「しぶんぎ座流星群」って聞いたことないな、、、。
流星群といえば、「ふたご座流星群」や「しし座流星群」。
いやいや、ちょっとお待ちください。
「しぶんぎ座流星群」は三大流星群のうちのひとつですよ!
今回はこの、しぶんぎ座流星群について名前の由来や、
見ることのできる日時、方角をまとめました。
ぜひ楽しい天体観測の参考にしてください!
もくじ
しぶんぎ座流星群とは?2018~2019はいつ?
しぶんぎ座流星群基本情報
正式名称:しぶんぎ座流星群
放射点:うしかい座とりゅう座の境界付近
時期:1月の頭
しぶんぎ座流星群は三大流星群!
しぶんぎ座流星群は三大流星群のひとつです。
残りの2つはペルセウス座流星群とふたご座流星群です。
2019年のしぶんぎ座流星群
しぶんぎ座が見られるのは毎年12月28日~1月12日ころです。
2019年のピークは、1月4日です。
その前後はよく見ることができます。
つまりは、お正月に楽しむことができる流星群なのです。
その年初めての流星群ということで、縁起が良いですね。
平成最後の流星群はしぶんぎ座流星群!
2018年がイマイチだったのに比べて、
2019年のしぶんぎ座流星群はよく見える条件が整っています。
1時間に30個の星が流れる様子を見ることができると予測されています。
また、しぶんぎ座流星群の次に見られる「4月こと座流星群」は条件が悪く、
見ることができそうにありません。
ですので、平成最後の流星群はしぶんぎ座流星群になりそうです。
そういわれると、なんだか貴重な気がしてきますよね。
しぶんぎ座流星群の名前の由来
しぶんぎって何なんでしょう。そして実は、しぶんぎ座は存在しないのです。
存在しない星座、しぶんぎ座
三大流星群の他の2つ、ペルセウス座流星群とふたご座流星群に比べると、
しぶんぎ座流星群は知名度が低いと思いませんか?
それは、、、しぶんぎ座という星座は存在しないからです。
正確には、かつては存在していた星座なんですね。
しぶんぎ座、漢字で書くと四分儀座です。
四分儀とは、天体の高度を測る道具のことで、円の四分の一の分度器のような形をしています。
かつて、ラランドというフランスの天文学者が、北天付近に四分儀座という星座を設定していました。
その四分儀座の付近から流れる流星群を「四分儀座流星群」と呼ぶようになりました。
流星群は基本的に、その放射点付近の星座をもとに名前がつけられています。
放射点とは、流星群が放射状に流れる中心点のことです。
しかし、国際天文学連合は正式に四分儀座を廃止(1928年)することを決めました。
そのため、四分儀座は現在、存在しない星座なのです。
四分儀座が廃止された後、しぶんぎ座流星群は正式には「りゅう座流星群」となりました。
しかし、一般的には「しぶんぎ座流星群」と呼ばれ続けていました。
一度馴染みになった名前はなかなか変えられないのです。
そして国際天文学連合総会は、これまでの慣習を尊重するかたちで、81年後の
2009年に再び「しぶんぎ座流星群」を公式の呼び名として採用しました。
このような経緯で存在しない星座の名前がついた流星群が誕生したのです。
それがしぶんぎ座流星群なのです。
しぶんぎ座流星群のピークの時間は?
しぶんぎ座流星群を見るべき時間!
2019年のしぶんぎ座流星群のピークは
1月4日 AM11時頃になります。
これは流れる星の数がもっとも多い日時です。
しかし!
午前11時は明るすぎて星なんて見えません。
ですので、しぶんぎ座流星群を見るべき日時は
1月4日 AM0時~AM5時
です。
しぶんぎ座流星群の放射点が空に昇るのが夜中です。
それから、太陽が昇って明るくなる前の時間まで、ということになります。
真夜中の観測の注意
真夜中の観測になりますので、冷えには十分ご注意ください。
防寒具や温かい飲み物をお忘れなく。
おすすめは寝袋にくるまって、寝転がって見ることです。
上空を見続けるのため、寝転がったほうがらくですし、寝袋で防寒にもなりますから、一石二鳥ですよ。
しぶんぎ流星群が見える方角は?
しぶんぎ座流星群は北の空から放射状に流れてきます。
ですので、空を見上げればどこの方角でも見ることができます。
しかし、星を見るときは月の明るさを避けるべきです。
星の明るさが負けてしまいますからね。
月は東から昇って、西に沈みます。
太陽と一緒ですね。
地球の自転との関係ですから、月も太陽も同じなわけです。
しぶんぎ座流星群を見るべき方角!
ずばり、おすすめの方角は北東の空です。
月明かりを避けるために東、
そしてしぶんぎ座流星群流れてくる北を意識しながら見ていると見つけやすいです。
しぶんぎ流星群はどこでも見れるの?
しぶんぎ座流星群は北の空から流れてきます。
詳しく言うと、北斗七星付近の、うしかい座とりゅう座の境界が放射点です。
ほとんど真北なんですね。天文学では北天といいます。
そのため、しぶんぎ座流星群は実質的に北半球でのみ観測できます。
さらにこの時期のヨーロッパは天気が悪い日が多く、天体観測には向きません。
それに対して、日本の太平洋側は天気が良い日が多いです。
つまり、、、
しぶんぎ座流星群の観測場としては、
日本最高
なのです。
特に太平洋側が最高です。
おわりに・まとめ
しぶんぎ座流星群についてまとめました。
1月4日の日本が一番の好条件です。
バッチリ寒さ対策をして、平成最後のお正月、しぶんぎ座流星群を眺めて願い事をするのもいいかもしれませんね。