夏に赤ちゃんとベビーカーでお出かけするなら蚊よけ対策は必須。でも良かれと思ったアロマ系の蚊よけスプレーが実は危険なことも。
成分がどんな虫にどう影響するかを確認しておきましょう。また別途ベビーカーも対策したほうがいいです。

赤ちゃんの蚊よけ対策の基本は?

まず赤ちゃんの蚊よけでまず考えるべきは、お肌の露出。
蚊に刺されないための基本は、蚊に刺されにくい服装です。
肌の露出を避けるために、「長袖」「長ズボン」ロンパースでもいいですね。とにかく肌を覆うことです。

暑がりの赤ちゃんには大変と思うかもしれませんが、蚊に刺されるリスクは減らせます。

それでも顔や手は露出してしまいますね。
そこで登場するのが蚊よけ(虫よけ)スプレーやジェルなどの蚊対策の薬剤です。

 

赤ちゃんの蚊よけで安全なのは?

外出時に肌につける蚊よけの薬剤で、親が気になるのは毒性ですね。

蚊よけ、虫よけ剤の成分は以下の通りです。

・ディート
・イカリジン(ピカリジン)

この二つは厚生労働省が推奨している成分です。

 

ディートの赤ちゃんへの安全性

ディートの虫よけ効果は高く、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)も認めています。
熱帯地域の国でもよく使われている、効果が確かな薬剤です。

しかし、安全性に問題がありそうということが指摘されています。

・漫然とした使用を避け、蚊、ブヨ等が多い戸外での使用等、必要な場合にのみ使用してください。
・6か月未満の乳児には使用しないでください。
・6か月~2歳未満は1日1回、2歳~12歳未満は1日1~3回を目安に使用してください。
・顔には使用しないでください。
・目の周囲や粘膜、傷口には使用しないでください。

国民生活センターでも
「ディートは一般的には毒性が低いとされているが、まれに体への影響がある」となっていました。

6か月以上の赤ちゃんには使えるものの、顔への使用が制限されています。これじゃあ外出時どうするのという感じです。
カナダでは高濃度(30%以上)の製品の販売が禁止され、虫除けスプレーの使用に際して幼児への使用回数を制限

子供向けになっていても、ディートが配合されていることもあるので、注意が必要です。
パッケージの成分表示は確実に見ておきましょう。

 

イカリジン(ピカリジン)の赤ちゃんへの安全性

さて、もう一つの成分、イカリジン(ピカリジン)です。
2016年に認可された比較的新しい成分ですね。ドイツで開発された成分です。
日本でも過去に明治神宮で蚊によるデング熱の媒介があったことも背景にありまして、蚊よけ効果の高い成分として認可されております。

蚊を寄せ付けない効果は、ディートには劣るとされていますが、副作用や肌への刺激性が低い成分です。

イカリジンは、子供への使用制限がありません。
赤ちゃんも使用可能。

特に顔への使用など禁止部位はないようですが、直接顔に吹き付けると吸い込む可能性があるのでNG。
あとは、赤ちゃんの手に付けると、指しゃぶりなどで口に入るのでNGとなっております。

赤ちゃん向けの蚊よけには、イカリジンを使用したものを使うといいですね。

 

赤ちゃんの蚊よけにオーガニックアロマ

さてさて、赤ちゃんのことを考えると、安全性には敏感になってしまう親も多いはず。

・できれば薬剤を使用するのは避けたい
・赤ちゃんが特に敏感肌で、イカリジンのスプレーも使えない

となると、
次の選択肢は、アロマ系の蚊よけスプレーとなってきますね。

オーガニックの天然成分であれば、使用できるという赤ちゃんもいるかもしれません。

薬剤でもアロマでも、パッチテストは大事ですね。

 

アロマ系の落とし穴!

アロマ系を使う場合に注意してほしいことがあります。
ハーブのアロマの中で、蚊よけにはなるけれど、逆に蜂を呼び寄せてしまうものがあるんです。

蜂は、ゲラニオール、ネラール、ゲラニアール、酢酸ゲラニルなどの成分が好きです。

これらの成分が入っている香りを身に付けていると蜂が寄ってくる可能性があります。

どんな香りかというと・・・

・ローズ
・ゼラニウム
・パルマローザ
・イランイラン
・ジャスミン
・レモングラス
・リトセア(別名:リツエアクベバ、メイチャン)
・レモンバーム(別名:メリッサ)
・レモンバーベナ

等です。

市販のアロマ系蚊よけスプレーには、ゼラニウムやレモングラスなどが結構な割合で使用されております。

蚊よけのためにスプレーしたら、逆にスズメバチに集られ、刺された、なんてことになる!

