赤ちゃんの首も座って、車でお出かけできるようになって来たら、春夏は熱中症に気を付けないと!車内の温度管理やチャイルドシートの暑さ対策をしておかないと、赤ちゃんは熱中症になりやすいです。気を付けるポイントをまとめました。

赤ちゃんは車の中で熱中症になりやすい!

赤ちゃんも生後4~6か月で首が座ってきたら、車でのお出かけも次第にできるようになってきます。

でも、これからどんどん熱くなっていく季節。

大人の私たちでも、5月も過ぎれば、車の扉をあければむっとする暑さ。
春夏の車内の温度は50℃を平気で超えるのです。

2017年の5月にも、車の中に乳児放置で熱中症で死亡しています。

さすがにこのページを読んでいる人は、赤ちゃんを放置することはないでしょうが、それでも異常な暑さの車内は赤ちゃんにとって危険が大きいと言えます。

 

子供の熱中症を車で起こさないために

車の中は熱中症になりやすい環境です。

赤ちゃんはまだ自分から暑い!と言えません。

熱中症の初期は喉が渇くのですが、赤ちゃんはもちろん「のどが渇いた」と訴えることもありません。知らないうちに進行していた!なんてことがあり得るのです。

赤ちゃんの体温は、通常37度ぐらいと、大人より高く、暑がりです。

 

春夏の車内は暑く、エアコンを入れても急には涼しくなりません。
特にチャイルドシートを設置する後部座席はエアコンからの距離や位置により、温度管理が難しいです。
そのうえ、赤ちゃんを載せるチャイルドシートは背中の部分が蒸れやすく、熱がこもりやすいという難点もあります。

大人の体感と赤ちゃんの体感は異なりますし、特殊な環境にいます。
こまめに状態をチェックしてあげてください。

 

赤ちゃんの熱中症のサインと症状

まず、熱中症になりそうな状態の場合、こんなサインが出てきます。

・頬が赤く熱を持つ
・ぐったりしている
・おしっこの量が少ない

兆候を感じても、感じなくても、まずこまめに水分を取らせてください。
水分と言っても、母乳を飲んでいる月齢の子供は、母乳やミルクです。

・飲む量がいつもより多い

と感じたら、熱による影響を確実に受けていますね。
そのあとも、こまめに様子を見て、ミルクをあげてください。
月齢が高い子はお水やお茶でも構いません。

水分を取ってくれたらまずは安心。
ですが他に

・汗が出ない
・手足が冷たい
・6時間以上尿が出ない
・熱が出ている
・呼びかけに反応しない

といった症状が出たら、本格的に熱中症です。

すぐに、涼しい場所へ移動させ、衣服を脱がせて首筋や脇を冷やし、水分を与えましょう。

この時はベビー用のイオン飲料を10℃くらいの温度で飲ませると吸収が良いです。
自作するなら、材料は、水1リットルに砂糖大さじ4杯、塩小さじ半分です。

大人用の経口補水液は塩分の量が結構多いですので、与えすぎると腎臓で処理できずむくみにつながります。
オーエスワンなら、乳児(1歳未満)の場合は体重1kgあたり30~50ml / 日 (体重5kgなら150~250ml)
が飲ませられる限界です。ちゃんと表示されていますので注意しましょう。

水分を取ってくれなくなったら危険です。また、反応がないことも大変危険です。すぐに病院へ行きましょう。

 

 

赤ちゃんに最適な車の中の温度は?暑さ対策は?

赤ちゃんや子どもを載せる後部座席は、運転席や助手席に比べて平均2℃くらい温度が高くなります。
後部座席からの日差しで温度が上がりやすいことに加え、クーラーの風が届きにくいからです。

最適な温度は、何度、と設定するよりも、
大人が涼しいと感じる温度で大丈夫です。

一応、
赤ちゃん 18℃~26℃
大人 20℃~26℃

が快適温度と言われていますが、実質最低温度の2℃って知っててもあんまり意味ないです。外気との温度差もありますので、
あくまでパパママの感覚よりちょっと涼しいくらいを、体感で目指してください。

 

赤ちゃんがいるときの車のクーラー

赤ちゃんを抱いて、いざ車に乗り込もうとした時の、車内の熱気。

まずこれをどうにかしないといけません。

最初に温度をぐっと下げるには、
エアコンは使わず、助手席の窓だけを開け、運転席のドアを5回開閉して車内の熱気を逃がす

もしくは、

窓を全開にし、 車のエアコン(オート)を外気導入、温度設定はLo(最低)にして走行。2分後に窓を閉め、エアコンを内気循環にして走行

 

この二つを順にやれば、温度を下げるのに効率がいいです。実はこれ、JAFが夏の炎天下の車内温度を早く涼しくする実験で実証された方法なんです。
私もこの方法を活用しています。

車内の温度を早く下げる方法

(出典:JAFのホームページ http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/usertest/temperature/detail5.htm)

他にエアコンを内規循環にしたり冷却スプレーや、最初から窓を開けずに走行などもありましたが、上記の二つが温度を下げるのが早いんです。
温度をしっかり下げながらも、
なるべくチャイルドシートにクーラーの風が直接当たらないようにします。

温度が下がってきたら、必ず少し窓を開け換気や湿度に気をつけてください。乾燥も結構赤ちゃんには大敵です。

 

