
年賀状の受付が12月15日を基準に始まりますので、その前までにということです。
できれば相手が年賀状準備する前に届けるのがいいので、11月末頃がちょうどいい頃合いです。
12月15日に間に合わない場合は?
12月15日間に合わなかった場合はどうしたらいいのでしょうか。
12月に入ってから身内に不幸があった場合など、喪中はがきにまで意識が回らないということはよくあります。
これは仕方のないことですので、あまり神経質に考えなくても大丈夫ですよ。
この場合は、年が明けていただいた年賀状の返信として寒中見舞いを出します。
元日から1月7日を過ぎた頃に、寒中見舞いを出します。
年賀状と区別するため、投函は1月5日以降に出すのがポイントです。
5日までに出してしまうと年賀状と同じ扱いになってしまい、寒中見舞いではなくなってしまいますから気をつけましょう。
寒中見舞いの書き方
寒中見舞いの構成は以下になります。
1.寒中見舞いの言葉を書きます。
2.年賀状へのお礼をしましょう。
3.喪中のお知らせを書きます。
4.お知らせが遅れたことへのお詫びをします。
5.締めの挨拶。
例文
「寒中見舞い申し上げます
ご丁寧な年始状をいただき誠にありがとうございました
昨年父が永眠し年始の挨拶を遠慮させていただきました
ご連絡をすることができず誠に申し訳ありません
今年も変わらぬお付き合いのほどどうぞよろしくお願いいたします」
喪中はがきを出す範囲は?
喪中はがきを出す範囲は大きく分けて二つあります。個人の付き合いと、仕事上の付き合いです。
いずれにしても、喪中でなければ新年のあいさつをしたい相手には喪中はがきを出す、という考え方を基本にすると、おおむね誰に出すかは自然と決まってきます。
個人として出す場合
・毎年年賀状のやり取りをしている相手
差出人が毎年、年賀状をやり取りしている相手です。
・故人が年賀状をやり取りしていた相手
故人が年賀状をやり取りしていた相手です。
喪主の方が代表して喪中はがきを出しましょう。
・故人の葬儀に参列された相手
これも喪主が代表して出しましょう。
・疎遠な親族
基本的に親族間は不要ですが、疎遠で死去のお知らせができていない親戚に関しては喪中はがきを出しましょう。
仕事上の相手の場合
・仕事上の付き合いにもかかわらず個人の葬儀に参列された相手
わざわざ参列していただいた仕事の相手には喪中はがきを出すのが礼儀です。
・故人と年賀状を直接やり取りしていた相手
会社や仕事を通じて、個人的に年賀状を毎年送っている相手には、喪中はがきを出しておきましょう。
・仕事上の相手には一律で出さない
仕事中の相手には一律で出さないという方針の会社もあります。さほど故人と面識のない方や、気遣いをさせたくない相手には平年通り年賀状を送る対応をとるという考え方です。
また、公私を分けるというスタンスで対応するケースもこれに当たります。
おわりに・まとめ
以上、喪中はがきの出し方についてまとめました。
身内にご不幸があった場合とても大変ですよね。
バタバタとして余裕がないと思います。
もし喪中はがきを出すのが遅れても、あとから寒中見舞いなどでお知らせができます。
ですので、あまり難しく考えすぎずに故人を偲んでください。
この記事が参考になれば幸いです。