アウトドア系の人たちの間では知ってる人も多いのですが・・・。
山に行くには香水や柔軟剤といった香りの強いものは蜂に狙われるので厳禁なのです。

もちろん、ベビーカーに引っ掛けタイプの虫よけもです。

これ、うっかりやって、親戚がマンションの植え込みの前で蜂がブーンとやってきて・・・。逃げてましたね。蜂が好きな色(赤・黄・黒など濃い色)の服着てたわけでもなく、蛍光剤の入った洗剤の服を着てたわけでもない。服に柔軟剤とか香水もつけてない。(これらは全部蜂が寄ってくる要素)

思い出したらアロマスプレーをたっぷりつけて出かけた、って話でした。

いや、普通にゼラニウムとかレモングラスのアロマつけて散歩してるよーという方もいると思いますが、香りが強すぎると、こんなこともあるのだとか。アロマ系の蚊よけスプレーは特に持続性があまりないので頻繁に付け直しもしますし。

蜂のご機嫌もあるでしょうが、避けられるものなら避けたいところ。私のように目の前で見てしまうと正直気になります。

 

赤ちゃんの蚊よけに最適なアロマ

では、蜂にも狙われず、蚊よけにもなるアロマは何かというと、
テルペン系アルデヒド類のシトロネラールの含まれた精油

・シトロネラ
・ユーカリレモン

と言われております。

特にユーカリレモンは、有効成分シトロネラ―ルの比率が高く、厚生労働省からも唯一推奨されている、蚊よけの天然成分です。
人間の出す二酸化炭素をかぎつけてくる蚊の、二酸化炭素感知機能をマヒさせるのです。

 

香りには気を付けて・・・

ということで、虫よけスプレーについては、成分と香りに気を付けてくださいね。

香りについては、イカリジン配合の虫よけスプレーでも同様です。
香りが残らないもの、無香料のものを選びましょう。

例えばこちら。

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無香料で、ノンパウダーの虫よけスプレーです。
虫よけキンチョールDFは、無香料でパウダータイプとノンパウダータイプがあります。
パウダーはさらっとするのですが、白残りしますのでこちらがお勧め。
フマキラーからも「天使のスキンベープ」がイカリジン配合のミストとスプレーを出してますが、どちらもフローラル系の香りなので蜂が好きそうです・・・。

 

そして、アロマ系は
蜂が好む香りが入っていないもので、ユーカリレモンが主成分のもの。

例えばこちら

これらを選んで使うとよいですね。

 

蚊よけシールってどう?

服につけるタイプで蚊よけシールってのがあります。
レモンユーカリの香りがするものがあります。
忌避できる虫がパッケージに書いてあるので、よく見てくださいね。
「ユスリカ」はハエの一種なので、やぶ蚊には効果なしです。

レモンユーカリだとしても香りだけだと効果は薄くて・・・。
香りの中にシトロネラ―ル成分が十分入ってるのか?がポイントです。
赤ちゃんの汗やにおいが上回れば、刺されちゃいます。親戚の子に使わせてもちょくちょく刺されてました。

 

赤ちゃんの蚊よけはベビーカーにも

ベビーカーでお散歩するなら、ベビーカーに蚊よけの蚊帳を付けておくとなお安心です。

赤ちゃんへの薬剤の影響に、神経質になりすぎもダメですが、明らかに皮膚が弱くてかぶれを起こす赤ちゃんだったら
皮膚に何も塗らないに越したことはないですね。

ベビーカー用の蚊帳。移動だけで沐浴したりしないなら、こちらがいいです。

最初は蚊よけのネットなんて、めんどくさいなぁと思っていましたが、慣れると付け外しも大した手間じゃないし、なにより子供が蚊に刺されて手足や顔がプクっとなるのがなくなったので、良かったです。公園散歩には欠かせません。

黒だと暑いし虫が寄ってきやすいので、白がいいですね。
なにより赤ちゃんの顔がよく見えます。
海外のベビーカーにもつかえる余裕の大きさです。万が一にも隙間が空いて蚊が侵入しないように、洗濯ばさみ用意しておけば万全です。

 

おわりに・まとめ

・蚊よけで赤ちゃんにもつかえるのはイカリジン ディート不使用のものを
・アロマ系の蚊よけはレモンユーカリとシトロネラ。蜂が好む香りは危険なので注意
・ベビーカーにも蚊帳があるといい

蜂の話は知らない人も多いので、シェアして拡散してあげてください。

 

 

 

 

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