年末になると喪中はがきが届くことありますよね。その場合にどういう対処をするのが正しいのでしょうか。
喪中はがきが届いたらいつ返事を出すのか、喪中見舞いなの?寒中見舞いなのか、、返事はメールで大丈夫なのか・・・、
といった疑問から、喪中に喪中はがきが着たり、年賀状を送った後に喪中はがきが来た場合の返事の仕方など、答えをまとめました。是非参考にしてください。
もくじ
喪中はがきが届いたらどうする?年賀状は?
喪中はがきとは、家族親族が亡くなった場合に年賀状の交換を辞退することを伝える挨拶状です。「年賀欠礼状」ともいいます。
身内に不幸があった時、喪に服す期間が約1年間あります。
その間は、派手な催事や祝いの席は遠慮することが一般的です。
新年の挨拶もおめでたいことですので、辞退することが多いですね。年賀状もそのうちの一つです。
喪中はがきが届いたら気を付けたいこと
喪中ハガキが届いた場合、次の3点を押さえましょう。
・年賀状は送らない
相手は喪中ですので、年賀状を送ると失礼になります。遠慮しましょう。
・喪中見舞いを出す
喪中はがきに返信を出す時、年内であれば「喪中見舞い」として出します。
喪中見舞いは、比較的新しい習慣です。本来は寒中見舞いを出すのが正式でしたが、寒中見舞いは年が明けてからになります。
それまで何も連絡せずにいるのも、かえって気を遣いますし、年が明けてからだとはがきを出すのを忘れてしまうこともあり、それであれば年内にお返事をしようという考えのもとにできた習慣です。
・寒中見舞いを出す
年が明けて返信する場合は、寒中見舞いを出しましょう。
寒中見舞いとは、寒さが厳しい季節に相手の健康を気遣う、季節の便りのことを指します。出産や引っ越し祝い、松の内中に年賀状を返信できなかった場合などにもつかわれ、喪中はがきをいただいた方への返事やコミュニケーションの手段としても適しています。
喪中はがきの返事はいつまでにしたらいい?
喪中はがきへの返事は、喪中見舞いで出すか、寒中見舞いで出すかによって異なります。
喪中見舞いで返事をだす場合
年内の場合は喪中見舞いを出します。
喪中はがきは新年の挨拶を控えることを伝えるものです。
11月中旬から12月初旬に届くのが一般的でしょう。
そこから年内に返信をしたい場合は、喪中見舞いを出します。
年が明けてから出す場合には、寒中見舞いを出しましょう
寒中見舞いで返事を出す場合
正月が終わった1月7日(松の内)~2月4日(立春)までが、寒中見舞いの時期です。
年賀状と区別するため、1月5日以降に投函するのがいいでしょう。
それよりも早く出すと、年賀状と一緒にされてしまいます。
喪中の相手に失礼になってしまうので、1月5日以降に投函してください。
年賀状の時期の直後でちょうどいいタイミングです。
喪中はがきを相手が喪中の人に送ってもいい?
喪中はがきを受け取ったけど、自分も喪中で、喪中はがきを出そうとしていたところだった、という場合。返事に迷いますね。
この場合は、「自分のところも喪中」ということで、通常通り喪中はがきを出せば大丈夫です。
その際に、一筆、相手へのおくやみの言葉を添えておきましょう。(□□様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。など)
喪中の人に年賀状をに出してしまったら?対処法は・・・
喪中の相手に年賀状を既に出してしまった、年賀状を投函したら喪中はがきが届いてしまった・・・。ということもあり得ますよね。
喪中はがきが来ているのに年賀状を出してしまうと、喪中なのでお祝い事をしないという相手の意志を無視する形になります。
相手があまり気にしない、年賀状をもらうぶんには構わない、というのであればいいのですが、本来の喪中の意味からすると失礼に当たってしまいます。「悲しみの中にいるため、お祝いをする気分ではない」という意思表示に逆らっている状態だからです。
なので、一番いいのは、喪中はがきを受け取ったら、すぐ電話でお詫びの連絡を入れることです。
その後、あらためて寒中見舞いを出して、お詫びとお悔やみの気持ちを伝えることをお勧めします。
喪中はがきの返事の方法、喪中見舞いの書き方
喪中見舞いの書き方をご紹介します。
1.喪中見舞い申し上げますと書きます。
2.喪中はがきをもらったお礼の言葉を伝えましょう。
3.不幸を知らなかった場合知らずにいたお詫びの言葉を添えます。
4.故人の冥福を祈る言葉を続けて
5.年賀状の挨拶を控えることを伝えます。
6.遺族への励ましの言葉を書いて締めましょう。
