1年間お世話になった気持ちを伝えるお歳暮ですが、正しい渡し方やマナーがわからないという方もいらっしゃると思います。

最近では配送を利用してお歳暮を贈る人も多いですが、本来は持参し手渡しするのが正式なマナーです。

今回はお歳暮を手渡しで渡す際のマナーや挨拶、お歳暮を贈る時期などについてご紹介します。

お歳暮を手渡しするときのマナーは?

お歳暮を手渡しするときは、相手のご自宅にお伺いし、贈り物を風呂敷に包んで持参することが正式なマナーとされています。

風呂敷がなければ、購入した際に入れてくれる紙袋で問題ありません。

風呂敷や紙袋に入れて持参する理由は、汚れないようにするためであり、相手への敬意を表す意味があります。

相手のご自宅にお伺いする場合は、忙しそうな時間帯は避けるようにしましょう。早朝や深夜、食事の時間帯などは失礼になる可能性があります。

あらかじめ先方の都合の良い日時を聞いておき、約束の時間に遅れないようお伺いしましょう。10分以上遅れるようなことになった場合は必ず連絡をするようにします。

早く着いてしまった場合は、先方のご自宅の準備が整っておらずご迷惑になるかもしれませんので、相手にわからないよう時間を潰して時間通りに伺うようにしましょう。

服装は清潔感のあるものを心がけましょう。男性はスーツやジャケット、女性は清楚な服装にストッキングを着用しましょう。気心の知れた相手でも、ミュールなどカジュアルな服装は避けて下さい。

渡すときには、きちんと挨拶をしてから渡すようにします。

生もののため早く冷蔵庫に入れた方が良いなどの理由がない限り、玄関先では渡さず、お部屋に通してもらってから渡すことがマナーとされています。

ご自宅に伺うことができず、会社などでお歳暮を渡す場合は、あらかじめ上司にその旨を伝えておきましょう。

会社で渡す場合も同様で、上司の都合の良い日時を確認しておき、業務に支障の出ないようにします。

渡す際には、必ず袋から出し、のしが渡す相手の方を向くよう持ち直して渡しましょう。

お歳暮を渡すときの挨拶や言葉は?何を伝えればいい?

手渡しする前、渡すとき、最後に一言言葉を添えます。

手渡しする前に感謝の気持ちを込めて

「いつもお世話になっております。」

「今年もお世話になりましてありがとうございました。」

などの挨拶を一言伝えましょう。

手渡しするときには、

「こころばかりのものですが、お届けにあがりました。」

「形ばかりですが、どうぞお納めください。」

スポンサーリンク

「ささやかではございますが、年末のご挨拶として持参しました。」

「お口にあうかわかりませんが、どうぞお召し上がりください。」

などの言葉を添えましょう。

最後に、

「今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」

と、今後とも末永くお付き合いしたい気持ちを伝えましょう。

食べ物であれば、賞味期限や食べごろを伝えておくと親切です。

お歳暮を手渡しする時期はいつ頃?

お歳暮を贈る一般的な時期は12月上旬から20日頃までですが、地域によって多少前後するようです。

関東地方は少し早く、12月1日から20日頃までが最適な期間とされています。

遅くてもクリスマスまでには渡すようにしましょう。

もしお歳暮の時期が過ぎてしまった場合、1月7日までに渡すことが可能ならば、表書きを「お年賀」として贈ります。

それ以降になる場合は、「寒中御見舞」や「寒中御伺」として遅くとも2月4日までに渡すようにしましょう。

目上の方に贈る場合は「寒中御伺」の方がより丁寧になります。

もし渡す相手や自分が喪中の場合でも、四十九日が過ぎていれば贈って差し支えありません。気になるようであれば、先方に伝えて了承を得たうえで、「寒中御見舞」「寒中御伺」という形で、時期をずらして贈るといいでしょう。

お歳暮の渡し方は?紙袋の扱いはどうしたらいい?

お歳暮を渡す際は、きちんと挨拶をしてから渡すのがマナーとなっています。

本来は風呂敷に包んでお渡しするのが正式なマナーですが、紙袋で持参しても問題ありません。実際は紙袋を使う人がほとんどです。渡す際には必ず紙袋から出し、先方にのしが見えるように持ち直して渡しましょう。

風呂敷や紙袋は汚れないように入れてきたもののため、必ず持ち帰るようにしましょう。

また生ものであるなどの理由がない限り、玄関先で渡すことは失礼になるため、お部屋に通してもらったあと渡して下さい。

ただし、相手との都合が合わないなど時間がない場合は玄関先で渡しても問題ありません。相手の都合を最優先し、臨機応変に対応しましょう。

会社で渡す場合は、紙袋がないと先方が困ってしまうこともあるでしょうから、贈り物を渡したあとに紙袋を渡しても良いでしょう。

おわりに・まとめ

お歳暮を手渡しするときのマナーについてご紹介しました。

マナーというと、とても難しいイメージですが、相手を気遣う気持ちから出来上がったものです。

渡し方で先方の印象は大きく変わります。せっかく贈るのですから喜んで受け取ってもらいたいですよね。

一年の感謝の気持ちを伝えるお歳暮、喜んで受け取ってもらえるといいですね。

スポンサーリンク