熱中症の応急処置で、体を冷やす場所と方法、時間はどのくらい冷やせばいいかをまとめました。冷やし方は大切です。専門家に方法を教えてもらったので、シェアします。

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熱中症で冷やす場所は?応急処置でどこを冷やす?

情報ソースは、一緒に炎天下の少年サッカーの応援に行った時の看護師の友人の話です。父兄の一人が熱中症で倒れ込みましたが、てきぱき処置していました。

熱中症になった際の冷却部位は、

・太い血管が皮膚表面近くにあるところ 

です。

意識があることを確認し、(意識がなかったらすぐ救急車)風通しの良い日陰へ移動させて、着衣をゆるめ、寝かせてから冷やします。
イラストの場所を冷やしてください。

熱中症の処置はまず首を冷やす

まずはすでに露出している首筋を冷やすのが一番早いです。

首の両脇にある、頸動脈をピンポイントで冷やすのが効果的です。

つまり、両側の首筋ですね。

熱中症では脇の下を冷やす

同じく、太い血管がある場所が、わきです。
服の上からでも大丈夫です。冷たいペットボトルを脇に挟むことですぐ冷やせます。

熱中症では足の付け根を冷やす

これも同じく、太い血管があるのが足の付け根(鼠蹊部)です。
寝かせて、足の付け根に冷たいものを当てます。

熱中症で冷やしてはいけない?首の後ろやおでこ

自然療法系のサイトなどで、
首の後ろを冷やすと、体温調節中枢(視床下部)も冷やされた結果、体温が下がったと体が勘違いし、逆に体温を上げようと体温調節機能がうまく働かなくなる、という説明がなされているようです。

同じように、おでこもNGと言われることがあります。

血管収縮を促すため、肩こりや頭痛を起こしやすくなるという説明もあります。

西洋医学に基づく応急処置の場合では、とくに首の後ろを冷やすような指示は見られません。

先ほど述べたように、「太い血管を冷やして効果的に体の熱を取る」のが目的ですから、首の両側を冷やしておくのが良いのですね。

首の周りを全体的に冷やすのも間違いではありません。首回りを冷やした結果、首の後ろを冷やしてしまったからと言って、取り返しがつかない問題ではないのです。

例えば、首に巻くネッククーラーは、首の周りを冷やすと同時に、首の後ろに直撃する日光を遮る機能が期待できます。そのためゴルフなどでよく使用されます。
温度の低さもそれほどでもないので、気にする必要はないでしょう。

首の後ろやおでこには、凍ったものや氷嚢などを直接当てるのを避けておけばよいでしょう。

熱中症の体の冷やし方は?

冷やす場所がわかったら、今度は冷やし方です。

熱中症には氷嚢で冷やす

病院で指導されるのは、氷嚢で冷やす方法です。
首すじ、脇、足の付け根に氷嚢をあてて、熱を取ります。

イベントやスポーツなどで緊急救護班があれば、アイシング用に氷嚢が準備されていることも多いので借りてきましょう。

熱中症対策に保冷剤

夏の屋外スポーツなどであれば、保冷剤を持っている人がいる可能性があります。
ケーキやアイスを持ち帰るときの小さいものや、アイスノンのような大き目のものもあるかもしれません。借りてきましょう。

保冷材は直接肌にあてると、冷たすぎて痛いので、薄手のハンカチで包んで当てると良いです。
(そういう点でも氷嚢は優れています)

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熱中症は濡れタオルで冷やしてもOK

一番簡単な方法です。水道でタオルを濡らして、脇・首筋、足の付け根に当てます。
濡れタオルをビニール袋に入れて使えば、衣服の中に入れ込んで冷やすのにも便利。服が濡れません。

冷やす力はマイルドなので、体温で温まったら、こまめに濡らしなおして、冷やしていきましょう。

熱中症を冷やすのにペットボトルドリンクを

冷えたペットボトルのドリンクを体に当てて熱を取るのも良い方法です。
自動販売機で冷えた缶のドリンクやお茶を買ってきて応急処置しましょう。

熱中症の冷却に冷えピタ

薬局で売っている冷えピタなどの貼るタイプの冷却ジェルも使えます。
貼る場所は、首筋が使いやすいですね。
ワキは使いにくいです。
これも、温まってしまったら、貼り換えが必要。

インスタントアイスパック(瞬間保冷剤)

叩けばすぐに冷える、インスタントアイスパック(瞬間冷却材)です。
氷がなくてもすぐに冷えます。凍らせる必要もクーラーボックスもいりません。

熱中症の処置に水風呂や冷水シャワーは?

応急処置として、いきなり冷たい水を体にかけるのは適切ではありません。

熱中症になっている場合、体温がかなり上昇していることが考えらえます。
看護の世界では常識だそうですが、もし40度を超えるような高熱を発している状況なら、冷たい水で急に全身冷やすようなことをすると、急激な温度変化に、逆に体は必死になって熱を産生し、かえって熱が上がってしまいます。

体温以下の水で全身をガンガン冷やすのはNGなのです。

まあ、応急で冷水を浴びれる環境も珍しいかもしれませんが、スポーツ施設にシャワー室があった場合にやっちゃいそうになりますね。昔はそういう方法もあったそうです。

効果的に冷やすのは、やはり太い血管のある場所をしっかり冷やすことです。

それでも気温が高くて辛そうであれば、腕や足、体幹などに水で絞ったタオルをあてて、うちわであおいで熱を発散させてあげると楽になります。

この方法も医療現場で実践されてる方法です。病院の救急処置室ではタオルを体幹や腕脚にあてて、霧吹きで水をかけて、扇風機で熱を取ってます。

 

熱中症の人を冷やす時間はどれくらい?

時間がどれくらいが適切か、明確に何時間というのはありません。

応急処置の場合、症状がよくなるまで、ひたすら冷やします。

体を冷やし、水分と塩分を補給して、体調が楽になってくればOKです。

応急処置を行って気分が楽になってからも、体が熱っぽいのであれば、引き続き冷やしたほうが良いです。

何日経っても熱っぽさが取れないなら、病院を受診してください。

熱中症からの回復は大人で早くて2~3日、安静一週間はかかります。これは軽度の場合です。症状がどのくらい酷かったのかによりますので、一概には言えません。

酷い場合は完治までに1~6か月かかることもあり得ます。

ここでテーマにしているのも、熱中症で気分が悪くなってしまった場合の、応急処置です。
だんだん意識が鈍くなってきたり、自分で水が飲めない場合はすぐに救急車です。

救急車が到着するまでも、しっかり体を冷やしてあげましょう。

体温が40度を超えていくと、熱痙攣といって、けいれんを起こし始めることがあります。危険な状態になります。

 

おわりに・まとめ

・熱中症で体を冷やすなら、首筋、脇、足の付け根の太い血管
・冷やすのは氷嚢・保冷剤・濡れタオルでもOK.
・熱が取れて楽になるまで冷やす。楽にならないなら病院へ

水分補給と体を冷やすことが、熱中症の処置の基本です。
すぐ対応できるようにしておき、意識がなく水も飲めないならすぐ救急車を呼びましょう。

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