喪中見舞いの例文
喪中見舞い申し上げます。
ご丁寧な挨拶状をいただきありがとうございました。
少しも存じ上げずお悔やみの言葉申し上げずに失礼いたしました。
〇〇様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
服喪中と存じ年頭の挨拶を控えさせていただきます。
ご家族様におかれましても、さぞお力落としのことと拝察しますが、どうか穏やかに新年を迎えられますようお祈り申し上げます 。
もし、喪中はがきをもらう前に不幸を知っていた場合(弔問した場合)は、3のお詫びは不要です。状況に合わせて書きましょう。
喪中はがきの返事の方法、寒中見舞いの書き方
寒中見舞いの書き方の基本的な流れは以下の通りです。
1.寒中見舞い申し上げますと書きます。
2.時候の挨拶をしましょう。
3.年始の挨拶は遠慮したことを伝えます。
4.故人へのお悔やみの言葉を記します。
5.相手を気遣う言葉で締めましょう。
例文
寒中見舞い申し上げます。
厳しい寒さが続きますが、いかがお過ごしですか。
服喪中と存じ年始の挨拶は控えさせていただきました。
〇〇様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
ご家族のみなさまにおかれましても、お身体気をつけてご自愛ください。
もし、すでに年賀状を出してしまった場合は以下のように書きましょう。
例文(年賀状を出してしまった後に寒中見舞いを出す場合)
寒中見舞い申し上げます。
服喪中とは存じ上げず年始状をお送りしてしまい大変失礼しました。
〇〇様のご冥福をお祈り申し上げます。
ご家族のみなさまにおかれましても、穏やかに新しい年をお迎えできていることをお祈り申し上げます。
喪中はがきの返事はメールでもいい?相手など注意はある?
喪中見舞いをメールで出していいのでしょうか。
基本的には、喪中はがきが実際に届いた場合はメールではなくはがきで返信をするのが礼儀です。
しかし、今の時代メールでのお付き合いもありますから、場合によってはメールで速やかに返事をする場合もあります。
例えば、喪中のお知らせがメールできた場合には、メールで返信することも悪くないでしょう。
普段からメールのみで連絡を取り合っている方、親しい間柄の方であればメールでも差し支えないといえます。
喪中はがきへのメールでの返信例
友人への返信
「連絡ありがとう。
心からお悔やみ申し上げます。
落ち着いたら連絡ください。
返信不要です。
お体に気をつけて。」
同僚への返信
「連絡ありがとうございます。
心からお悔やみ申し上げます。
仕事に関してはこちらでフォローできていますので、安心してお母様をお見送りください。くれぐれもお体には気をつけて。」
上司への返信
「大変な中ご連絡いただきありがとうございます。
心からお悔やみ申し上げます。
仕事に関してはみんなで対応していますのでご心配されることなく、お母さんもお見送りください。
ご家族の皆さんもお気を落とさず、お身体には気をつけてください。」
仕事相手への返信
「大変なご連絡いただきありがとうございます。
心からお悔やみ申し上げます。
仕事に関しましては、打ち合わせ通りに進んでおりますのでお気になさることなく、
お母様をお見送りください。
お気を落とさず、お身体には気をつけて頂ければと存じます。」
メールの場合は、喪中の連絡が届いたら、すぐに送りましょう。
おわりに・まとめ
以上喪中はがきへの返信についてまとめました。
喪中見舞い、寒中見舞い、そしてメールでの返信などがありました。
本来の「喪中」の考え方をひも解くと、実は親族がなくなって悲しいという意味合いよりも、「ケガレ」という日本古来の考え方がベースにあります。 ケガレとは「気枯れ」です。つまり、生気がなくなることです。究極のケガレは死ぬことでした。
身近な人が亡くなるとケガレが伝染すると考えられたため、喪中はケガレが広がらないように、人との交わりを避けて、引きこもるという意味がありました。あくまで相手に広がらないようにという配慮です。
ですから本来、喪中はがきに対しての返信は、必ずしも必要ではありません。
しかし、そのケガレの考え方は、現代ではかなり薄まってしまいました。主に遺族の悲しみという感情面への配慮が重要視されています。返事をしておいたほうがいいと思ったのであれば、喪中見舞いや寒中見舞いを送りましょう。
喪中はがきへの返事は、それぞれ時期や返信する相手との関係性を考えて選ぶのが良いでしょう。
この記事がお役に立てれば幸いです。