旅館で浴衣を着るとき、浴衣の下に何を着たらいいか迷いますね。女性と男性両方ともどうしたらいいか紹介しますのでカップルでの温泉デートにどうぞ。
浴衣はいつのタイミングで着たらいいかとか、マナー的に食事の時浴衣でもいいのかどうかなど、旅館で浴衣で過ごす方法をまとめました。
もくじ
温泉旅館で浴衣の下に何を着るか
温泉旅館には浴衣が用意されています。
オーソドックスな温泉旅館専用の浴衣もあれば、最近は特に女性向けにデザインの良い浴衣を用意して、外歩きや散策に出てもおしゃれなようにしてくれているところもあります。
外歩き用と寝るときに、別々の浴衣を用意してくれる旅館もあり、今はいろいろなパターンがありますね。
昔は浴衣をお風呂上りに素肌に着ていました。
現代でいえば、いわばパジャマや部屋着の位置づけです。これが基本的な考え方ですね。
温泉旅館で浴衣の中に下着を着るかはその後の行動次第
浴衣は寝る前にだけ着る場合は、下着は不要です。
ですが、旅館の中で移動したり、外に出たりする場合は、はだけてしまうとみっともないです。
寝るだけでなく、浴衣で外出するのを目的としている場合は、下着を着ます。
浴衣の下に着るもの 男性の場合
旅館から外へ出たり、移動する場合は、はだけてみっともなくなるケースもあるので、Tシャツなどを一枚着ておくのが望ましいです。
丸クビのTシャツだと浴衣の前から見えてしまうので、Vネックのものがいいです。
浴衣の着方や帯の結び方についてはこちらをどうぞ。
浴衣の下に着るもの 女性の場合
浴衣の上にはおる「丹前(たんぜん)」や「どてら」が用意されているなら、浴衣を着て丹前を羽織れば、下着なしでも透けて見えることはないです。
ただやっぱり心もとないので、上半身はキャミソールやタンクトップを着ましょう。
外歩きするならブラジャーはあったほうがいいです。
ただし、浴衣の場合は胸をできるだけ平らに見せるほうが見た目が良いですので、谷間を作ったり形を整える機能がないものがいいのです。
キャミソールやタンクトップにブラカップが付いたものが、見た目もすっきりするのでお勧めです。
何より来ていて楽です。
せっかくの温泉旅館ですからリラックスして過ごしましょう。
寝る時は上半身のキャミソールやタンクトップは着たままでも脱いでも構いません。
外歩きが終わったら、寝る前にお風呂に入り、下着を着けずに浴衣を着て寝てもいいでしょう。
浴衣の着方や帯の結び方を詳しく知りたい女性はこちらをどうぞ
温泉旅館で浴衣を着るタイミングは?
温泉旅館に泊まる場合の浴衣を着るタイミングですが、部屋着ですから、基本は自由です。
考え方とシチュエーションによって着るタイミングも人それぞれです。いくつかパターンをご紹介しますね。
旅館に到着してすぐ浴衣を着る
旅館ですぐにくつろぎたい人、昔ながらの温泉の楽しみ方をする方に多いです。
旅館について、仲居さん(案内してくれるスタッフ)が部屋から出ていったら、すぐ着替えてしまうパターンです。
温泉に行く前に着替え、温泉に入ってからも、また同じ浴衣を着て戻ってきます。
着替えの手荷物が少ないのもメリットです。
そのあとは温泉に入るときも食事の時もずっと1枚の同じ浴衣を着ることになります。
旅館から外の散策や外湯回りを浴衣で楽しんで風情を楽しみたい人もすぐに着替えていきたいですよね。
外出して散策したり、外湯を回って、浴衣が汚れてしまった場合は、旅館に言えば替えの浴衣を用意してくれる場合もあります。
ただし旅館によって差があります。追加の浴衣は有料だったり、最初から浴衣は一人1枚といわれることもあります。
旅館に確認をしてみてください。
温泉に入ってさっぱりしてから浴衣を着る
温泉から出て、体をきれいにしてから浴衣を着るというパターンです。。
お風呂上りにきれいな浴衣を着てさっぱり過ごすことに重きを置く考え方ですね。
温泉に入りに行くときに浴衣をもっていって、温泉上がりに浴衣を着て、洋服を手持ちで持って帰ることになります。
手荷物が多くなるのがデメリットといえます。
あと、複数の温泉がある場合や、外湯を何か所も回る場合は、1枚の浴衣だと毎回さっぱりしたものは着れないですね。
寝る前だけ浴衣を着る
温泉も旅館の中でも、外へ散策する場合も、ずっと洋服で過ごし、寝る時にだけ浴衣を着るパターンです。
例えば、旅館についた日に何回も温泉に入ると、汗をかいてしまいます。
汗の付いた浴衣で寝るのは嫌なので、あくまで浴衣はパジャマとして取っておくというパターンです。
最後の入浴の時に浴衣に着替えて就寝するとか。
これらは個人の考え方によるもので、特に決まりがあるわけではありません。
一緒に旅館に泊まる人の浴衣を着るタイミングが違っても、驚いたり気にする必要はありません。
一緒に行動するのに合わせたほうがいいと思うなら、そうしてもいいですし、ご自身のやり方を貫くのもOKです。
人によっては、「他人が着たものを着たくない」という理由で浴衣を着ない人もいますし、本当に人それぞれです。
温泉旅館での浴衣のマナー。いつどこまで浴衣でいる?
