リンドウといえば敬老の日に贈る定番の花ですが、その花言葉をご存知でしょうか。実は敬老の日にリンドウを贈るようになったのもその花言葉が関係するのです。リンドウの花言葉とその意味、どうして敬老の日の定番になったのかを紹介します。花言葉と意味を知り、敬老の日に合ったリンドウを贈りましょう。

リンドウという花はどんなもの?

リンドウは本州から四国、九州で見ることができる多年生植物です。

9月に見頃を迎えて11月ごろまでが花の咲く時期となり、秋を代表する草花ですね。

大きさは30~50cmで、花びらは根元が直立し先端に行くほど開く釣鐘型をしています。

リンドウには変わった特徴があり、陽が当たると花が開き、曇りや日陰に入ると閉じてしまいます。面白いですよね。

また、古くからリンドウは漢方として使われており、健胃・消炎効果のある根っこを噛むと極めて苦く、その苦さを竜の胆に例えました。

それこそが漢名の「竜胆」(りゅうたん)に由来します。

りんどうの花言葉は?どんな意味がある?

リンドウの花言葉はいくつもあります。

 

・正義

・勝利

・満ちた自信

・高貴

・貞節

・的確

・誠実

・固有の価値

・愛らしい

・健康と長寿を願う

 

プレゼントとして贈るのにふさわしいポジティブな花言葉が並びます。

その一方で。

 

・あなたの悲しみに寄り添う

・寂しい愛情

 

と、少々、ネガティブに捉えられる花言葉もあります。

リンドウの花を敬老の日に贈る理由

リンドウを敬老の日に贈る理由は、リンドウの特徴と花言葉がお年寄りを敬うにふさわしい草花だからです。

病気が気になり始めるお年寄りだからこそ、病気を治し健康を保つ手助けをするリンドウは縁起が良く、長寿と健康を祈って贈ることに納得できます。

そして、かつての階級制度で一番上の位を表した「高貴」の花言葉からも、人生経験豊富なお年寄りを敬う気持ちにピッタリです。

以上のことから、リンドウを敬老の日に贈ることが習慣になりました。

ここで気を付けたいのですが、花言葉がたくさんあるように、リンドウの花にも色や種類がたくさんあるのです。

リンドウの花には種類がある?それぞれどんな意味を持っている?

リンドウの花の色には紫・白・青・ピンク・青白があり、それぞれ違った花言葉と意味を持ちます。

貴さがある紫のリンドウ

紫のりんどう

花言葉:正義・勝利・満ちた自信・高貴

「正義」や「勝利」の由来は、前述した「リンドウの根が漢方薬として使われる」ことが関係しています。

漢方薬は病気や怪我を治すために使われます。

身体の悪いところを改善する→病気に勝利する、正しい状態でいる、という意味から由来しました。

そして「満ちた自身」と「高貴」ですが、紫というのは古来より貴さの象徴とされています。

聖徳太子の定めた階級制度、「冠位十二階」をご存知でしょうか。

朝廷に勤めていた臣下の階級を冠で色分けしました。

一番下の黒から始まり、一番上が紫です。

また、当時は紫の染料を作るための材料となる草花が少なく、貴重なものでした。

身分が一番上であること、貴重な存在であったことが花言葉の由来となります。

気品のある白のリンドウ

白いリンドウ

花言葉:貞節・的確・誠実

白のリンドウの花言葉には「陽が当たると花が開く」という特徴が関係しています。

「陽が当たると花が開き、陰ると花が閉じる」

このメリハリのある特徴は真面目で律儀な印象を与え、「的確」「誠実」にピッタリです。

加えて、白色は気品を感じさせることから「貞節」に由来します。

愛情のこもった青のリンドウ

青いリンドウ

花言葉:あなたの悲しみに寄り添う・寂しい愛情

青のリンドウは、悲しさや寂しさを表しながらも愛情のこもった花言葉となっています。

これらは自生するリンドウが群生せずに、一つひとつ孤独に咲いている姿から由来しました。

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青色というのがさらに悲壮感を与えますが、孤独でありながらも立派に咲く姿に愛嬌を感じます。

可愛らしいピンクのリンドウ

ピンクのリンドウ

花言葉:愛らしい・固有の価値

「固有の価値」はリンドウの特徴である、「陽が当たると花が開く」「漢方としての効果がある」から由来しました。

青のリンドウとは対象的に、ピンクのリンドウは「愛らしい」の花言葉にふさわしいく可愛らしい見た目をしています。

白寿という名のリンドウ

青と白の花びらで構成された白寿という名前のリンドウがあります。

 

白寿は年齢が99歳を迎えたときにその長寿を祝う節目です。

「百」の字から「一」を引くと「白」になることから由来しました。

白寿の花言葉は「健康と長寿を願う」。

まさに敬老の日にピッタリのリンドウです。

敬老の日にはどの種類のリンドウを贈ると良い?

敬老の日に贈るなら花言葉と意味からも、紫か白寿のリンドウを贈るといいでしょう。

そして、リンドウを渡す際に花言葉に関したメッセージを伝えると、より気持ちを感じられますね。

「正義・高貴」を表す紫のリンドウなら、尊敬の気持ちを伝えましょう。

例えば、

 

・感謝していること

・思わず「すごい!」と感じたこと

・取り組んでいることを応援する

 

「健康・長寿」を表す白寿のリンドウなら、これからも元気で長生きしてほしいことを伝えましょう。

 

・いつまでも笑顔を見せてください

・身体に気をつけて過ごしてください

・その若さをいつまでも保ち続けてください

 

おわりに・まとめ

敬老の日には定番となったリンドウですが、たくさんの花言葉があり、花の種類によって持つ意味が違います。

普段なら恥ずかしくて伝えづらい気持ちも、このようなきっかけがあれば伝えやすいですね。

リンドウの花言葉・意味に合ったメッセージもあればさらに喜んでもらえます。

長寿のお祝いにふさわしいリンドウを選び、感謝・尊敬の念を伝えましょう。

 

 

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