キノコの王様・松茸。言わずと知れた高級食材です。
不意におすそ分けで頂いたりすると、嬉しいのですが、普段買わないものなので扱い方に困ってしまいますよね。
今回はそんな身近だけどあまり使うことのない松茸について、保存方法から調理法、食べ方までいろいろご紹介します。
もくじ
松茸の保存方法は?香りや味を損ねない方法は?
松茸は保存したい期間に合わせて常温・冷蔵・冷凍での保存が可能です。
ひとつずつ見てみましょう。
松茸を常温保存する場合
松茸の香りや味を損ねない一番の保存方法が「常温保存」です。
温度が低く、風通しのいい場所で保存してください。
また、松茸は水分に弱いので、水分を吸収するキッチンペーパーや新聞紙に一本一本分けて包んでおくと、状態よく保存できます。
ただし、保存期間の目安は1~2日と言われていますので、常温保存する場合はできるだけ早く食べきるようにしましょう。
松茸を冷蔵保存する場合
2日以上日持ちさせたい場合は冷蔵庫で保存します。
松茸の冷蔵保存に最適な温度は、凍らない程度でできる限り低い温度。
0℃前後が理想的です。
下処理したのちに、ペーパータオルで包み、さらにそれをラップで包んでから冷蔵庫に入れて保存します。
野菜室では松茸にとってはまだまだ暑く、チルド室やパーシャル室での保存が望ましいと言えます。
そういった場所が冷蔵庫にない場合は、冷凍庫以外で一番温度が低い場所で保存しましょう。
冷蔵での保存期間の目安は1週間程度です。
ただし、日が経つほどに松茸の香りは抜けていきますので、その点は注意してくださいね。
松茸を冷凍保存する場合
秋に貰った松茸を、正月料理に利用したい!
など、長期間日持ちさせたい場合は冷凍庫で保存しましょう。
下処理した松茸をラップでなるべく空気が入らないようにぐるぐる包んで冷凍庫に入れればOKです。
ただし一度凍った松茸は、解凍すると水分が出て行ってしまうので、半解凍の状態で使用することになります。
なので、冷凍した松茸は焼き松茸にはできません。
解凍後の用途がすき焼きや鍋の具材であれば丸ごと冷凍して大丈夫ですが、お吸い物などにする場合はあらかじめカットしてから冷凍するようにしましょう。
冷凍での保存期間の目安は2~3カ月程度です。
松茸は洗ってもいい?下処理の方法は?
松茸は人工栽培ができないため、衛生的に整った環境で育てることができません。
そのため、収穫した松茸にはどうしても土や砂が付着しています。
中にはその土や砂で雑菌が繁殖し食中毒を引き起こすケースもありますので、松茸を食べる際は水などで軽く洗い流す必要があります。
洗うとどうしても香りが落ちてしまうので、松茸を洗う際は短時間でサッと済ませるようにしましょう。
松茸の下処理の方法
松茸の洗い方が分かったところで、次は下処理の方法です。
すぐ料理につかう場合はもちろんですが、保存する場合も下処理は済ませておきましょう。
①石突を削る
しめじなどほかのキノコでも取り除く石突ですが、松茸にもあります。
松茸の場合は切り落としてしまうともったいないので、根本の部分の表面をそぎ落とす感じで削っていきましょう。
②軽く洗う
ボウルなどに水を張って、指で軽くこするようにして汚れを落とします。
あまり時間をかけすぎると、松茸の最大の特徴でもある香りが飛んでしまうので、短時間でサッと洗うのがポイントです。
③余分な水分を拭きとる
松茸は水分に弱いので、そのまま調理するにしろ保存するにしろ、余計な水分はふき取っておきましょう。
軸の部分は上から下に向かって拭くとささくれてしまうので、下から上に向かって拭き取るようにしましょう。
松茸の食べ方でおすすめは?どんな食べ方がある?
常温や冷蔵で保存していた場合は、松茸の香りや風味がより楽しめる「焼き松茸」「松茸ご飯」がおすすめです。
焼き松茸
松茸の香りを最大限に活かせる食べ方と言えばやはり焼き松茸。
できれば七輪があれば最高ですが、普通の家庭にはないと思うので網やグリルで直接火を当てずに表面をあぶるように焼いていきます。
また、アルミホイルに包んで蒸し焼きにするのもオススメです。
こちらはガスコンロでもオーブンでもトースターでもOKなのでお手軽なうえ、失敗も少ないです。
松茸ご飯
こちらも松茸料理では定番ですね。
つくり方は普通の炊き込みご飯と同様ですが、松茸の香りや風味を活かすためにも味付けは薄味にしましょう。特に醤油は香りも味も強いので注意が必要です。
松茸とベースの炊き込みご飯を別に用意し、ごはんが炊き上がる少し前に松茸を炊飯器に入れて混ぜると、松茸の香りをより一層生かすことができますよ。
松茸の土瓶蒸し
いったん冷凍した松茸であれば、がおすすめです。
冷凍した松茸は、解凍すると水分が抜けてしまうので半解凍で使える料理に向いています。
その点、この土瓶蒸しは相性がいいです。
本来は松茸のほかにハモや車エビなどの高級食材が使われますが、ご家庭であれば、普通のエビや白身魚などで代用しても十分美味しく食べられますよ。
おわりに・まとめ
今回は松茸の保存方法や下処理の仕方、食べ方について解説してきました。
本来は「できるだけ早く食べること」が一番おいしく松茸をいただくポイントですが、すぐに食べきれない場合は、保存方法に合ったた料理の仕方で松茸の魅力を最大限に味わってくださいね。