さて、もう一つ気になるのが、旅館の中でどこまで浴衣を着ていていいのかというマナー。
旅館内の温泉や大浴場への行き来、宴会場やお食事処で浴衣のままでいいかなど、周りを見渡すと浴衣の人がいたり洋服の人がいたりして気になります。
マナーと考え方を整理してみましょう。
旅館とホテルではマナーが違う
まず大前提ですが、日本の「旅館」と西洋式の「ホテル」ではマナーが違います。
いわゆる温泉旅館の場合は、旅館の館内は室内と考えます。
だから部屋着である浴衣で過ごしてもOK。
温泉や大浴場、宴会場、最近多いレストラン形式の「お食事処」へも、浴衣で行っても問題ありません。
一方、西洋のホテルでは、個室は室内ですが、館内は公共の場という考え方です。
だから部屋着である浴衣はNG。マナー違反です。
大浴場やサウナがあるからと、そこへ浴衣で行くと悪目立ちしてしまいます、場合によってはホテルの係員から注意を受けることもあります。
当然、レストランやお食事処に行くのは私服でなくてはなりません。
これが基本的な考え方です。
日本の場合、ホテルでも旅館でも浴衣を用意してくれていますし、旅館だけど名前がホテルになっている場合もあるので、マナーに迷う原因にもなってます。
最近では旅館に行った最初に、仲居さんやスタッフさんが、「館内は浴衣で大丈夫」「お食事も浴衣で大丈夫」と声をかけてくださるケースも増えてきました。
最初に気軽に聞いてみてもいいかもしれません。
旅館での朝食は浴衣?私服?
また、よく不安になりがちなのが、旅館での朝食の時です。
浴衣の人もいれば、私服の人もいて、いったいどっちなんだろう?自分はマナー違反なのではと周りを見て思ってしまうことがありますね。
これも、先ほどと同じ考えで
旅館ならOK
ホテルならNG
と考えるのが基本です。
旅館では朝食を食べてからもゆっくりくつろいだり、また温泉に入る人もいます。
そういう方は浴衣のままでお食事処に行きます。
一方旅館でも朝食を私服で食べに行く人もいます。
まず、朝食後にすぐ出発する人や、外出予定がある人は、浴衣から着替えて行動することが多いです。
また、浴衣=部屋着で食事をする習慣がないから、という理由の人もいます。
温泉旅館では、浴衣で朝食を食べても全く問題ないですので、周囲を気にする必要はありません。
身だしなみを整えるのは最低限のマナー
温泉旅館で浴衣で朝食を取りに行く場合も、注意しておきたいのが、身だしなみです。
浴衣がはだけたままだったり、浴衣がシワくちゃのままで個室を出ていくのは避けたいところです。
浴衣で布団に入って寝ると、翌朝にはかなり着崩れてシワができている状態です。
まずははだけた前を合わせて帯を結びなおしましょう。
浴衣のシワは手でなでるようにして伸ばしてあげれば、かなりきれいになります。
防寒もかねて丹前を上に羽織れば、身なりは小ぎれいになります。
髪の毛の寝ぐせも整えておきましょう。
大勢のお客さんがいるところに行くので、周りの人に不快な思いをさせないようにだけ注意しましょう。
おわりに・まとめ
・温泉旅館の浴衣は室内着。寝る時なら下着はいらないけど、外出や移動の時は男女とも下着を着て。
・浴衣を着るタイミングはいつでもOK。
・旅館であれば浴衣で朝食を食べに行ってもOK。身だしなみは整えて。
これが旅館での浴衣のマナーの基本になります。
それでは、宿泊を楽しんでくださいね!