赤ちゃん用に車に扇風機

車のエアコンの性能にもよるのですが、空気循環が悪い場合があります。
後ろまで風がいかなかったり、後部座席にはエアコンの吹き出し口がなかったりと、車の大きさや仕様にもよるかもしれません。

その場合、社内用に小さい扇風機を用意するのも良い方法です。
温度が下がりきるまでの涼をとるのにも使えます。

カー用品店やホームセンターで、シガーライターから電源を取れる小型の扇風機売ってます。
直接赤ちゃんに風が来ないようにしながら、しっかり空気を循環させるといいですね。

 

赤ちゃん用の車の日よけ(後ろの窓)

これは車を駐車しておく時なのですが、チャイルドシートがある車の後部座席の窓に日よけを必ずしておきたいです。

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運転席はよくやっていると思いますが、後部座席も必ずやっておきましょう。車に乗り込んだ時の、後部座席の温度がだいぶ違います。

車内の温度上昇もそうですが、チャイルドシートやシートベルトの金具も直射日光で熱くなり、やけどの危険すらあります
走行中は窓を遮るのは危険ですが、停車中は日よけを用意しましょう。

後部座席の横の窓も、吸盤でつけられる日よけ(サンシェード)を付けておくといいです。
大きさにもよりますが、100均で売ってますよ。

なお、日よけフィルムを張ることを検討されている方もいると思います。
その場合は、紫外線と赤外線の両方をカットするフィルムにしてくださいね。UVカットフィルムで紫外線だけをカットするものは、日焼けの予防にはなりますが、車内温度を下げる効果はありません。
「遮熱」「断熱」「赤外線カット」の表示とカット率をよく見て検討してください。
運転の視界も悪くなるデメリットもありますので、よく考えて使用しましょう。

 

赤ちゃんの熱中症はチャイルドシートから

熱中症を引き起こしやすい原因で、厄介なのがチャイルドシートです。

車に乗せるときは安全を守るため義務付けられているのですが、
車内に常に置いているため熱を持ちやすい上、
ベルトでシートにぴったりと体を固定して包むため、赤ちゃんの背面はものすごく蒸れてしまうのです。

冷房をかけていて、涼しくても、赤ちゃんの背中が汗びっしょり、服もびっしょり!ということも良くあります。

上手く汗をかいてくれればいいのですが、体に熱がこもってしまうと大変です。

 

チャイルドシートの暑さ対策!ひんやりさせる!

車から降りるとき、チャイルドシートに保冷剤をおいて、カバーをかけておきます。
小さい保冷材でもいくつか置いておけば、シート表面は冷たい状態が保てます。
ただ、この方法は車から降りて1時間もつかどうか、くらいなんですよね。

車をできるだけ日陰に駐車し、窓はすべてサンシェードを付けた上でやってみてください。

私の体験ですと、冷却スプレーも使ってみたことがありますが、シート表面が冷たくなるだけでした。
チャイルドシートの内部まで熱くなっていますから、載せた瞬間の気休めにしかなりません。

先ほど見てもらったJAFの実験でもあったように、それほど温度下げるパワーもないですし、本当に一瞬なんですよね。
しばらくすると汗ばんで赤ちゃんがぐずりだします。

 

赤ちゃんの熱中症対策用保冷剤、チャイルドシート用はこれ

もし冷蔵庫に、ケーキやアイスにつけてくれる保冷剤があったら、それをチャイルドシートの上において、その上にタオルを敷いて、赤ちゃんを載せる方法があります。
風邪のときにつかうアイスノンの枕も大きくていいですね。

でもこの方法、お金があまりかからないのですが、保冷剤が固いので子どもの座りが悪くなるんです。

また、万が一車が急ブレーキをかけたりしたら、固い保冷剤で赤ちゃんに衝撃が行ってしまうので危険もあります。
もちろん、タオルも厚手のものを保冷材の上にかけてクッション性は出してみるのですが、やっぱりゴツゴツします。
座っている間に保冷剤がずれてくるし、ぐずり始めるし。

そこで購入したのが、チャイルドシート専用につける保冷剤で有名な

「カンガルー 保冷・保温やわらかシート」です。

 

このシートは、冷たくしても、柔らかく、クッション性があります。
大人が触った感触だと、凍らせた保冷剤のように、キンキンに痛いほどには冷たくはならないです。

でも、子供を直接シートの上に座らせると、かなり冷やしてくれます。
なので、シートの上にタオルを敷いています。

冷えすぎが心配ならタオルケットで調整ができますし、長距離でも保冷効果が続くのがうれしいです。
しばらくすると、チャイルドシート自体の熱も取れてきますので、長距離ドライブの場合は途中で保冷シートを抜いてあげればいいです。

長距離移動の場合は、クーラーボックスに安い保冷剤をたくさん入れ、スペアジェルを冷やしておいて途中で交換します。

いろいろ使ってみて、やはりこれが便利です。
赤ちゃんがぐずらない、チャイルドシートを嫌がらないので助かります。
長いこと乗っていても気持ちよさそうに寝ているので、やっぱりいいんでしょうね。

ベビーカーにも使いまわせますし、夏は大活躍です。

 

おわりに・まとめ

・赤ちゃんは車の中で熱中症になりやすい。サインを見極めて水分を!
・車内の車の温度を速やかに下げて
・チャイルドシートは専用保冷剤で安全・快適に

かわいい赤ちゃんと車ライフを快適にすごしてくださいね。

 

 

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